相手を変えるには、まずは“気づき”から
コーチングというのは大きく分けると 2 つの種類があります。1 つは、整理するコーチング。ビジネスコーチングなどでは、この整理するコーチングをよく行います。
整理するコーチングは、クライアントが「本当に何がやりたいのか?」がわかっていたり、「何が本当の問題なのか?」を正確に把握したりしているケースに行います。
重要なことはわかっているけど、いろいろなことが複雑に絡まり、重要度や優先順位がわからなくなっているとき、それらを整理し、見える化することによって、次に何をすべきかが明確になります。
もう 1 つは、気付きを促すコーチングです。
何千回を超えるコーチングの経験した著者によりますと、ほとんどの人は、「本当にやりたいことをわかってはいない」、そして「問題を正確に把握していない」ということのようです。
これがわかっていなければ、先の整理するコーチングも意味がないですし、間違った内容をただ整理するだけになってしまいます。
まずは、自分の中の本当のことに気付くことが大事なのです。
“気づき“ができればモヤモヤ、イライラが解消できる!
人によって、気付きは様々です。
「自分はこのことについて、怒りの気持ちでいっぱいだったけど、奥にあったのは、○○への恐れだったんだ」
「自分が気掛かりだと思っていたことは、××だと思い込んでいたけど、実は△△だったんだ」
「A さんの仕事への口の挟み方が気に入らなかったけど、実は本当の意味での協力者だったんだ」
気付きとは、意識の中でわかっていなかったこと、わかっているようでわかっていなく、モヤモヤしていたことが、明確な答えとして出てくる状態です。
自分のことをわかっていない状態というのは、意識化されていない状態。そのことが、意識下になく、潜在意識に留まっている状態です。これが、潜在意識から意識(顕在意識)に上がってくることによって、気付きが起こるのです。
気付きとして意識化されることによって、問題が明確になり、スッキリとした気持ちになるのです。気づきによって、”相手をかえる”。 あなたも小さい事から実践してみてはいかがでしょうか?
「自分を変える習慣力」(著:三浦将)より
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