MENTAL

「残業しないで成果を出す人」の習慣。生産性を高めて仕事効率アップ!

『明日に疲れを持ち越さないプロフェッショナルの仕事術』(著:渡部卓)より

アメリカのビジネスパーソンは残業より「仕事効率」で勝負!

「日本企業のホワイトカラーは非生産的だ」と言われる原因のひとつに、日本人の残業時間の多さが挙げられます。一方アメリカのビジネスマンは日本のビジネスマンに比べ、残業をして仕事を終わらせるのではなく、仕事の効率を上げて定時に帰ることができていると言われます。もちろん成果主義の世界なので、しっかりと数字を出すことが重要視され、日々の仕事のマネージメントに関しては放任されているというところもあります。このようなビジネス慣習の違いはありますが、実際に効率良く成果を上げるために、彼らはどのようなことに気をつけているのでしょうか。実は心構えとは別に、毎日の習慣に秘密があります。

残業しない人の1週間は「週末」が決め手

Creative concept for business competition

まず、大きな違いは土曜日の活用方法です。日本のビジネスマンは前日の残業や飲み会の疲れから、土曜日は休息の日と称して昼過ぎまで寝てしまうことが多いのではないでしょうか。日曜日は買い物や家族サービスに従事して、夜はそのままなんとなくテレビ等を見てリラックスして過ごし、月曜日の朝は憂鬱な気持ちで会社に出かけていくと言うパターンになっていないでしょうか。

これに対して、アメリカのビジネスマンの多くは週末を翌週の仕事の準備と据えているようです。そのため、土曜日には家族サービスや自身の趣味のためにしっかりと遊んで、日曜の夜には翌週の仕事の準備をすると言う人が圧倒的に多いです。前夜に来週の仕事を想定し、やるべきことを把握することにより月曜の朝は抵抗なく仕事モードに入っていけますね。

月曜会議はナンセンス!「ブルーマンデイ」の乗り切り方

Tired woman in the office

そうは言っても、「ブルーマンデイ」と言う言葉があるように、アメリカでも月曜の出勤時に憂鬱を感じる人は多いようです。そこで、アメリカの会社は「月曜日には会議は避ける」という対策をとっているところもあります。この流れは最近ではすっかり主流になってきています。

これと反対にイトーヨーカードーの月曜早朝会議に見られるように、日本では1週間の始まりである月曜の朝に早朝会議をやる会社が多いようです。この辺りはアメリカの「目標に関してはシビアに、ビジネス全般に対してはゆとりをもって」という慣習が感じられます。どうしても避けられない会議は仕方ありませんが、なるべく月曜の午前中に重要な予定を入れないというのもひとつの方法ですね。

脳を活性化する基本の習慣、まずは早起き!

woman hiker enjoy the view on mountain peak cliff

何はともあれ、早起きは三文の得! 早起きを習慣にしましょう。目標はギリギリの時間より30分早く起きること。この30分で、ストレッチをしたり、通勤の経路を変えたり、脳みそのスイッチを切り替える様々なことに使えます。

気持ちの良い目覚めに有効なのが朝から「声を出す」ことです。発声をすることで、脳が活性化され体の活動スイッチが始動します。家族がいる方は積極的に朝から会話をしましょう。寝ぼけながら朝食を食べるより、どんな事でも話した方が食事も楽しめますよね。一人暮らしの方は朝に自分の好きな言葉や目標を暗唱してみてください。声は体調と感情のバロメーターとも言われており、実際に自分の声を聞くことで、その日の調子を知ることにもつながります。大きな声を出すことで、自分の気持ちを整え良い1日をスタートできます。ぜひ試してみてください。

メリット満載!職場に奇跡的な変化をもたらす「挨拶と雑談」

Two creative millenial small business owners working on social media

朝、職場に着いたら、まず挨拶と軽い雑談をしましょう。時間に余裕がないと、出勤するや否やパソコンを立ち上げて仕事の続きに入ってしまいますが、これはNGです。挨拶と雑談は、実はメリハリをつけて仕事の効率を上げる意味でも大変重要です。

挨拶には「気持ちを上げる、前向きにする、言葉を交わすことで相手との距離を縮める、雰囲気をよくする」等の効果が次々と実証されています。また、普段から軽い雑談をすることでコミュニケーションが円滑になりますし、相手のコンディテョンや機嫌を知ることができるので、自然と仕事の連携もうまくいきます。

挨拶や雑談を仕事に入る前のウォーミングアップと考えて、ぜひ毎日の朝の活動に組み入れてみてください。自分だけではなく、職場の効率にも影響を与えること請け合いです。

残業しない人は「終わりの時間」を宣言する

「終わり時間を自分で決めてしまう」と言うのも大変有効な方法です。終わりの時間を意識するだけで、脳は効率的に仕事をこなすよう働き始めます。「何時に帰ります」と周囲に宣言してしまうのも一つの手です。周りも予定が立てやすいし、協力的に仕事ができるからです。また、毎日忙しくて残ってでも仕事を終わらせたい人は、デスクに「21時まではいます」と書いておけば、周囲も「残業をするほど仕事があるんだな」と理解でき、お互い効率良く仕事ができるはずです。

残業しない人の会議は、終わり時間と結論を意識する!

Young man discussing market research with colleagues

同様に、会議でも終わり時間を意識することは大変重要です。アメリカ人は日本の会議を見て、「日本人は会議の始まる時間にはとてもうるさいが終わる時間には全く無頓着だ」という印象を持つようです。確かに開始時間や遅刻は大いに気にしますが、会議の時間が延びることには寛容ではないでしょうか。アメリカの企業では終わり時間が決まっており、10分前ぐらいになると、結論に持っていくよう議論が始まるそうです。また、会議の前に目的と到達点、結論に至らなかった時に最低限の決定事項が決められていることが多いです。これは大変有効な方法ですし、ぜひ見習いたい所です。

残業しない人は、忙しくても「think time」。考える時間が目標を達成する

Man followed by ideas

外資系の企業では就業時間の三分の一は「think time(考える時間)」にあてろと言われているそうです。日本ですと手が止まっていたり、本を読んでいたりすると、「考えごとは家でしろ」とか「調べ物はやってこい」といったようなことを言われるかもしれません。しかし、目の前の仕事をいったん中断し、人に会って話を聞く、新しい情報を取り入れるということは実は仕事を効率的に行う上で大変重要です。

実際の仕事は顧客のスケジュールに合わせて決められることも多く、なかなか「考える時間」を作るのは難しいかもしれません。せめて1日15分や30分でも手を止め、その仕事について考える時間、勉強の時間を設けて見てください。きっと改善するポイントがみつかるはずです。

関連書籍のご案内

記事の内容をさらに知りたい方はこちらの本をお読みください。
 

今、あなたにオススメ