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成功の秘訣は「ゼロ」の自分にイチを足すこと!|鈴木ふみ奈の『道は開ける』

Written by 鈴木ふみ奈

みなさんご存知、ホリエモンこと堀江貴文さん。強気で大胆で才能にあふれていて……いきなりバーンと出てきて、世間を賑わせ続ける「すごい経営者!」というイメージですよね。

でも、そんなホリエモンさんが語る「成功の秘訣」は、実はすごく実直に努力を積み重ねること、だったんです。

今回ご紹介するのは、堀江貴文著『ゼロ』。なんと40万部を超える超ベストセラーだそうです。

本書では堀江さんが過去から現在まで、どういう価値観で仕事してきたかが赤裸々に語られています。「こんな弱いところをさらけ出してくれるんだ!」って、すごく意外に思ったというか、ホリエモンさんのイメージがこの本を読んでガラッと変わりました。

「ゼロの自分に、イチを足そう」堀江貴文が語るメッセージ

まず冒頭のところで、いきなり本書の核心が述べられています。「もし、あなたが『変わりたい』と願っているのなら、僕のアドバイスはひとつだ。ゼロの自分に、イチを足そう。掛け算をめざさず、足し算からはじめよう」と。

なにもないところ、ゼロ地点からいきなり成長はできない。ひとつずつ小さな努力を積み重ねていった結果、成長につながるんだっていうことですね。

でも、どうしても「一刻も早く成功したい!」って焦ってしまうことってありますよね。近道しようとして迷走して、かえって遠回りみたいな。

この本は、「積み重ねていくことでしか成長も成功もない」っていうことを、堀江さん自身の経験の中から丁寧に伝えてくれます。いい意味で「THE・ビジネス書」っぽくないというか、自然体の言葉で書いてくれているので読みやすいし、すんなりと吸収できましたね。それも、これだけ世間に名が知れ渡っている方の言葉だからこそ、受け入れやすいし、納得感が違う!笑

 

子供の頃から形成され始めた「仕事」への価値観

この本は堀江さんの幼少のころの話から綴られていて、どうやって価値観が形成されていったか、というのがだんだん明らかになっていきます。

出身は福岡の八女市で、田舎なんですね。で、堀江さんは小学生のときから成績優秀で、いわゆる「田舎の秀才」みたいな感じ。それで中学は進学校に進んだら、頭のいい生徒がたくさんいて、落ちこぼれになってしまったといいます。

そういう中で、パソコンとの出会いが世界を広げてくれるんですね。中学の合格祝いに買ってもらったパソコンで、プログラミングに目覚めちゃうんです。それで、自分で新聞配達してもっと良いパソコンを手に入れたり、通っていた塾からパソコンの教材システムの移植を依頼されて、10万円の報酬をもらったり……中学生でこんな仕事してる人、まずいないですよね。笑

私が一番最初に仕事したのは、高校生のときですね。マクドナルドでバイトしてたんです。単純に「楽しそうだし、制服も可愛いから」っていう理由で決めたんですけど。人に「どこでバイトしてるの?」って聞かれたときに印象がいいというか、「マクドナルドだよ」って自信持って言えるじゃないですか。

あと大学のとき、ちょこっとだけ西武球場でビールの売り子してました。これもイメージがいいから。笑 あまり選手の名前は知らなかったのですが、お客さんから「〇〇が打ったね!」って言われると、別のお客さんに「〇〇選手打ちましたね!」って話しかけて、ビールを買ってもらったりしてました。笑

イメージのよさでバイトを選んだことも、よく言えばセルフプロデュースというか、ある意味私も、今の仕事のベースが形成され始めてたのかも。笑 そのあとすぐ、19才のときに芸能界に入ることになりました。

 

勇気を出してハッタリかます!

