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本当に効果ある?疲労回復ジム・ZERO GYM(ゼロジム)の効果を医学博士が徹底検証!

2018年日経トレンディヒット予測3位に選ばれ、健康経営・疲労回復に役立つといま話題の「疲労回復専用ジム」ZERO GYM。ZERO GYMが提供するのは、「ほぐす・流す・ゆるめる・抜く」の4つのステップで身体疲労と脳疲労が取れる、という独自のプログラムである。
しかし、果たして本当に疲労回復効果はあるのか、気になっている方も多いのでは?
本記事ではその疑問への回答として、最新ウェアラブルセンサを用いた「疲労回復プログラム効果測定実験」の結果を特別に大公開する。(監修:板生 研一[医学博士]・駒澤 真人[工学博士]/協力:WINフロンティア株式会社

◆疲労回復ジム・ZERO GYM(ゼロジム)は、健康経営・疲労回復に役立つ情報を配信しています。

◆ZERO GYMの疲労回復メソッドについて詳しく知りたい方は、ZERO GYM公式サイトまたは書籍『超疲労回復』(クロスメディア・パブリッシング)を要チェック!

【効果測定1】小型ウェアラブルセンサで自律神経・体表温度を測定!

本疲労回復プログラムの効果を見える化するために、図1に示す最先端の小型ウェアラブルセンサを用いて測定実験をおこなった。本センサは、胸に装着することで、自律神経や体表温度を常時測定することができるものである。

図1 小型ウェアラブルセンサ

 

 

 

 

 

 

 

自律神経とは、「自分の意思ではコントロールできない、血流や臓器の働きを司る神経」で、「私たちの生命活動の根幹を支える非常に重要な機能を担っているもの」

人間は、緊張や集中すると働く「交感神経」と、リラックスすると働く「副交感神経」がうまくバランスをとることで健康を維持している。しかし、現代人の多くはストレスなどで交感神経が過剰に優位になりがちで、それが体の不調の原因の1つと考えられている。

その為、図2に示すように、「交感神経の機能を抑え、副交感神経を高めて自律神経のバランスを整えること」は、心身を健康に保つ上で非常に重要であるといえる[※1]。

図2 自律神経のイメージ

 

本実験では、20代~50代の男女25名を対象に、プログラム前後・最中に小型ウェアラブルセンサを装着してもらい、自律神経及び体表温度の変化を測定した。

疲労回復プログラムで自律神経のバランスは整う?

プログラム前後の自律神経の交感神経機能の変化を図3に示す。

結果として、「プログラム終了後も、交感神経機能が10%程度も抑制される傾向が続き、緊張・興奮が緩和され、自律神経のバランスが整う傾向」がみられた。

図3 プログラム前後の自律神経の交感神経機能の変化

 

次に、プログラム中の自律神経機能の変化を図4に示す。結果は下記の通り。


ステップ1(ストレッチ)、ステップ2(自重トレーニング)にて強めの運動負荷をかけることで、「交感神経及び心拍数が上がり、体がアクティブに活性化する傾向」がみられた。

●ステップ3(瞑想・マインドフルネス)では、「交感神経はやや高いが、心拍数が落ち着いている傾向」がみられた。WINフロンティア株式会社の研究では、「交感神経が高くても心拍数が落ち着いている状態は、良い緊張状態を示している」と言われており[※2]、瞑想・マインドフルネスをすることで「集中」している状態に入っていると考えられる。

最後のステップ4(脱力)では、「交感神経及び心拍数が低くなっており、脱力して非常にリラックスしている傾向」がみられた。


このように、「ステップ1からステップ4の一連のプログラムを行うことで、自律神経の切り替えが効率的におこなわれ、最終的に交感神経機能が抑制されてリラックスし、自律神経のバランスが整う傾向」がみられた。

ZERO GYM 4ステップ

図4 プログラム中の自律神経の交感神経機能の変化

 

就寝前の入浴と同じ快眠効果が!

