心の中を空っぽにするストレス解消法「マインドフルネス」
情報過多の現代。毎日ありとあらゆるものが目に飛び込んできます。
多すぎる情報は思考の混乱、心の乱れを招くにとどまらず、呼吸を圧迫し、筋肉の緊張や血液・リンパの滞りを引き起こすなど、体にも悪影響。心身ともにどんどん疲れていってしまうのです。
このストレスフルな現代をサバイブするために必要なこと――それは、多すぎる情報や雑念を取り除き、“心の中を空っぽにすること”。
そして、“「今、この瞬間」だけに意識を向けること”です。
これは、海外では「マインドフルネス」と呼ばれ、アメリカのNo.1国際ニュース誌『TIME』でも特集が組まれるほど注目を集めているもの。社員の健康づくりを組織活性につなげようとする、「健康経営」の考え方が企業の間で広まるなか、グーグル、アップル、インテルなど、欧米の有名一流企業が次々に社員研修のメニューに取り入れていることでも話題に。「今、この瞬間」に全意識を向け、自分の身体や気持ちの状態に気づくことで、ストレスが解消されるというのです。
今すぐ取り組める「メディテーション」法
「心を空っぽにする」といってもなかなか難しいですよね。でも大丈夫。マインドフルネスには、習得するための様々な訓練方法があります。
代表的な方法としては、「メディテーション(瞑想)」があります。聞きなれない響きかもしれませんが、「ヨガ」をイメージするとわかりやすいでしょう。
床にあぐらをかき、背筋をのばす。目を閉じて大きくゆったりとした腹式呼吸を続け、自分の息遣いだけを感じる。
すると呼吸がゆっくりになり、精神のリズムも穏やかに。
たったこれだけで、心の乱れが抑えられ、混とんとしていた心の中がいつしか空っぽになっていることに気づくでしょう。
メディテーション(瞑想)にはこのようなリラックス効果があり、続ければ精神的にスッキリしていきます。さらに、物事をポジティブに捉えられるようになるのです。
修行で脳波を操作できる!?
メディテーションには、リラックス効果に加え、集中力を上げる効果もあることが明らかになっています。
ウィスコンシン大学(アメリカ)のデヴィドソン博士らが、チベット仏教の修行僧8人の脳波を記録したところ、注意力や集中力に関係する「ガンマ波」と呼ばれる脳波が記録されました。この「ガンマ波」、修業期間の長い僧侶ほど強く記録される一方、素人では瞑想したところで記録できません。
つまり、「修行を積むことで、自分の意思で脳波を操作できるようになる」ことがわかったのです。
メディテーションで脳機能向上も
さらに、「瞑想のトレーニングによって脳がどう変化するか」を調べた実験でも、面白い結果が報告されています。まず、20~64歳までの一般被験者41人に、仏教の代表的な瞑想の1つ「ヴィパッサナー瞑想」の訓練を施しました。そして、テレビ画面に高速表示される文字列を読み解かせたところ、正解率の上昇が記録されたのです。
メディテーションを続けることによって、脳の使い方そのものを変え、脳機能を向上させることもできるのです。
1日5分でも職場でもOK。今すぐ実践を!
定番のメディテーションは、「20~40分+歩行5分」という組み合わせで行われます。けれども、働き盛りのビジネスマンは多忙を極めているもの。「そんな時間はとれない」という場合は、「5分だけ」でも毎日続けることで効果が期待できます。
職場でポーズを取ることが難しい場合も、静かな場所で目を閉じ、ゆったりと腹式呼吸を続け、自分の息遣いだけに意識を向けてみてください。しだいに雑念が取り払われ、気分が落ち着いてくることでしょう。
マインドフルネスをサポートするためのスマートフォンアプリも多数リリースされているので、そちらを使ってみるのもよいかもしれません。
手軽にできて、大きな効果が見込めるマインドフルネス。ぜひ今日から実践してみてください。
一流企業が取り入れているストレス対策法
①「マインドフルネス」――多すぎる情報や雑念を取り除き、心の中を空っぽにすること。「今、この瞬間」だけに意識を向けること。
②「メディテーション」――瞑想による訓練。リラックス効果に加え、脳波を操作し、集中力アップにも。
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