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Googleからベンチャーへ。新卒入社10年目、33歳での再考 〜筋トレとキャリア:前篇〜|婚活より筋活

お久しぶりです。筋活OLのナナコです。

 

前回の記事から随分間が空いてしまい、本当にすみませんでした。

この3ヶ月ちょっとの間、ものすごい勢いで駆け抜けてました。感覚で言うとこの短期間に5年くらいの時間を使った感じです。

ちなみに、7月にあったコンテスト「Fitness Angel」は無事、3位になりました。(Fitness Angelについてはこちら⇨「筋活OL、美尻の魔術師と修行中〜360度美しい体を目指して〜」)

応援ありがとうございました。そして、BUSINESS LIFEでの報告が遅くなり申し訳ございません。

 

 

33歳で大きなキャリアチェンジ

 

実は今年の7月に、新卒入社以来9年と3ヶ月勤めたGoogleを退職しました。

 

送別会はなんと私、ビキニに羽で登場しました。主役が見世物のようになってますが、こうやって良いコンテンツになれたのは筋肉のおかげです。

大切な大好きな新卒同期のみんなと。

 

退職した翌週、ほぼ有給も消化しないうちに、フィットネス事業を手掛ける外資系ベンチャー企業に転職しました。担当はマーケティング&PRです。

業界も、会社規模も違うところに飛び込んだ理由……の前に、Googleに入社してから転職に至るまでの話を「筋トレとキャリア」篇の前篇として綴りたいと思います。

少し長いですが、どうぞお付き合いください。

 

 

就活スタート、そして気づいた真の欲求。

 

大学3年生で就職活動を始めたときは、「大学を卒業したらそのまま結婚するぞ」という考えでいたので、アパレルの販売員や事務職を探していました。

ですが、就職活動を進めていく中で、私は成長欲求が強い人間なんだということに気づきました。

アパレルや事務職ではその欲求を満たせそうにない。じゃあ、他に興味あるのはなんだろう? そう考えたときに、大学の副専攻で情報処理関係を学んでいたこともあり、IT関係のベンチャーに行こうと決めました。

そうして、エントリーシートを送った中の1つにGoogleがあったのです。

 

就活直前の私。この後ちゃんと髪も切って、暗めのカラーにして就活スタイルになりました。それでも当時は周りから「本気で就職する気あるのか」とか言われました。笑

おそらく、私は昔から刺激への欲求が強く、やってみたいことは色々とやってきたように思います。

この当時は109の店員や、キャンギャルのバイトをしていました。

元々”やらないで後悔するならやってみよう”精神はあったのですが、就活で自分を見つめる時間が増えたことで、改めてその欲求の強さに気づかされたように思います。

 

 

Googleは小さな会社だった

 

私が就職活動をしていた2006年〜2007年当時、日本におけるGoogleはまだ小さな会社でした。もちろん世界的には大きな会社ですが、ITオタクというか、ちょっとテッキーな人が好きなサービスという位置づけでした。

私がなぜ興味を持ったか。それは、情報処理の授業で先生が「Googleのサービスはよい」と言っていたのがきっかけで自分でも使うようになり、好きなサービスになっていたためでもありますが、決定打はたまたま見たテレビ番組でした。とある経済系の番組にGoogle日本法人の社長が出演しており、そこに登場していた社員がみんなとっても生き生きとしていて、釘付けになりました。

「この社長のいる環境で、この人達と一緒に働いてみたい。ここにいたらたくさんの刺激を受けられそうだ」

そう思ったのでした。

 

色々と調べてみると、新卒ビジネス職採用は私たちのときが初めての採用、ようは一期生です。よって何も情報がない。

採用試験をネットで調べるとものすごい頭のいい人、いい学歴の人しか入れない。

入社は難しいかもしれないと思いましたが、社員の人にお会いしたい、その一心でエントリーシートを送りました。すると、ありがたいことに入社できたのです。

入社してすぐの研修の合間の写真。左から2番目です。顔が違いますね。笑

 

 

刺激と成長を求めて

 

実際に入社してみたら、学ぶことも多く、刺激的な毎日が待っていました。当時のGoogleには本当に様々な人がいました。みなさんとても優秀で、かつ熱意がある。変わった人も多いですが、いい意味で変わっている。

その環境にいるだけでもたくさんの学びがあり、刺激を受けていました。

社員全員の顔がわかるくらいの会社規模から、いわゆる大企業と言われる規模になるまでの成長も、その中の一員として体感できました。

 

