洗いすぎが汗あれの原因に

 

汗あれが起きやすい場所は汗がたまりやすいところ。例えば、お腹まわり、下着(女性ならブラジャーのアンダー部分)、襟元、関節の内側など。

「夏は衣類を調整して、汗あれを防ぎましょう。ベルトで圧迫する、キツめの下着を着用するなどは避け、衣類によるムレを防ぎましょう」

襟元はもともと皮膚が薄く汗あれを起こしやすいという。関節の内側や、襟元はどうやって防げばいい?

「お風呂で洗いすぎないことです。ナイロンタオルでゴシゴシこすると皮膚を傷め、ボディソープを使いすぎると皮脂が落ちてしまいます。すると、皮膚のバリア機能が弱まり、汗あれを起こしやすくなります。汗は水溶性なので、ボディソープを使わず、シャワーだけで十分落ちます

夏は特ににおいを気にして、ゴシゴシ洗ってしまうが、それが汗あれの原因になる。

「1日に2回もボディソープを使って洗う人がいますが、そんなに必要ありません。そもそもにおいの成分は、皮脂に含まれます。多く分泌するのは頭と顔。腕や脚が皮脂でテカテカすることなんてありませんよね?」

皮脂が多い部分は毎日洗ってもよいが、そのほかはシャワーで流す程度で十分。全身を洗うのは週に1度でOK。

「そのときボディソープではなく石けんを使ってください。液体ボディソープは、使いすぎてしまうのが難点。ボディソープを使う人は、固形石けんに比べて20倍もの洗浄成分を使っているというデータもあります

洗いすぎを防ぐと同時に、皮膚の保湿が重要。

「湯上がりは保湿成分が含まれたスキンケア用品を塗りましょう。夏でも手足に粉がふくくらい乾燥している人は特に念入りに」

保湿をして、皮膚の角質を整えておけば、バリア機能が働き、汗の成分が入ってこなくなるという。