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メタボ解消には、食べる量を減らす? 食べる回数を減らす?

 メタボを解消するためには食事の量をコントロールすることが重要になります。

 食事量のコントロールは大きく分けて2つあります。

 ひとつは毎食ごとに食べる量を少しだけ減らす方法、もうひとつは食べる量は変えずに食べる回数を減らす方法です。

 どちらが簡便な方法だと思いますか?

 マウスやサルの研究ではカロリーを制限することが寿命を伸ばします。
 適切にカロリーをコントロールすることが可能ならば、脂肪率の低下、空腹時血糖値およびインスリン値の低下、インスリン感受性の向上、および脂質代謝改善(中性脂肪、コレステロール値)が得られます。

 人でも短期的にはカロリー制限は可能ですが、動物実験で行ったような30%以上のカロリー制限を長期にわたって行うこと、1食あたりの食事を30%ずつ下げるような食事は人では守ることができません。

 より現実的な方法である15%程度のカロリー制限でも同様の効果があることが動物実験で確認されています。そのため、ほんのちょっと食事を減らす、おなか空いていない時に無駄におやつを食べないとか、満足したら食事の最後の一口を口にいれないというレベルの節制でも十分効果はあるはずです。

 しかし、現実的には1食あたり少しずつ減らすよりも、1食そのものを抜いてしまった方が簡単です。

 ファスティング(断食)とは一定の間、食事を断つことで、もともとは紀元前からキリスト教、仏教、イスラム教、ヒンズー教など宗教における精神修行の一環として行われていました。

 現在でも行われている断食として有名なものはイスラム教のラマダンです。ラマダンの期間の1カ月は夜明けから日が沈むまで、水分や食事を摂取しないファスティングを行い、日没後食事を行います。この絶飲食の状態は、夜明け前に軽い食事を摂れば12時間、摂らなければ最高で19時間にも及びます。

夕食抜きやファスティングの効果は?

 この飲食する時間と飲食しない時間をしっかりと分けることによって起こる変化は、体重とウエスト周囲径の両方の減少です。しかし当然ですが、ラマダンを終了し通常の食事に戻すと2~5週で元の状態に戻ります。そのため、このような食べる時間を制限する食習慣は継続されて初めて効果を発揮します。

 1日を食事時間と食事をしない時間を分けて生活する食パターンを間欠的ファスティングと呼びます。一般的には16~18時間以上の食べない時間を確保することで、体重減少、代謝改善の効果が得られます。

 この食事を摂らない時間を確保することは、消化という腸の仕事負荷を軽減することになりますので、腸のダメージの修復はもちろん、腸に存在する多数の免疫細胞を休めることにより、全身のダメージの修復にもつながります。

 現時点で体のどこかに不調を感じているなら、消化という負荷を体から取り除いてあげることが必要です。

 もちろん時間だけ守っていれば何を食べてもいいというわけではありません。ラマダンのデータではラマダン中に炭水化物、脂質の摂取量が普段の食事よりも増加した場合は体重が増加します。

 アメリカのデータでも単純に朝食を抜いて、それ以外の食事をコントロールしない、典型的な高糖質、高脂質、塩分たっぷり加工食品まみれの食事では心臓病での死亡率がかえって増加することが示されています。

『不調を治す 血糖値が下がる食べ方』(著:石黒 成治)より

<併せて読みたい>

痩せる&太らない食習慣〜お手軽ファスティング


『不調を治す 血糖値が下がる食べ方』

(クロスメディア・パブリッシング)

 

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