入社してすぐ、アメリカのマウンテンビューの本社にあるアイデアを書けるホワイトボードにて。今もあるのかはわかりません。

この時私は、お米好きが高じて「Googleライス」という農業とウェブを組み合わせた謎のサービスを立ち上げたいと思っていました。もちろん立ち上げられてません。

 

当時は就職したい企業ランキングに全く入っていなかったGoogleも、いつの間にか1位になりました。

そのあたりから私は次の自分の道についてぼんやりと考えるようになりました。でも、Googleは居心地がよく、本当に素晴らしい会社です。辞める理由はありませんでした。

そこで、入社して6年経ったタイミングで、「異動して新しい環境に飛び込む」という選択をしました。

以前の記事(「婚活より筋活 〜外資系OLナナコの美マッスル日記〜」)でも記載しましたが、Googleでの異動は転職とあまり変わらないステップを踏みます。

「社内でまだ成長できるところがあるなら、まずそこにチャレンジしよう」という思いで、まだ日本に出来たばかりで日本人は1人もいない、上司もチームメイトも本社の外国人のみという大変なチームに飛び込みました。

そこでもたくさんの学びを得ました。所属していたのは3年ほどでしたが、最初は私1人だった日本人も最後は5人と大幅に増え、大きなプロジェクトも達成することができました。

 

 

安定=幸せではない。成長欲求の芽生え

 

そんな忙しい日々の中、一度は精神的に病んでしまったものの、筋トレにハマったおかげで克服できたわけですが、再度大きな壁にぶつかったのがシンガポールの大会の前でした。その時のコラムはこちら⇨「脂肪も不運も溜め込んで…〜減量期の苦悩:前篇〜」「『ナナコさんですか?』筋活OLに訪れた転機〜減量期の苦悩:後篇〜

 

その時、改めて気づかされました。

 

「私は成長したい。もっとポジティブに、ハッピーに成長していくことが一番大切なんだ。そして、プロのトレーナーじゃない一般人の私でも、フィットネスに取り組むことで生活が豊かになっているというのをみんなに伝えたい。そのためには私自身ここでさらに成長しないといけない」

 

そう考えて、安定していたGoogleを辞め、ベンチャー企業に飛び込みました。

 

 

筋トレからの転職。キャリアの肥大を目指して

 

筋トレで身体を鍛え、「筋肥大」という筋肉の成長を追い求める辛いトレーニングや、コンテストのための大幅な増量・減量などを繰り返すうちに、

元々秘めていた成長欲求が育ち、キャリアの方にも影響してきたのかもしれません。「より成長したい」という心の声にしたがい、筋肉と同時にキャリアも肥大させるために転職しました。

 

 

筋肉だけじゃなく、いろんなものを成長させたほうが人生豊かですよね?

 

もちろん、考え方は人それぞれだと思います。大企業にいて、安定していることを否定しているわけではありません。

ただ私は、33歳でもこれまでと全く違う環境に飛び込んで、全く経験のない仕事にチャレンジして刺激を受け、さらに大きく成長したい、そう思ったので転職をしました。

 

年収が上がる下がる、福利厚生が良くなる悪くなる、ではないんです。より厳しい環境で、より成長できる環境を求めたのです。

やらない後悔より、やってみよう。シンプルに考えました。

 

筋トレにより、成長ホルモンって出ますよね。これがキャリアの方の成長ホルモンにも影響したのかもしれません。

そして「安定したものを捨てる」という覚悟も、筋トレと減量の非常に辛い時期を乗り越えたことにより身についたのかもしれません。いざ転職するときだって、なんの恐怖もありませんでした。

 

 

次の記事では、今の会社に出会った経緯、転職した前後でのハードな日常などについて書こうと思います。楽しみにしていてください!

 

古渡奈々子
1984年生まれ。都内在住。大学卒業後、外資系IT企業に就職し、広告営業とマーケティングを担当した後、外資系フィットネス会社にシニアマーケティングマネージャー兼PRとして入社。ベンチャー企業で多忙な中、プライベートではコンテストやショーに出演し続けている30代独身OL。
【主な受賞歴】2016年 SummerStyleAward 全国決勝大会6位、SummerStyleAward×Novice4位。 2017年 WBFF アジア大会出場 、DAREA ビキニスタイルコンテストファイナリスト 、Fitness Angel 3位。Instagramアカウントは@kowatari

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