~ビジネスアスリートのためのコンディショニング⑨~
終業後の時間は、翌日の自分への投資です
終業時間を迎えてからは、「今の自分」のためというより、「翌日の自分」のための投資の時間です。
ここでのポイントは、「いかに質の高い睡眠をとれるか」という一点に尽きます。
なぜなら、睡眠こそが最高のリセット機能だからです。
人は寝ている間に、全身の細胞や組織の修復を行い、脳の状態を整えています。
しかし、十分な睡眠がとれていないと、この修復や整理が不完全なまま、次の日の活動を始めることになってしまいます。
その結果、疲労がたまりやすくなるだけでなく、記憶力だけでなく脳の機能全体の低下を引き起こすおそれもあります。
自分自身の健康のためにも、仕事のパフォーマンスのためにも、毎日を最高の朝で迎えられるよう、夜の時間に何ができるのか、一緒に戦略を立てていきましょう。
まずは「自分に最適な睡眠時間」を知りましょう
夜の戦略において、まず大切なのは「自分に最適な睡眠時間を知ること」です。
この時間がわかると、そこから逆算して最適な就寝時間、つまりタイムリミットを決めることができます。
あとは、そのタイムリミットまでに何をするかを選び、夜の時間をデザインしていきましょう。
【自分のベストな睡眠時間を知ろう】
自分にとって最適な睡眠時間を知るには、自分自身に聞くしかありません。
まずは1週間、睡眠時間を「7時間」に設定して試してみてください。
もし7時間の睡眠が合わないようであれば、30分ずつ睡眠時間を増やす、もしくは減らして、再び1週間ごとの自分の体調や心の状態を観察してみましょう。
地道な作業ではありますが、自分のためです。ぜひ根気よく取り組んでみてください。
最適な睡眠時間がわかり、就寝時間が決まったら、次は具体的なテクニックを見ていきましょう。
まずは、良質な睡眠を妨げる大きな要因のひとつである「ストレス」について、その解消法をいくつかご紹介いたします。
【解消法① 誰かに話を聴いてもらう】
誰かにただ黙って話を聴いてもらう。
とてもシンプルなことに思えるかもしれませんが、実はストレス解消に大きな効果があります。
人は、言葉にして誰かに話すことで、自分の感情や思考を整理し、向き合えるようになります。
たとえば、誰かに話したことで、これまで悩んでいたことが急に大したことではないように感じられたり、スッキリとした気分になったりした経験はありませんか?
もし頭や心にもやもやがあるときは、思いつくままに言葉にして誰かに話してみましょう。
話し終えるころには、きっと気持ちが軽くなっているはずです。
そして、もし身近な誰かが話を聴いてほしいと感じているようでしたら、ただそっと耳を傾けてあげてください。
【解消法② 5分間の殴り書きで全てを吐き出す】
ストレス解消に「話を聴いてもらう」ことが効果的とお伝えしましたが、いつも誰かがそばにいてくれるとは限りません。
そんなときには、「感情の殴り書き」をおすすめします。
やり方はとても簡単です。紙とペンを用意し、そのとき心の中にあるネガティブな感情を、ただひたすら紙に書きなぐっていきましょう。
あまり長時間やると疲れてしまうので、私はいつも5分ほどを目安にしていますが、時間はあなたの都合に合わせて自由に設定していただいて構いません。
そして、書き終わったらここからが本番です。
シュレッダーを使うか、自分の手で紙ごとその感情をビリビリに破ってください。
自分の中から吐き出した負の感情を破り捨てることで、まるで憑き物が落ちたかのように、すっきりとした気分になれます。
ひとりでも手軽にできる方法ですので、だまされたと思って、ぜひ一度試してみてください。
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