感動映画鑑賞や思い出の音楽を聞くことで敢えて涙を流す「涙活」。
涙には脳をリフレッシュし、睡眠の質を向上させる力があります。今日から始める自己ケア方法をご紹介!
涙を流すこと=涙活していますか?
3月は別れ、旅立ちの季節でもありますね。
歳を重ねると涙を流す機会も少なくなっているかもしれませんが、たまには泣いてみせんか?
なにか悲しいことが起こったので泣く、というのではなく、ストレス解消やリフレッシュのために敢えて泣く時間を作る「涙活」という言葉も最近では聞くようになりました。
涙活の具体的な例として、以下のようなものがあります。
・感動する映画を見る
・泣いた経験を思い出してその時の気分に浸る
・思い出の音楽を流す
などです。
あなたが一番最近泣いたのはいつですか?
なぜ涙を流すことが良いの?
なぜ涙活が良いのでしょうか。その理由の最たるものとして挙げられるのがストレス解消効果です。
なんとなく泣いた後って、スッキリしたり気持ちが落ち着いていたりしますよね。人は感情を表に出すことでストレスが発散されます。しかし、現代人はつい自分の気持ちを抑え込みがち。ストレスがかかっても笑顔でやり過ごしたり、言いたいことが言えなかったりして、自分の気持ちに蓋をしてしまいやすいですよね。
特に大人になるとTPOをわきまえた行動を求められるので、本来泣く場面(もしくは泣いていい場面)でも泣けなくなったということを経験した人もいるのではないでしょうか。
この心理的なストレスを軽減するために「敢えて涙を流す」時間を作ることが有効であり、ただそれだけで心が落ち着いてくるのです。
また、泣くという行為は涙を体外に排出しますが、このときに涙と一緒に体内のストレス物質を排出する役割も持っています。
つまり心と身体のデトックスですね。
涙活は脳のリセットや睡眠の質向上にも有効
涙を流すことで、脳がリセットされ、思考がクリアになるともいわれています。涙を流した後の思考は前向きだったり、普段はごちゃごちゃした思考がシンプルに考えられたりするものです。また、泣くということにより、睡眠ホルモンと言われるメラトニンの分泌を促進します。メラトニンの分泌が行われることでその後深い眠りが得られ、睡眠の質が向上します。そういえば泣いた後に寝たときってぐっすり眠れるものですよね。
このように泣くという行為は私達の体調管理や健康維持にも有効なようです。
感情によって味が違う!?
涙の味は、その人の感情状態によって変わります。涙はおよそ98%が水分ですが、わずかにタンパク質や塩味を感じさせるナトリウムなども含まれています。
交感神経が活性化しているとき、つまりストレス状態のとき、微量ですがナトリウムの分泌が増えるため、流れる涙はしょっぱい味がします。一方、副交感神経が活性化しているとき、つまりリラクゼーション状態のときに流れる涙は、水っぽくて甘い感じになるそうです。
なんと感情によって涙の味に変化があるなんてびっくりですね!
このように、泣いた後の心や身体に起こる作用は、ストレスを抱えやすい私達によって良いことばかりです。
たくさん笑おう!と心がけている人は多くても、しっかり泣こう!という人はなかなかいないのではないでしょうか。
是非、休日や自分時間の時に試してみてくださいね。
ちなみにお風呂で涙活をすると、顔が濡れるという心配もなくなるのでおすすめですよ!