「あの人は、なぜ夜中にラーメンを食べても太らないのか?」(著:道江美貴子)より
焼肉を食べる際の、大事な5カ条を覚えよう
みんなで囲んで食べておいしいものの代表例といえば、焼肉。
おいしそうな匂いを放ちながら、ジュウジュウと網の上で焼けていくのを、大勢で囲むのは楽しいものですよね。
さらに焼肉はスタミナもつくし、栄養も豊富、そして何より最高においしい。忙しくカロリーを消費しがちな日々を送っていれば、自然と体が欲するのも無理はありません。
しかしその焼肉も、おいしさのあまり、ついつい食べ過ぎてしまう食べ物のひとつです。家族や恋人と食べるのはもちろん、仕事仲間と焼き肉店で食事会などということもあるしょう。そんなとき、目の前でおいしそうに焼けるお肉を見ながら、ひとりだけ我慢しろというのも酷な話です。
我慢は何よりの体の毒。食べないようにするのは、逆にストレスがたまってしまいます。
我慢して食べないようにするのではなく、焼肉を食べるときは、自然と食べる量を減らせるようにすればいいのです。また、その際に、太りにくい食べ方で食べる工夫が必要です。
そこで、今回は食べ過ぎや脂肪分が気になる人のための「上手な焼肉の食べ方」5カ条をご紹介します。みなさんもこちらを参考に、おいしくお肉をいただきましょう!
第1条 肉の前に、まずキムチ&サラダを食べる
最初に野菜を食べて、食べ過ぎを防ぐのはすべての食事における基本です。もちろん焼肉の場合も同様。
焼肉の場合はサラダのほかに、キムチやナムルを注文して、お肉の前に食べましょう。
とくにキムチは発酵食品。腸内環境をよくし、体調を整えてくれる働きがあります。また、キムチの唐辛子に含まれる辛み成分「カプサイシン」には代謝促進効果があるといわれています。これにより、体の代謝をよくし、脂肪の燃焼をしやすくしてくれるので、率先してとりましょう。
第2条 肉の比率は「カルビ5:ロース5」で、アミノ酸を豊富に摂取
焼肉といえば「やぱりカルビは外せない」という人が多いかと思います。ただ、残念ながらカルビは脂肪分も多く、太りやすい部位でもあります。最近、人気があって注文されることが多いハラミも同様です。
反対に、太りにくい部位がロースです。ロールも比較的、脂肪分が多い部位ではありますが、「L-カルニチン」という脂肪の代謝を促進するアミノ酸の一種が豊富に含まれています。カルビやハラミは全体の半分以下に抑えて、その分、ロースを食べるようにしましょう。これにより、太りにくくなります。
また、豚肉と同様にヒレは最も脂肪分が少ない部位です。そのほか、タンやモモも安心して食べられる部位です。最初にこれらを食べて、その分、カルビやハラミを減らせば、なおよいでしょう。
第3条 食べ過ぎにならないよう、少しずつオーダーし、少しずつ焼く
空腹のときにまとめてオーダーすると、どうしても頼み過ぎてしまうもの。ですから食べ過ぎを防ぐために、お肉は「食べたいものを少量ずつ」注文するようにしましょう。注文した品をすべて食べ終わってもまだ食べたければ、あらためてオーダーすればよいのです。こうすることで、必要以上に食べずに済ませられます。
また、お肉を焼くときは、自分の分は1枚ずつ焼いて、食べたらまた焼くというふうにしましょう。そうすることで、時間をかけてゆっくり食べられるので、少量でも満足感が得やすくなり、食べる量を減らすことができます。
第4条 肉はサンチュで巻いて、脂肪の吸収スピードを落とす
カルビ、ハラミ、バラなどの脂肪分の多い肉は、サンチュやエゴマなどの葉物で巻いていただくようにしましょう。生野菜でボリュームアップすれば、満腹感も促進されて食べ過ぎを防げます。また、肉を食べるスピードがこうした手段で落とすことで、脂肪の吸収スピードも抑えることができます。
第5条 スープ&ごはんを一緒に食べて、ビタミンや食物繊維を摂取
ワカメスープや野菜スープなどのスープは、ビタミン・ミネラル・食物繊維がとれるだけでなく、体を温めて代謝を高めたり、おなかを膨らませて満腹感を得られたりといった効果もあります。お肉と一緒にとるようにするとよいでしょう。
さらに、お酒を飲まないときは、ごはんも同時進行で食べるのが正解。先に肉だけを食べると、おなかがいっぱいでも最後にビビンヤやクッパ、冷麺などを頼んでしまいがちです。少量のごはんをお肉と一緒に食べたほうが、最終的には炭水化物の摂取量を抑えられるのです。
このほか、飲み物のカロリーにもご注意を。お酒を飲む場合は、ビールは1杯だけにして、あとはハイボールやウーロン茶割など、糖質量やカロリーが控えめなものを選ぶようにしましょう。
食事制限をするのでなく、食べ方の工夫をする
いかがでしたか?焼肉はおいしいし、栄養も豊富ですから体が自然と求めるものも無理はありません。無理に「焼肉は絶対に食べない!」と決めても、あとで反動で暴食してしまっては意味がありません。
食べる際は、ここで紹介した5カ条を実行して、食べる量を減らす工夫をすればよいのです。
家族で、仕事仲間で、楽しく、焼肉をいただきましょう。ただし、くれぐれも食べ過ぎには注意です!
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