前回は『東大読書』を取り上げましたが、堀江さんも東大出身です。大学に入って麻雀漬けになっちゃって、「このままじゃまずい」と好きだったプログラミングのアルバイトをはじめたそうです。麻雀漬け、うらやましいですけどね。笑

そしたらあるとき、企業から「ホームページ作って」と依頼されて。当時まだインターネットとか未知の領域で、できるかわからなかったのに、「できます!」と即答。めちゃくちゃ調べてなんとかやり遂げて、大きな成果と自信につながったそうなんです。そこからインターネットにハマって起業していくんですね。

それから、友人から誘われて始めた「ヒッチハイク」も転機になったみたいです。「勇気を出して知らない人に声をかけまくったら、どこへでも行けた」っていう成功体験が、起業して営業や交渉をするときも役に立ったと。

堀江さんは、こうした誘いをやってみるか、断るか、という小さな選択の積み重ねによって、人生が決まると言います。シンプルに人としての「ノリのよさ」を大事にして、「面白そう!」と飛び込めるかどうか、それだけだと。

ノリのいい人でいること。無理だと思うことでも、勇気を出してハッタリかまして、飛び込むこと。すごい大事ですよね。海外の芸能人はわりとそれが当たり前なんだけど、日本人って謙虚だからよくない、って話を聞いたことがあります。

私も、今、麻雀のお仕事をさせていただいているのですが、これも最初は正直ハッタリでした! 「覚えました!」って勝手に言って、「まだそんなにできないよ……」って思いつつ、必死にクオリティーを上げるという。笑

 

失敗して失うものなんてたかが知れている

だから私、自分のことをノリのいい方だと思ってたんですよ。とにかくまず飛び込むタイプなので。たとえば芸能界にも今のマネージャーさんに声をかけられて「面白そう!」と直感的に思って、入っちゃったり。麻雀とかバンジージャンプとかミス・ワールドへの挑戦もそうです。

ただ、今興味があるのになかなか飛び込めないのが、「起業」なんです。

なんでできないんだろうって考えたときに、やっぱりリスクの大きさで判断してるなって思いました。この本にも「リスクを選び、最初の一歩を踏み出す勇気」が大切だってありましたけど、私、まだ勇気が足りてないんだって。

それですごく響いた言葉が、「失敗して失うものなんて、たかが知れている。なによりも危険なのは、失うことを怖れるあまり、一歩も前に踏み出せなくなることだ」というもの。

堀江さんは刑務所に入るっていうすごい失敗をして、出所したときにはもう会社も資産もないし、離れていった人もいるしで、でもそれが逆に清々しいというか、「またゼロに戻っただけで、決してマイナスにはならない。これからまたイチを足していけばいいんだ」っていうんです。すごい説得力ですよね。

失敗してもゼロに戻るだけって思えば、踏み出せそうな気がします。

 

前に進むための3つのステップ「挑戦・努力・成功」

堀江さんは、人が前に進むには、「挑戦・努力・成功」っていう3つのステップがあると書いています。

 

  1. 挑戦 リスクを選び、最初の一歩を踏み出す勇気
  2. 努力 ゼロからイチへの地道な足し算
  3. 成功 足し算の完了

 

やったことがなくて不安でも、まずやる、挑戦するっていうのが絶対必要で。そこからは足し算、地道に努力を積み重ねていくこと。

それで成功した暁には、自分のできることだったり実績だったり、信用だったりが1つ増えていて。それがどんどん積み重なっていくことで、後から掛け算できるようになるというか、成長スピードもどんどん早くなるのかなって思いました。

そこがこの本のメッセージですよね。新しい一歩を踏み出すとき、スタートラインでは誰もが等しくゼロで、そこに何を掛け算したってゼロにしかならない。だから、まずはイチ、小さな一歩から始めないといけないんだって。

 それで一歩踏み出したら、あとは1、2、3って地道に増やしていって、ようやく成功、ゴールに行けるんですよね。「挑戦と成功の間をつなぐ架け橋は、努力しかない」ってありましたけど、本当だなって思いました。

 

努力のコツは没頭すること

とはいえ、地道に努力するってけっこう大変なことですよね〜。なかなか成果が出なかったりすると、途中で放棄したくなることもあると思うんです。

堀江さんいわく、努力するには「没頭する」しかないとのこと。それこそ麻雀とかゲームとかって、一回ハマる、没頭しちゃうとやばいじゃないですか。徹夜しちゃったりとか。でもそれって「朝まで続けよう」って苦しみながら努力してるわけでもなくて、ただ夢中になっちゃってるだけですよね。

仕事もそれと同じで、続けていくには没頭するしかないんだって。

じゃあ没頭するにはどうしたらいいのかというと、「自分でルールをつくる」ことがポイントだそうです。ゲーム化するというか、自分で「この条件でこの目標を達成しよう!」と思うことで、「やらされる」状態から、能動的に「やる」状態になれるんですね。

面白かったのが、堀江さんが刑務所にいたとき、刑務作業で紙袋を折るのをやらされて。最初は1日50個しか折れなかったのを、もっと効率化できないかって考えて、79個折れるようになって……っていうのが楽しくて、没頭したっていうんですよ。すごいですよね、懲役すら楽しむっていう。笑

何をやるにも、自分でルール化して、やりがいを見出してやる。これ、なかなかできそうでできないことだと思うんですよね。

でも本当、何事も楽しめてやれたほうが人生楽しいですよね。それが自然に足し算になって、成功につながっていったら最高だし!

