瞑想・マインドフルネス

連載「マインドフルネス」~マインドフルネスへの招待

 「心と体を整えたい」、「集中力や創造力を上げたい」。

 一見、二種類の全く違う要望のように見えるが、彼らの要望を阻む根本原因は、実は共通しています。

 それは『疲れ』です。

 では、根本原因は共通しているのに、なぜ要望の内容に違いが出るのか。

 それは、根本原因が『疲れ』だと気づけている人と、気づけていない人がいるからです。

 疲れが溜まっているせいでパフォーマンスが上がらないのに、その疲れを自覚できていないから休むという選択肢は生まれません。

 代わりに、多くの人がもっと知識やスキルを磨かなければと焦ってしまいます。

 そして、隙間時間で色んな講習を受けたり、ビジネス書を読んだりします。

 ただでさえ疲れているところに、さらに活動を増やせばもっと疲れるだけです。

 そして、さらなる仕事パフォーマンスの低下をもたらす。完全なる負のスパイラルの完成です。

 体や心は、負荷がかかると脳が休むよう指示を出すため、疲れを感じ取りやすいですが、その司令塔である脳には、疲れても休むよう指示する存在がいません。そのため、疲労感を認識しづらいのです。

 また、疲労対策のアップデートができていないことも脳疲労に拍車をかけます。

 デジタルデバイスやインターネットがなかった時代は、体を動かす肉体労働が多く、主な疲労は身体的疲労でした。

 しかし、情報化社会に生きる現代人が抱える主な疲労は、『脳疲労』です。

 ケアの方法を最新版にアップデートしない限り、疲労回復のために時間を割いてもただの時間の無駄遣いになってしまいます。

情報過多、マルチタスクの時代に効く

 残念ながら、身体疲労のように横になってゆっくり休むだけでは脳疲労はリセットできません。

 ゆったりとリラックスしている状態でも、頭の中であれこれ考えていたら脳は休まらないからです。

 そこでお勧めするのが、「マインドフルネス」の訓練です。

 このマインドフルネスこそが人生を左右するカギかもしれません。

 実際に世界中の研究者によってマインドフルネスが脳機能の回復・向上に効果があると実証されています。

 マインドフルな状態では、自分の頭の中が静かになり、頭の中にぐちゃぐちゃと浮かんでいた思考が整理され、頭の中がクリアになります。

 自分の中にある思考や情報が整理整頓されると、自然と足りないもの、今必要なものが見えてきた。情報の取捨選択が迅速に行えるようになり、判断力も上がります。

 特に新しいビジネススキルを習得したわけでもなく、むしろ休息の時間を設けて自分と向き合っただけ。それなのに、仕事でのパフォーマンスが格段に上がります。

 マインドフルネススキルを身につけられると、仕事もプライベートも、心行くまで楽しめるようになります。

 ここから数回にわたって、マインドフルネスについて一緒に学んでいきましょう。

 


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