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自分に「やれるかな?」と問いかけよう!

何かを始めるとき、つい「面倒くさい」と感じてしまうことがありますよね。そんなときに効果的なコツがあります。それは、自分に問いかけることです。

「絶対にやせるぞ!」と「ダイエットすると言ったけど、本当にやせられるかな?」。この2つの言葉があったとき、どちらが脳のエンジンを回してくれると思いますか?

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のセネイらが行った研究では、「する!」と「するかな?」のどちらがよい結果を生むか、興味深い実験が行われました。実験では50人の被験者に、ランダムに並んだアルファベットを入れ替え、異なる単語を10個つくる「アナグラム課題」を実施しました。

その際、参加者には課題に取り組む前に「I will」(する!)、「Will I」(するかな?)、そして「Will」だけ、「I」だけを、それぞれ20回書き出してもらいました。その結果を比較したところ、「Will I」と書いたグループは「I will」に比べて正解率が70%も高く、モチベーションも上がる傾向が見られたのです。

目標に向かうときは疑問形で!

他のパターンと比べても、疑問形の「Will I」が際立って良い結果を示しました。つまり、目標に向かうときには、自分に少し疑問を投げかけるほうが、よりよい成果を引き出せるということです。

なぜこのような違いが出るのか。セネイらは「疑問文は、その性質上“可能性”と“選択の自由”を与えるため、自律性を高め、“やりたいからやる”という内発的な動機付けを促すからだ」と説明しています。いくらポジティブな言葉を口にしても、あるいは「やろう!」と意気込んでも、自分で選んだという自由があるほうが、人はより伸びやかに行動できるのです。

だからこそ、「○○する!」ではなく、「○○するかな?」と自分に問いかけてみると効果的です。

世界最先端の研究が導き出した、「すぐやる」超習慣(著:堀田秀吾)より

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