社長、朝活に挑戦?
突然の「英語学習宣言」に戸惑う鈴木氏。しかし、小早川氏の発言には理由があった。
小早川「早朝に学べるオンラインの英会話教室があるんですよ。『朝になったら画面の向こうで講師が待っている』と考えれば、長引く飲み会を退席する気になるんじゃないかと。
それに、朝ならテレビのバラエティ番組もないので集中できると思うんです」
鈴木「なるほど! やっと文脈を理解できました(笑)
小早川さんの体質が『朝型』向きかどうかはわかりませんが、いいアイデアですね」
体質によって向き不向きがあるという「朝活」。しかし鈴木氏によれば、一般的に流布する「夜型」のイメージは就寝時間が遅すぎるという。
鈴木「夜型は『夜中に活動する人』を意味するわけじゃありませんから。そもそも私たちの遺伝子は12時以降の活動に対応していません。
たとえ夜型だったとしても12時には就寝し、遅くても8時には起きたほうがいいです。もちろん休日の寝溜めはアウトですよ」
社長、寝室改造をたくらむ
睡眠スコアを下げる要因を突き止めた小早川氏。しかしスコアを計測するにあたって、障害を感じたこともあったという。
小早川「データを取るのが面倒になるんですよ!」
鈴木「ええ? データはベッドに寝るだけで取れるんですよね?」
小早川「ベッドで寝るのも面倒なときってないですか? ソファで仮眠をとると正確な睡眠時間を把握できないし」
小早川氏の選んだ「Beddit」はベッドに備え付けるタイプのデバイス。就寝場所が定まっていない人が継続してデータを取るのは難しいかもしれない。
また、早めの就寝を心がけても家族に阻まれる場合があったという。
小早川「寝室ではなく、書斎でストイックに眠ってみようかと。この機会に書斎も改造してみるつもりです」
小早川「寝具にもこだわるつもりなんですが、選ぶコツはありませんか」
鈴木「自分の体にあったものとなると難しいですね。
起きているときと寝ているときは筋肉の使い方が違います。だから、寝具売り場でマットレスの寝心地を試してもあまり意味があるとは思えない。一晩眠って身体データをとってから作られる寝具なら信用できるかなと思いますけど……」
ちなみに鈴木氏が眠っているのは、なんと「床の上」。
鈴木「狩猟採集民族が硬い地面に寝ていたように眠ってみようと。毛布は、睡眠の質が高まるという7kgの『過重毛布』にしてます」
睡眠計測で社長の意識に変化が……?
「睡眠の質」にぼんやりとした不安を持っていた小早川氏だったが、睡眠をはっきり数値化することで課題を洗い出し、「疲れ知らず」への道を一歩踏み出した。
小早川「データを取ることで自分の意識が自然と高まるのが大事なんですね。睡眠の質はバッチリなんで、睡眠時間を削らないように生活するつもりです。
でも、超合理的な生活だけだと味気ないな。人生が二回あったら一回は徹底して自堕落に過ごしたい……」
鈴木「それなら、1週間ごとに行動を変えるのはどうです?
1週間自堕落生活、次の1週間は合理的生活をすればいいんですよ!」
——さすがは生産性追求に余念のない鈴木氏。自堕落になる方法すら超合理的であった。
・「睡眠効率」も「睡眠時間」も適切な睡眠が理想的
・「入浴してから睡眠」は必須ではない。「疲れで即就寝、翌朝シャワー」も可
・科学的データは、悪い習慣を断つきっかけになる
・「if-thenプランニング」は飲み会の中断にも有効
・自分の睡眠データを取り、傾向を知るだけでも意識が変わる
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