「あの人は、なぜ夜中にラーメンを食べても太らないのか?」(著:道江美貴子)より
糖質・脂質をとりすぎたら次の日は「リセット食」
忙しいビジネスパーソンは、どうしても毎日の食事で糖質・脂質をとりすぎてしまいがち。今回は、糖質・脂質をとりすぎた次の日から実践できる、「リセット食」について紹介します。
朝食を菓子パンと缶コーヒーで済ませていませんか?昼はカップラーメンとコンビニおにぎり、夜はカルビ丼にビールといった食事でも、「脂肪を燃やす」健康茶を飲んだら、それですべてがチャラになると思っていませんか?
ベストなパフォーマンスを発揮するためには、30歳を過ぎたら、「何を食べるべきか」にもこだわり、身体に必要な栄養を取り入れた食事をすることが必要なのです。
仕事を成功へと導く、「アイデアの生み出す力」「ハードな営業でもこなせる体力」「プレッシャーに打ち勝つ力—―これからはすべて「食事の取り方」に左右されると言っても過言ではありません。ただ、日本の多くのビジネスパーソンは、残念ながら、そのことに気づいていません。
太らない体になるために「リセット食」を覚えよう
飲み会のあとや残業終わりなど、夜中、無性に食べたくなることがあるラーメン。「やめた方がいい」とわかっていても、ついつい食べてしまい、翌日、後悔することもあるでしょう。
でもそこで落ち込む必要はありません。翌日以降の食事で摂取エネルギーを調整すればよいのです。
毎日、「1日単位」で摂取エネルギーを調整しようとすると、ストレスがたまり、長続きしません。摂取エネルギーの調整は、「一週間単位」で行えば問題なし。食べ過ぎてしまった日があっても、その分がすぐに体脂肪になるわけではないからです。
とり過ぎてしまった糖分はまず、ブドウ糖に分解されて肝臓や筋肉に蓄えられ、必要なときにエネルギーとして使われます。つまり、すぐに脂肪には変換されません。ただし、食べ過ぎが続いてしまうとブドウ糖が貯蔵しきれなくなり、余った分は脂肪となって蓄積されるのです。
仕事のつき合いでの飲み会、友人や家族との食事会で、自分だけ食べないで我慢しているのはつらいですし、周りの人にも気を遣わせてしまいます。そういうときは、量に気を付けつつ好きなものを食べてOK。そのほうがストレスを溜め込まずに済み、結果的に無理なくハイパフォーマンスを生む食習慣が続けられるのです。
そこで覚えてほしいのが「リセット食」です。
とり過ぎた分の栄養を翌日以降の食事によってバランスをとってやること。
それができれば夜中にラーメンを食べても、体のコンディションを維持できるようになります。
次では、具体的な「リセット食」の食品に関してご紹介します。
こちらを参考に、食べ過ぎたあとは「リセット食」を実行してみてください。
糖質をとり過ぎたときのお助け食材 豚肉・枝豆・玄米
食べ過ぎに関してとくに問題となること。
そう、それは、ごはん、ラーメン、パスタ、うどんなどの日常の食事に必ず出てくるもの。しかしこれらは炭水化物なので、とり過ぎ(糖質のとり過ぎ)が気になります。
たとえば、丼物やカレー、お寿司などで糖質をとり過ぎてしまうことがあるでしょう。
そんなときは、糖質&脂質が脂肪に変わる前に、なるべく早く「なかったこと」にしなければなりません。とり過ぎた分を効率的に代謝する「リセット食材」を食べましょう。
糖質の代謝に欠かせないのがビタミンB1です。不足すると糖質を分解する働きが悪くなるので、糖質をとり過ぎたときは意識して摂取します。
おすすめの食品はこちらです。
・豚肉
・大豆、枝豆
・玄米ごはん
・納豆
これらの食品にはビタミンB1がたくさん入っているので、糖質の分解に多いに役立ってくれます。たとえば「糖質をとり過ぎてしまったな」と思った翌日は朝・昼・晩とこれらの食品を食べるようにすれば効果的です。
糖質をとり過ぎてしまったときのおすすめメニューは、肉の生姜焼きや、枝豆、玄米ごはんと納豆などです。
脂質をとり過ぎたときのお助け食材 納豆・卵・青魚
脂っこい食事での脂質のとり過ぎです。
揚げ物やピザ、脂身の多いお肉などで脂質をとり過ぎてしまったりすることが多いと思います。
脂質の代謝を助ける代表的な栄養素はビタミンB2です。脂っこい食事が好きな人は意識してとるようにしたいものです。
おすすめ食品はこちらです。
・納豆
・卵
・乳製品
・サバやイワシなどの青魚
・きのこ
これらの食品には、脂質の代謝を助けてくれるビタミンB2が豊富に含まれていますので、率先して食べましょう。
脂質をとり過ぎたあとのリセット食のおすすめメニューは、納豆やサバの塩焼き、きのこのホイル蒸しなどです。
「リセット食」で仕事の質をあげる
いかがでしたか?仕事のパフォーマンスを上げるためには、食に気を配ることが大切だとおわかりいただけたと思います。食べ過ぎてしまったら、翌日からは「リセット食」を実行し、健康の維持に努めましょう。そうすることが、仕事のパフォーマンスをあげることにもつながります。
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