コミュニケーション

【オンラインコミュニケーション】「思います」と「です/ます」を使い分ける

 オンラインでのやり取りが増える中で、誰かの言葉づかいや語尾の癖が気になった経験はありませんか? 中でもよく耳にするのが、「語尾に『思います』が多い人が気になる」という声です。

 オンラインコミュニケーションでは、オフラインと比べて言葉づかいや語尾のちょっとした癖が耳につきやすいと言われています。これは、視覚と聴覚に意識が集中しやすいからです。

 「〜と思います」を多用すると、「個人の感想を押しつけられているように感じる」と思われたり、頼りない印象を与えてしまうことがあります。一方で、「〜です」と言い切ると、断定的すぎて「上から目線」に感じられるのではないか、と不安になることもあります。

 ビジネスの場では、どちらかといえば「〜思います」よりも「〜です/〜ます」と言い切る表現が推奨されます。ただし、「〜です」「〜ません」といった言い切りに対して、抵抗を感じる人がいるのも事実です。

「~思います」は主語とセットで使う

 たとえば、「〜です/〜ます」や「〜と思います」といった語尾は、それぞれ異なる印象を相手に与えます。大切なのは、状況に応じて「〜と思います」と「〜です/〜ます」を使い分けることです。

 答えが一つしかない内容や、正確性が求められる場面、あるいは明確な指導が必要なときには「〜です」と言い切る方が適切です。一方で、答えが一つに定まらないものや、相手の考えや価値観を尊重したい場面では、「私の意見としては〇〇だと思います」「私はそう信じています」と、主語を明確にしてやわらかい語尾を選ぶことで、相手を尊重し、選択の余地を残すことができます。

 ただ「〜と思います」と言うのではなく、「私はこう思います」「私はそう信じています」と主語をつけることを意識しましょう。「思います」という言葉も、主語があることで曖昧な印象にならず、むしろ強い信念や想いを伝える表現にもなり得ます。

 語尾は、どちらを使うかよりも、その使い分けの意図を自分の中でしっかり持っているかが重要です。意図を持って語尾を選べば、相手にネガティブな印象を与えることはないと、私は思います! ぜひ、語尾にも意識を向けてみてください。

「オンラインでも好かれる人・信頼される人の話し方」(桑野 麻衣)より

 

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『オンラインでも好かれる人・信頼される人の話し方』 (クロスメディア・パブリッシング)

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