「なぜあの人は、夜中にラーメンを食べても太らないのか?」(著:道江美貴子)より
丼物を食べるなら、絶対に知っておくべきポイント
みなさん、丼ごはんはお好きですか?
牛丼やかつ丼、天丼、海鮮丼……。
どれもボリューム満点で味付けも濃いめ。男性の方で、しょっちゅう召し上がる方も多いのではないでしょうか。
また、牛丼チェーン店など街には多数ありますから、仕事の昼休憩にパパッと食べてしまいたいとき、非常に重宝しますよね。
ただ、やはり丼物はどれも太りやすい食べ物だというのが、難点です。
丼物はごはんの量が多く、主菜・副菜・汁物がそろう定食に比べて栄養バランスが悪くなるので、減量中には不向きなメニューといえます。ごはんの量を比べてみると、茶碗1杯分が役150gなのに対して、牛丼店の並盛りは約260gもあります。
それでも、仕事の合間にサッと昼食を済ませなければならないとき、上司に連れて行かれたお店に丼物しかなかったときもあるでしょう。
そんなときは、次に紹介する5つのポイントを押さえて、なるべく太りにくい丼メニューをチョイスするようにしましょう。
これに加えて、ごはんを少なめにしてもらえば完璧です。
1 栄養バランスを考え、具だくさんなメニューをチョイス
丼物は肉や魚がメインのものが多く、野菜不足になりがちです。栄養バランスを考えたら肉や魚に加えて野菜も、一緒にとれるような具だくさんな丼物を選ぶのがベストです。たとえば中華丼やビビンバ丼などがいいでしょう。どちらも野菜が豊富で、丼物だけでも比較的バランスのよい食事をとることができます。
2 鉄火丼でDHA、親子丼でたんぱく質とビタミンB1を補給しよう
丼物には和食のものもかなり多いですよね。和食の丼物の中でイチオシなのは、鉄火丼。カロリーが低いだけでなく、マグロにふくまれるDHA(ドコサヘキサエン酸)という必須脂肪酸には、血液をサラサラにする効果のほか、脳の機能に直接作用し、記憶力を高める働きもあります。つまり鉄火丼は、バリバリ働くビジネスパーソンには超おすすめの丼物なのです。
さらにここに、とろろがトッピングされた「山かけ鉄火丼」なら最高です。とろろには疲労回復効果があるので、忙しく働く人の強い味方になってくれます。
和食の丼物ナンバー2は、親子丼。親子丼はカロリーもそれほど高くありません。さらに卵で良質なたんぱく質と、糖質の代謝を促進するビタミンB1も補給できてしまう、優れものの丼物なのです。
和食なら、鉄火丼(山かけ鉄火丼)、親子丼をなるべく注文するようにしましょう。
3 牛丼を食べるときはサラダとけんちん汁をプラス!
丼の中でも、もっとも安価で手軽に食べられるのは牛丼です。時間がないとき、懐がさみしいときの強い味方ですよね。ビジネスパーソンからすれば、牛丼をやめてしまうとお昼の大事な選択肢が消えてしまうことに。なので、脂肪分は多いですが、たまに食べるなら問題ありません。
ただ、食べるときは、サラダと汁物をプラスして栄養バランスをさせるのが大事です。汁物は、けんちん汁、または豚汁などの具だくさんのものをチョイスするようにしましょう。
4 減量中は注意!太りやすい丼ワースト1は、かき揚げ丼
ダイエット中、最も避けたい丼物はなんでしょう。それは、油をたっぷり含んでいる天丼です。揚げ物の中でも天ぷらは油を吸収する量が一番多いのです。中でも、危険なのは、かき揚げ丼。かき揚げ丼は衣をたっぷり使うので、吸油率が最も高くなります。つまり、かき揚げ丼は丼物の中で最も太りやすいメニューといえるのです。
また、当然、同じ揚げ物を使ったカツ丼も、カロリーの脂質も多いのでとても太りやすい丼メニューです。こちらも、できるだけ控えたほうがいいでしょう。
5 セットものの炭水化物の重ね食いは要注意!
このほか、丼メニューで避けてほしいのが、そばやうどんとのセットです。このような炭水化物の重ね食いは太る原因になります。炭水化物は糖質を多く含む栄養素です。この糖質は普段、筋肉をつくる手助けをしてくれるのですが、とり過ぎてしまうと体脂肪となって体に蓄積してしまいます。ですので、一度の食事での炭水化物の重ね食いはやめるべきです。
ラーメン+チャーハンのセットも同様です。ラーメンかチャーハンのどちらかを、野菜炒めなどのおかずに置き換えるようにしましょう。
牛丼と天丼、より太りやすいのはどっち?
いかがでしたか?ご紹介したように、丼物を頼む際に注意しておきたいのは栄養バランスです。DHAやたんぱく質を豊富にとれる鉄火丼や親子丼がベストですが、牛丼のように副菜でカバーするという方法もあります。この場合、副菜のサラダやけんちん汁でリセットすると考えましょう。
牛丼と比べても、天丼はかなり高カロリーな上、サラダ等の副菜がつけにくいという難点があります。また、油は減量中にとり過ぎると胃の消化が追いつかなくて、胃もたれの原因になることもあります。午後からの仕事に影響を出さないためにも、減量中は特に避けることをおすすめします。
丼物は忙しいビジネスパーソンにとっての強い味方。その手軽さから、頻繁に召しあがることも多いでしょう。その際は、上でご紹介した5つのポイントを思い出し、バランスのよい食事になるよう心がけてくださいね。
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