「エグゼクティブになる人の若々しい顔のつくり方」(著・野々下一美)より
正しい男のスキンケアとは
男性のスキンケアも女性同様、とても大切です。
若々しい外見でいるために、いまや男性も肌のケアをすることは当然です。
職場で「不潔そうに見える」というだけで、例え仕事がどれだけできようと多くの人は嫌悪感を持ち、正当な評価を得られません。日々、ビジネスパーソンとして忙しく働くみなさんも、そのあたりはよくご存じかと思います。
では正しい男のスキンケアとはどのようにすればいいのでしょう?
ここで大事になってくるキーワードは、「弱酸性」という言葉。
毎日洗顔する際、入浴する際、このキーワードを意識して肌ケアをしてやる必要があります。
今回はその知識について、詳しく学びましょう。
弱酸性と正しいケアの方法を意識する
肌を覆う皮脂は弱酸性で、これによって外側からの刺激から肌を守っています。石鹸で洗顔しても新陳代謝が理想的であれば、事前に皮脂幕がつくられますが、誰でも即座に皮脂幕が形成されるわけではありません。年齢や個人差によって変わってくるのです。
その間、肌はアルカリ性の無防備な状態にさらされています。この間にケアをせずに放置してしまうと、肌はダメージを受けてしまいます。それを防ぐためにも、化粧品が必要になってくるのです。化粧品が必須アイテムだと覚えましょう。
髭剃り時に気を付けるべきこと
男性にとって、化粧品は必要ではありますが、使い過ぎてもいけません。
例えば、乾燥肌の女性は皮脂が少ないことから、クリームなどで補給します。ですが自分は乾燥肌だからと言って常に脂を塗っていると、肌が皮脂を分泌することが必要ないと判断してしまうのです、その結果、肌は皮脂を出さなくなってしまいます。本来、身体が完治して皮脂を出すという機能が衰えてしまうというわけです。ですから、化粧品はあくまで補助線を引く程度が理想。この間違った使用法は、女性に非常によく見られます。肌のトラブルを引き越しているのが、過度な化粧品の使用だと気の毒に気づいていないのです。
男性の場合、化粧品の使い過ぎというケースはあまり考えられません。むしろ「正しいケア」の方法に配慮したほうがよいでしょう。
髭剃りを毎日することも肌に十分ダメージになっています。けれど、身だしなみを考えると、毎日髭を剃らないわけにはいきません。無精髭もまた、不潔なイメージを人に与えてしまいます。
ですので、以下のことに気を付けてみてください。
①まず剃るときに髭をやわらかくし、毛穴を広げるために蒸しタオルで肌を包みます
②剃る際には摩擦を軽減するためにシャボンを泡立てたり、プレシェイブジェルを使います
③使うカミソリも、重量感のあるしっかりとしたカミソリを使うとよいでしょう
④髭剃り後はアフターシェーブローションで、きちんとケアしましょう
このように髭剃りの際も、極力肌にダメージを与えない工夫が必要です。めんどうだからと何もケアをせずに剃っていると、のちのち肌トラブルの原因となってしまいます。注意してください。
過度な洗顔はしないよう心がける
ただし、髭剃り後でも入浴中でも、どのタイミングにせよ、過度の洗顔が逆効果であるということは忘れないでください。
これは皮脂を洗い流せば洗い流すほど、肌はその分補給しようとして、ますます皮脂をだしてしまい、結果皮脂不足を招くことになるからです。
よほどひどいほこりまみれの環境や汗をたくさんかいたのでなければ、洗顔料を使うのは一日1回で十分です。夜に、お風呂に入って洗顔料で顔を洗ったならば、朝はぬるま湯で顔を洗うぐらいで、ちょうどいい皮脂膜のバランスになると思います。
過度の洗顔は、ニキビにもよくないですし、テカリ肌になってしまうということを、肝に銘じておいてください。
また、忘れてはいけないのが、洗顔後は必ず肌を弱酸性にするということです。そのためには男性用の弱酸性化粧水は必須のアイテムです。
さらに、脂とり紙も同じことが言えます。多様すると、皮脂をとりすぎて逆に皮脂が出てしまいます。しかも硬い紙で拭くという動作で、さらに肌にダメージを残します。脂とり紙は極力使ってはいけません。ハンカチでそっと押さえる程度にしましょう。
常に正しいケアを意識すること
ここまで紹介してきた中で、NG行為をいくつか挙げましたが、みなさんは大丈夫でしたでしょうか。いままで肌に良いと思い込んで、過度に洗顔してしまっていた方、化粧品を使い過ぎていた方、その肌荒れはそのせいかもしれません。今日からでも、ケアの仕方を変えてみましょう。
また忘れてはならないのは、スキンケアの後は弱酸性に肌をしてやるということ。必ず最後に弱酸性化粧水で肌のケアをするようにしてください。会社で汗をかき、洗顔した際も同様です。職場に化粧水も必須アイテムとして持っていき、水洗いした後には肌に優しく染み込ませてあげてください。
スキンケアで若々しい外見を保ちましょう!
関連書籍のご案内
記事の内容をさらに知りたい方はこちらの本をお読みください。