もし、「第二の人生」があるなら何したいですか?
私はですね、やりたいことが本当にいっぱいあります。今はグラビアのお仕事を中心に活動してますが、麻雀のお仕事も楽しいし、大学で学んだ音楽とか芸術の道に進むのもいいし、あと実は、起業とか宇宙にも興味があって。
いっぱいありすぎ!って思うかもしれないけど、実はこれ、全部「今の人生」の延長線上でできちゃうかもしれないんですよ。
その可能性を示してくれたのが今回の本。鈴木ふみ奈の読書コラム『道は開ける』第3回では、大ベストセラー『LIFE SHIFT』のまんが版『まんがでわかる LIFE SHIFT』をお届けします!
◆第1回はこちら→「4倍以上の仕事をこなし、2倍以上の自由時間を確保する方法」
◆第2回はこちら→「スマホの待受を変えるだけで体調がよくなる?」
人生100年時代がやってきた
『LIFE SHIFT』は2016年刊行、現在30万部を突破した近年の大ベストセラーです。
この本が打ち出した「人生100年時代」というキーワードがすごく話題になってて。
どういう意味かというと、今、人の寿命って年々伸びてきているんです。平均寿命世界1位の国をグラフ化すると、10年ごとに平均2〜3年のペースで上昇していて。先進国では、2007年に生まれた子供の半分が100歳以上生きるっていうデータが出てるんです。
これをベースに考えると、1957年に生まれた人だって、89〜94歳くらいまで生きることになるんですよ。まさに「人生100年時代」って感じですよね。
そうなると当然、生活とか仕事とかも変わってきちゃいますよね。今までは65歳で定年だったのが、それから35年も人生が続くから、もっと働きつづけないといけなかったり、金銭面とか健康面、人間関係とか生きがいとか、いろいろ考えていかないといけないという話なんですけど……
「え、100年も生きれるの? 超ラッキーじゃん!」
私、これを読んだときに、「え、100年も生きれるの? 超ラッキーじゃん!」って思ったんですよ。たしかに未来の不安とかもあるかもしれないですけど、今まで経験できなかったはずの人生、未来の世界を経験できるって、めっちゃ楽しくない?って。
たとえば科学の進歩。今当たり前になってるスマホだって、ポケベルの時代には絶対想像できなかったと思いますし、そういうふうに、今後またなにか、今は想像もできないようなものが現れるのを見れるっていうのがすごいなって。
だから私、バリバリ100年生きたいし、ていうか、もし平均寿命が延びてなかったとしても、たぶんめっちゃ生きるだろうな自分、って思ってるんですよね。笑
人生100年時代の新しい生き方とは
この本、オリジナル版は400ページもある翻訳書でちょっと難しいんですが、最近出たまんが版はすごく読みやすいんです! 物語仕立てになってて、まんがの間に簡単な要約ページも入ってるので、スッと頭に入ってきます。ビジネス書を読み慣れてない方にもおすすめです!
物語の主人公は、就活中の大学生の美咲ちゃん。「将来どうしたらいいんだろう」って悩んでるとき、留学生のエルザに出会って、“人生100年時代の新しい生き方”というのを教わるんです。でもやっぱり、従来どおりの価値観に沿って大手企業にいくべきかな、とも迷ったりして。
美咲ちゃんのお兄ちゃんもいい会社入ってたのが急に左遷されちゃったり、お父さんも大企業でバリバリやってたけど、役職定年で閑職になりそうだったり……すごくありえそうな状況じゃないですか? ほとんどの人が、登場人物の誰かに何かしらあてはまるんじゃないかな。
私も今28歳なんですけど、大学生の弟がいて、「大手に行くかベンチャーに行くか」って悩んでたし、ちょうど父親も役職定年とかの話が出てる時期で、すごくタイムリーな話で。とくに団塊世代の方とか、「ずっと同じ会社に勤めていてそろそろ定年」っていう方が多いと思うので、きっとすごく共感すると思うんですね。