トレーニング前には消化のよい食事を!
健康な体を維持するために欠かせない「運動」。運動するタイミングは、いつがいいのでしょうか?
一般的には、「体温がもっとも高くなりやすい『夕方』にするとよい」といわれています。これは一日のうちのどのタイミングで運動したらいいか、の話になりますね。
次に、食事と関連づけて、”食事をするなら、運動前と運動後のどちらがよいのか“という疑問もでてくると思います。実は、「運動前後のどちらに食事をとったとしても、中性脂肪を低下させたり、血糖値を改善する効果がある」ことがわかっています。
しかし、空腹状態で運動すると集中力が低下し、思うように動けなかったり、ときにはけがの原因になったりすることもあると思います。ですので、運動前には、消化のよいバナナやおにぎりなどを食べておくとよいでしょう。
水分補給と補食も忘れずに
また、朝食前にウォーキングやジョギングをする人は、必ず水分補給をしてから行いましょう。睡眠中はかなり汗をかいているため、早朝は脱水状態になります。特に血圧が高い、血糖値が高いなど生活習慣病予備軍の人は気をつけてください。
マラソン大会などに出場するレベルでしっかり走り込む人や、筋力トレーニングをしている人は、空腹状態でのトレーニングは筋肉をエネルギー源として使ってしまい、疲労回復が遅れる原因にもなります。よって、食事から3、4時間以上あいて運動する場合には必ず補食をとりましょう。
仕事帰りにトレーニングする場合にも気をつけてください。「分食」の観点からもおにぎりやパンなどの穀類を食べておくのがおすすめです。
分食について&おすすめの食べ物はこちら→「間食上手は疲れにくく、太りにくい!間食におすすめの食品とは?」
運動前には食事補給、水分補給! 覚えておいてくださいね。
トレーニング後はできるだけ早く乳製品を!
トレーニング後はできるだけ早く炭水化物とたんぱく質をとったほうが、エネルギーや筋量増加に役立ちます。
特にトレーニング後におすすめなのは乳製品です!
乳製品に含まれるたんぱく質の「アルブミン」は、体内の水分の回復に効果を発揮します。
また、トレーニング後は成長ホルモンの分泌量も多いため、カルシウムも多く含む乳製品をとることで、筋肉だけでなく、骨づくりにも役立ちます。筋肉がつくと、脂肪を使う場所が増えることになるので、結果的にやせやすくなります。
乳製品はコンビニなどでも手に入りやすいこともあり、トレーニング後の補食には最適といえます。牛乳、ヨーグルト、チーズ等、種類も豊富ですから、自分に合ったものを選んでください。
アスリートの方はトレーニング後、牛乳とオレンジジュースやグレープフルーツジュースを混ぜたものをよく飲んでいます。これは、炭水化物とたんぱく質が同時にとれるため、筋量アップだけでなく疲労回復にも役立つから、とのことです。特にかんきつ類に多く含まれるクエン酸は、筋肉のエネルギー源であるグリコーゲンの回復も助ける働きがあります。
運動前後のタイミングを生かして、上手に栄養を摂りましょう!
「疲れやすい人の食事 いつも元気な人の食事」(著:柴崎真木)より
関連書籍のご案内
記事の内容をさらに知りたい方はこちらの本をお読みください。
『疲れやすい人の食事 いつも元気な人の食事(Business Life)』 (クロスメディア・パブリッシング) |