 

一歩踏み出してみたら、世界が広がった!

この間、大学の同期の山口めろんちゃんの音楽ライブにゲスト出演したんです。大学で学んだサックスで、ジャズの名曲を演奏して。正直やれるかわからなかったけど、飛び込んだんですよね。

学生時代から、そういう演奏する系のイベントは遠慮してたんですよ。周りからの評価が怖かったんです。本当にすごいレベルの人がいっぱいいるのも知ってるし、音楽への冒涜だって思われたらどうしようみたいな。

でもめろんに「やろうよ」って言われて。これは自分が学んできたことを出せるチャンスだと、自分自身にもハッタリをかまして飛び込んでみたんです。

練習も2回くらいしか合わせられなかったんですけど、それでも頑張ってやってみたら、「こんなに持ってる力があるのに、なんで今まで出してこなかったの?」って反応がきたりして。

それでこの間、ピアノの演奏動画をSNSに載せたら、なんかグラビアの写真よりいいねとかRTとか多かったんですよ! 「おっぱいピアノ」っていう……改めて書くと恥ずかしいんですけど、注目されるワードをつけるっていうのもちゃんと意識して。笑

なんか、本当にどんどん飛び込んでいくことが大事なんだなって実感したんですよね。

この本にも「一歩踏み出せないのは自信がないから。自信がないのは経験がないから」と書いてあったんですけど、すごく刺さりました。

ハッタリでもやってみないと経験値はゼロのままで、それだと自信もつかなくて、永遠に踏み出せない。そこで一歩踏み出しただけでも自信になるし、それでまた新しいやりたいこともどんどん出てきて、もっとできることが増えていったら、人生って無限に楽しくなると思うんです。


〈今回の格言〉「0ふみ奈から1ふみ奈へ。ゼロから1歩を踏み出そう!」


▼今回の書籍

『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』

堀江貴文はなぜ、逮捕され、すべてを失っても、希望を捨てないのか?堀江氏がはじめて素直に、ありのままの心で語る、「働くこと」の意味と、「希望」について。


▼このテーマに興味がある方へ

『大人の週末起業』

ベストセラー『週末起業』から16年、令和の時代に待望の“大人版”が満を持して登場!「サラリーマンは会社にいながら自分のビジネスを始めなさい」。誰も教えてくれなかったあなたの「経験」「人脈」「趣味」をお金に換える方法。


『起業家のように企業で働く 令和版』
企業で自分の価値を伸ばし、周囲を納得させ、自分のやりたいことを成し遂げるには? 慶應大学教授がNEC、マッキンゼー、アップルで身に付けた、1ヶ月で3年分成長する働き方。


鈴木ふみ奈 Suzuki Fumina
1990年生まれ。埼玉県出身。オフィスポケット所属。愛称は「ふみにゃん」。
日本大学芸術学部音楽学科サックス専攻卒業。2009年より雑誌グラビアを中心にデビューし、現在はタレント活動10年目に突入。ミス・ワールド・ジャパン2018審査員特別賞受賞。趣味・特技は麻雀、サックス、ピアノ、殺陣、ハイキック。最新DVD&Blu-ray「Golden Smile」好評発売中。オムニバス写真集「世界一えっちなハローワーク」(一迅社)が7月17日に発売。

About the author

鈴木ふみ奈 

タレント・グラビアアイドル

1990年生まれ。埼玉県出身。オフィスポケット所属。愛称は「ふみにゃん」。
日本大学芸術学部音楽学科サックス専攻卒業。2009年より雑誌グラビアを中心にデビューし、現在はタレント活動10年目に突入。ミス・ワールド・ジャパン2018審査員特別賞受賞。趣味・特技は麻雀、サックス、ピアノ、殺陣、ハイキック。最新DVD&Blu-ray「Golden Smile」好評発売中。オムニバス写真集「世界一えっちなハローワーク」(一迅社)が7月17日に発売。

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