「デキる人は、ヨガしてる。」(著:石垣英俊、及川彩)より
ヨガは依存するものではない
『デキる人は、ヨガしてる。』(著:石垣英俊、及川彩)では、主にビジネスパーソンを対象としてヨガの智慧をお伝えすることを目的としています。
ヨガは素晴らしいものです。
しかし当然ながら、誰にでも「ヨガ」が必要なわけではありません。
前述したように、嫌がる男性に無理やりヨガをさせてみたところで、ヨガの効果を得られるとも思えません。
実際、ヨガのポーズを繰り返し練習していても、日々の人間関係をはじめ、ストレスから解放されず、苦しみながら生きている方もいます。
だからこそ、その苦しみをリセットするために、ヨガを実践しているのでしょう。
しかし、ヨガは依存するものではないと、私は考えています。
もし体に痛みや不具合が生じたら、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。
決して無理をし過ぎたり、痛みを我慢してまで続ける必要はありません。
私たち人間は、自然の中で生かされています。自然というものは、常に一定ということはありません。
私たちの思考も行動も、常に変化しているのです。
ヨガをはじめてストレスが軽減した人、ラクになった人、幸せになれたという人は大勢いらっしゃいます。
ライフスタイルにヨガを取り入れて自分は変わった、だからこそ、ヨガを伝えたい、と思う方も後を絶ちません。
私たちが『デキる人は、ヨガしてる。』で多くの方にヨガの本質を伝えたいと思うのも、ヨガの素晴らしさを体感したからに違いありません。
ヨガインストラクターという資格がアロマセラピストと同様に人気なのは、直接人と向き合って、人の為に役に立つことが実感できる仕事だからなのでしょう。
誰もがヨガを必要なわけではない
ただ、ヨガはどんな人にも必要かというと、そうではありません。
では、どんな人がヨガを始めると良くて、ヨガを必要としない人はどんな人でしょうか。
以下、簡単に挙げてみます。
◎ヨガを始めると良い人
・ストレスを感じることが多い
・体の感覚がわからない
・ストレスを発散できる趣味がない
・仕事が楽しいと思えない
・起こる出来事を、つい人のせいにしてしまう
・肩こりがある、長く患っている腰痛がある
◎ヨガを必要としない人
・リフレッシュできる趣味やスポーツがある
・仕事もプライベートもストレスを感じることがほとんどない
・忙しくても、仕事が楽しい
・肉体の疲労感をちゃんと感じる
音楽を聞いたり、スポーツや趣味を楽しんだり、お酒を嗜んだり、人とおしゃべりすること等、自分なりのコンディショニングの方法を身につけている人は、ヨガのポーズや呼吸を必ずしも実践する必要はないでしょう。
そのような方は実際にいらっしゃいますし、少なくありません。
こういった方々こそ、まさに「デキる人」であり、「ヨガしていないのに、ヨガしてる人」であると、私は考えています。
別の記事では、こういった方々が「なぜヨガ的でいられるのか」、それまでの人生経験などから身につけてきたであろう思考や習慣といったものを「ヨガ」という観点から解き明かしていきたいと思います。
『デキる人は、ヨガしてる。 (Business Life)』 (クロスメディア・パブリッシング) |