3.やる気が出ない場合
頑張ろうという気持ちはあるのに、「何もやる気が起きない」「何をやるにも面倒」というときは誰にでもあります。体の疲れが原因でないときは、やっぱり脳の栄養不足が原因かも。食べ物の力で脳の働きを復活させましょう。
ここでは栄養と食事、あわせて間食についてもご説明します。
①やる気を出す栄養素
人のやる気に関わる脳内物質は、ドーパミンとノルアドレナリンです。ドーパミンは、気持ちを高揚させ、モチベーションを高める働きがあります。ノルアドレナリンはドーパミンからつくられ、これも意欲を高めてやる気を起こす働きがあります。この2つの物質の原料となるのが、アミノ酸のチロシンとフェニルアラニンです。
②やる気を出す食事
チロシンが多く含まれている食材には、チーズなどの乳製品のほか、たらこ、ちりめんじゃこ、ピーナッツ、大豆(大豆製品)、魚介類などがあります。
一方、フェニルアラニンは、チーズや大豆(大豆製品)のほか、小麦粉(強力粉)、卵、アーモンド、ピーナッツ、かぼちゃ、じゃがいも、ごま、肉や魚などに多く含まれています。
これらを摂取するには、次のようなメニューがおすすめです。
・シーフードグラタン+サラダ
チロシンとフェニルアラニンが豊富な魚介類とチーズを合わせて摂取できるシーフードグラタン。サラダには、豆サラダなどを選ぶといいでしょう。
・レバニラ定食
レバーはチロシンとフェニルアラニンに加えて、ドーパミンを生成するときに必要な、鉄・ビタミンB6・葉酸も豊富に含まれているので、やる気を出したいときに超おすすめの食材。疲労が溜まっているときはスタミナ回復にもなります。ただし、食後の眠気防止のため、ごはんは少なめにして腹八分目で抑えるのがポイント。
・刺身定食
刺身はチロシンとフェニルアラニンが豊富。刺身でなくても焼魚定食や煮魚定食でもOKです。
サバ、サンマなどの青魚やマグロは、脳の働きをよくするDHA・EPAも豊富なので一石二鳥。野菜の小鉢をプラスできるなら、鉄・葉酸が豊富なほうれん草などの青菜のおひたしを選ぶといいでしょう。味噌汁の具は豆腐がGOOD。
③やる気を出す間食
間食でパパッとやる気を引き出す栄養を補給したいときに効果的なのが、ピーナッツや豆乳。やる気が出ないときは、カフェラテをソイラテに替えてみましょう。
このほか、バナナもフェニルアラニンが豊富な上、ビタミンB6も含んでいるので、やる気が出ないときにぴったりの間食です。
「ストレス」「集中力散漫」「やる気が出ない」を吹き飛ばせ!食べる物を選んでメンタルを整えよう
いかがでしたか?メンタルが安定しないときの、それぞれの場合について、さまざまな対応策がありましたね。食事でメンタルを整え、仕事に集中できる心と体を作りましょう。
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