また、体表温度の変化をみてみると、「プログラム前に比べ、プログラム後に体表温度が高まる傾向」がみられた。

図5 プログラム前後の体表温度の変化

一般的に、入眠時は体表温度が上がり、熱放射して深部体温が下がる傾向がある[※3]。

そのため、「本プログラムを入眠前にやることで、意図的に体表温度を上げ、深部体温を下げることができるため、スムーズな入眠に繋がる作用がある」と考えられる。

これは入浴によって体温を上下させ、スムーズな入眠につなげることと同等の作用であるといえる。

(入浴による睡眠への効果についてはこちら「疲れているのに眠れないのは自律神経が原因!くたくたなときこそ湯船につかろう」)

 

 

【効果測定2】睡眠状態をチェック!

続いて、男女14名の被験者に対しては、本疲労回復プログラムを実施した日の睡眠状態についても調査した。

睡眠の質を主観的に判断する指標として、「OSA睡眠調査票(MA版)」という睡眠状態を評価する尺度がある[※4],[※5]。この調査票は「起床時眠気」、「入眠と睡眠維持」、「夢み」、「疲労回復」、「睡眠時間」の5つの因子で構成されており、それぞれの因子得点が高いほど睡眠感が良好であることを示している。

本実験では、疲労回復プログラムを実施した翌朝に、睡眠調査票のアンケートに答えてもらった。

日本人平均より良好な睡眠状態に!

結果として、「全14名の5つの因子の総合得点が、日本人の平均得点より高い傾向」がみられた。

また、「特に、『疲労回復』の因子の得点が高く、睡眠中にしっかり疲れが取れている傾向」がみられた。

画像はイメージです。

 

また、睡眠中の自律神経の状態を小型ウェアラブルセンサで測定したところ、図6に示すように、「日中に比べて睡眠中に有意に交感神経機能が抑えられ、副交感神経機能が高まる傾向」がみられた。

図6 日中と睡眠時の自律神経の交感神経機能の変化

一般的に、睡眠中は昼間に受けたダメージや疲れをとるため副交感神経が高まり、体を修復すると言われている。

よって、「自律神経の観点からも、睡眠中にしっかり体が休まっている傾向」があるといえる。

 

まとめ-ZERO GYM疲労回復プログラムの効果は?

以上のように、本疲労回復プログラムを実施することで、「自律神経のバランスが整い、体表温度も上がり、睡眠の質も向上する傾向」が、主観データ及び客観データから明らかになった。

科学的にも効果があると実証されたZERO GYM疲労回復プログラム。東京・千駄ヶ谷にあるZERO GYMで体験できるほか、2018年4月には、ZERO GYMのメソッドを「いつでも・自宅でも」体験できる書籍『超疲労回復』(クロスメディア・パブリッシング)も刊行されている。

疲労・ストレスからくる自律神経の乱れや睡眠の質の悪さにお悩みの方は、ぜひ一度体験してみてはいかがだろうか。


【参考文献】

[※1]Tatsushi Onaka, Stress and its neural mechanisms. Journal of Pharmacological Sciences 2005;126(3):170-173.

[※2]駒澤真人,板生研一,畝田一司,羅志偉:”心拍変動と心拍数を組み合わせたストレス評価に関する検討” , 第28回人間情報学会発表集,pp. 3 –4,2017 年

[※3]Kräuchi K, Cajochen C, Werth E, Wirz-Justice A. Warm feet promote the rapid onset of sleep. Nature. 1999 Sep 2;401(6748):36-7.

[※4]山本由華吏, 田中秀樹, 高瀬美紀, 山崎勝男, 阿住一雄, 白川修一郎: 中高年・高齢者を対象としたOSA睡眠感調査票(MA版)の開発と標準化. 脳と精神の医学10: 401-409, 1999.

[※5]山本由華吏, 田中秀樹, 前田素子, 山崎勝男, 白川修一郎: 眠感に影響を及ぼす性格特性-神経症的,外向性・内向性傾向についての検討-; 健康心理学研究13: 13-22, 2000.


 

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