瞑想・マインドフルネス

連載「マインドフルネス」~マインドフルネスとは何か?

 マインドフルネスと一言で言われても、それが何なのかいまいちわかりづらいという方も多いのではないでしょうか。

 マインドフルネスとは、マインドフルな状態にたどり着くための練習法やマインドフルな状態にあること自体をさす言葉です。

 マインドフルな状態とは、過去の経験や先入観、未来の事柄に対する漠然とした不安や期待などの雑念に捉われることなく、今現在の自分自身の感情や体の状態をありのまま受け入れることができる状態のこと。

 もっと端的に言えば、自分自身の状態を何もジャッジせずに俯瞰して見ることができる状態です。

 ここで、大切なことは、その状態に自然になることです。

 今、意識的に捉えると説明しましたが、集中しようと努力して自分自身を観察するという意味ではありません。

 よくマインドフルネスの説明の際に、「今ここに集中する」という言葉が使われるため、多くの人が「集中しなきゃ」と努力してしまいます。

 しかし、集中しようと思えば思うほど、別なことに意識がそれてしまったりするし、そう思うこと自体がストレスとなってしまいます。

 そうではなく、あくまでも自然体のまま常に自分自身を冷静に捉えられている状態こそ真のマインドフルネスと言えるのです。

 そして、その状態にたどり着けたとき、頭の中が冴えわたり自分の中に静寂が訪れます。

 感覚が研ぎ澄まされ、ベストな自分を維持するのに何が必要で不要なのかの判断がつきやすくなるというわけです。

休息をマネジメントする

 

 余計な先入観や雑念に振り回されることなく、常に自分にとって何がベストなのか瞬時に判断し、動くことができれば、何かイレギュラーが起きても、冷静な気持ちで的確に軌道修正ができるようになります。

 このような状態を維持できれば、ビジネスにおいてもたいへん有効です。だからこそマインドフルネスは、世界の名だたるCEO達が取り入れ、Googleが独自のプログラムを開発するほどまで注目されているのです。

 ただ、ここで問題になるのが、先入観や雑念をなくすということはそう簡単ではないということです。

 むしろ、色んなものが発達し常に情報が飛び交っている現代においては、自然にその状態になるのは不可能に近いかもしれません。

 そもそも、先入観や雑念に振り回されず、揺るがない心を保っている状態とは、いわば究極の集中状態といえますが、人間の集中力というのは永遠ではないのです。

 集中力持続時間については諸説あるが、どの研究者も集中力には限界があるという点では意見が一致しています。

 一方で集中力は、完全に切れる前に適切なケアをしてあげれば、また復活するということもわかってきています。

 そこで重要になってくるのが、「休息」です。

 実は休みを極めることこそが、最短でパフォーマンス力向上を実現させるカギなのです。

 注意すべきは、やみくもに休息をとっても意味がないという点です。脳を含めた全身をゼロの状態にリセットし、新たに100%の力を出せる状態に整えることが本当の休息です。

 そのためには、戦略性とマネジメント力が必要になってきます。

 戦略を立てる上でのポイントは2つ。

 「休息と行動のサイクルバランス」、そして「休息中の行動内容」です。

 的確なタイミングで休息を取れるよう、行動と休息のバランスをマネジメントしていくことで、無駄なく休息の効果を最大限に引き出すことができるようしていきましょう。


企業とビジネスパーソンの悩みと課題に向き合ってきたZEROGYMが
企業と個のコンディショニングにアプローチしていきます。

今、あなたにオススメ