脳パフォーマンス

幸せホルモン活性化でストレス知らずの毎日を!

~ビジネスアスリートのためのコンディショニング⑬~

脳内に存在する、セロトニンというホルモンをご存じでしょうか。

セロトニンは心のバランスを整え、平常心を保ちやすくしてくれることで知られています。

また、セロトニンには、癒しやリラックス効果をもたらす特別な脳波「アルファ波」を出現させる力もあります。

このアルファ波が優勢な状態では、人は深いリラックスモードに入り、緊張や不安などのネガティブな感情が減少することがわかっています。

そのため、セロトニンをしっかり分泌させることが、ネガティブな感情やストレスに振り回されないための「ストレス耐性強化」につながるのです。

世界中の研究者たちのおかげで、このセロトニンがどのような状況で分泌されるのか、ある程度わかってきています。

つまり、そのメカニズムをうまく活用すれば、私たちでも意図的にセロトニンを活性化させることができるのです。

今回は、周りの人も巻き込みながら「セロトニンの分泌」を活性化させる方法をお伝えします。

セロトニン分泌を活性化させる方法
① スキンシップをとる
② 一緒に食事をする

スキンシップは「愛情」を育み、人に安心感や癒し、安らぎを与えます。

この「愛情」を司るのが、愛情ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」という物質です。

実はこのオキシトシンには、セロトニンの分泌を誘発する力もあるのです。

そのため、家族や友人、赤ちゃん、動物など、自分にとって愛情や愛着の対象と触れ合うことで、愛情だけでなく、心が満たされる幸福感も味わうことができます。

ただし、欧米のように握手やハグを日常的に行う習慣がない日本人は、慢性的なスキンシップ不足に陥りやすい傾向があります。

ご家族がいらっしゃる方は、最近いつ子どもやパートナーの手を握ったか思い出してみてください。

いつ頭をなでたり、ハグをしたでしょうか。

もし、しばらくスキンシップをとっていないと気づいたら、肩や背中、腕など、どこでも構いませんので、ぜひ家族に触れるようにしてみてください。

スキンシップは双方に効果があるため、自分が触れることで相手にも安心感や癒しを与えることができます。

自分のためだけでなく、相手のためにも、積極的にスキンシップを取り合うことを心がけましょう。

エステ、ペット、仲間との食事

とはいえ、中には知っている人とのスキンシップに抵抗がある方や、一人暮らしで人と触れ合う機会が少ない方もいらっしゃるでしょう。

その場合は、人の手によるエステやマッサージをおすすめします。

特に、アロマオイルを使った施術は効果的です。

人の手の温もりを感じながらアロマの香りに包まれることで、安心感に包まれ、心の底からリラックスすることができます。

また、相手が人でなくても問題ありません。

ペットを飼っている方は、ペットと触れ合うだけでも効果的なスキンシップになります。

ペットが飼えない方は、ペットカフェなどで動物たちに癒されるのも良いでしょう。

さらに、スキンシップを取らなくても、同じ空間で食事をシェアするだけでもオキシトシンの分泌が活性化し、結果としてセロトニンの分泌も促されることがわかっています。

しかもこの場合、関係性が薄くても問題ありません。

気の置けない友人や家族と美味しい食事をシェアするのはもちろん、尊敬する人や憧れの存在と一緒に食事を楽しむのもおすすめです。

そうすることで、愛情ホルモン効果によりお互いへの信頼感や安心感が高まり、幸せホルモン効果によって心の充足感も得られるでしょう。

もし、仕事上で関係性を深めたい相手がいる場合は、思い切って食事に誘ってみるのも良いかもしれません。

愛情ホルモンと幸せホルモンの相乗効果で、ストレス知らずの毎日を送りましょう。

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