MENTAL

心を休める習慣は、一本の線から始まるークラフトフルネスで学んだこと

先日、ZEROGYMで開催された「クラフトフルネス体験会」に参加してきました。

今回のイベントは、陶芸家・SHOWKOさんの新刊

の出版を記念して開催された特別ワークショップです。

SHOWKOさんは、京都で340年続く茶陶の窯元「真葛焼」に生まれた陶芸家です。

「読む器」をコンセプトにした陶磁器ブランドSIONEを立ち上げ、銀閣寺の近くに直営店を構えています。さらにミラノ、パリ、中国、台湾など海外にも活躍の場を広げられています。

また、2022年に出されたご著書

 

5万部を超えるヒットとなり、
「感性」というテーマを多くの人に届けてこられました。

今回のイベントでは、
前半にクロスメディアグループ代表の小早川氏とのクロストーク、
後半に実際のクラフトフルネス体験が行われました。

 

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(SHOWKOさん)

センスと感性は違う

前半のトークで、とても印象に残ったお話がありました。
それは、
「センスと感性は似ているようで違う」
ということです。

小早川さんは、
センスとは「選ぶ力」であると話されていました。

例えば、
「あの人は服のセンスがある」
「あの人はインテリアのセンスがいい」という時、

私たちが見ているのは、
すでに存在しているものの中から選び取られた結果です。
つまり、センスとはアウトプット

一方で感性とは、自分自身が何を感じたか、
何を受け取ったかという内側の体験です。

SHOWKOさんは、その体験を
「経験を資産にする」
という言葉で表現されていました。

感じたことを丁寧に受け取り、自分の中に蓄積していく。

その経験が資産となり、
やがてアウトプットとして表れたものがセンスなのではないか。
そんなお話でした。

私はこの考え方にとても共感しました。
感性というと、生まれ持った才能のように聞こえることがあります。

「センスのある人」と「センスのない人」がいて、
感性もまた特別な人だけが持つもの。
そんなイメージを持っている方も少なくないかもしれません。

しかしSHOWKOさんは、感性について
「感性は筋トレのようなもの。鍛えることができる」
とおっしゃっていました。

 

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日々の暮らしの中で何を感じるか。
どれだけ丁寧に味わうか。
どれだけ自分の感覚を受け取るか。

そうした小さな積み重ねによって、
感性は少しずつ育まれていく。

’特別な才能ではなく、誰もが育てることのできる力’

そう考えると、日々の何気ない時間さえも感性を磨く機会になります。

呼吸を線にする

後半は、実際のクラフトフルネス体験です。
まずは20分ほど、呼吸に身を委ねる時間がありました。
禅僧でもあられるSHOWKOさんの呼吸誘導は、まさに自分に還る時間。

ゆっくりと呼吸を感じる。
身体の感覚に意識を向ける。
今ここに戻る。

その時間だけでも、自然と肩の力が抜けていくのを感じました。

その後、小さな白いお皿に金彩で線を描いていきます。

真っ白なお皿。
そこに、自分の呼吸を感じながら線を引いていく。

ただそれだけのワークです。
しかし、これが想像以上に難しかったのです。。。

 

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感じることと、表現すること

私は普段、マインドフルネスや瞑想、ヨガをお伝えしています。

呼吸を感じることも、
今ここに意識を向けることも、
日常的に行っています。

それでも、
感じたことを形にする。
という体験は初めてでした。

どう描けばいいのだろう。
これでいいのだろうか。
もっと描いた方がいいのではないか。

そんな思考が次々と現れてきます。

改めて、
「感じること」と「表現すること」は別の力なのだ
ということに気づかされました。

そして、それこそが今回SHOWKOさんがおっしゃっていた
「経験を資産にする」
ということなのかもしれません。

感じたことをそのまま通り過ぎさせるのではなく、
丁寧に受け取り、
自分なりの形で表現してみる。

その積み重ねが、感性を育てていく。

 

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心地良さを大切にする

最後は参加者同士で作品を見せ合いながら感想を共有しました。

その中で多くの方が口にしていたのが、

「周りの作品が気になった」
「もっと描きたくなった」
「どこで終わらせればいいかわからなかった」
ということでした。

私もまったく同じでした。

線を足そうと思えばいくらでも足せる。
もっと良くしたくなる。
もっと完成度を高めたくなる。

でも、
今の自分が心地いいと感じる場所はどこなのか。

どこで「十分」とするのか。
それを見極めることは、とても難しい作業でした。

そしてその感覚は、どこか人生にも似ている気がしました。

もっと良くなりたい。
もっと頑張りたい。
もっと手に入れたい。

私たちは常に何かを足そうとします。

けれど本当に必要なのは、
「心地の良いところ」
と感じられる感性なのかもしれません。

 

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ご参加された皆様♪

なぜ私たちは非効率なものに惹かれるのか

トークの中では、
なぜ現代人があえて非効率なものに惹かれるのか、
という話もありました。

効率化が進み、
AIが答えを出し、
情報は瞬時に手に入る時代です。

だからこそ私たちは、
答えのないもの。
正解のないもの。
結果が保証されないもの。

そういった体験に価値を感じ始めているのかもしれません。

呼吸を感じること。
土や器に触れること。
一本の線を引くこと。

そんな一見非効率な時間の中に、
現代人が失いかけている豊かさがあるように感じました。

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ZEROGYMの会員様と♪

 

SHOWKOさんの穏やかな呼吸の誘導と、
会場全体を包む静かな空気の中で、
久しぶりに「感じること」そのものを味わう時間を過ごすことができました。

忙しい毎日の中で、つい頭ばかり使ってしまう方にこそ、
一度手に取っていただきたい一冊です。

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 (左:SHOWKOさん、右:松尾)

 

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