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【図解】肩と脚の疲れをとる、傾きとひねりの運動とは?

「なにもしていないのに調子がいい」(著:森田敦史)より

肩を開け、呼吸を落ち着かせ緩みを促す

caucasian business woman in eyeglasses relaxing neck,stretching arms

刺激によって呼吸状態を変え、力みから緩みに誘導しましょう。これから行うメソッドを実践している最中、腕にえもいわれぬ刺激を強く感じます。この刺激をしばらく感じ続け呼吸を自由にしておくと、とこかの段階で息(膨張圧)が抜けてくると同時に体の力を抜きたくなる衝動いにかられます。それに素直に従うと自然に体に緩みスイッチが入り、呼吸が落ち着き、ニュートラルな状態にいやすくなります。

具体的には呼吸エリアが上がってしまったときに、張り詰まった感じが抜けないとき、仕事で興奮する状態が続いて夜になっても治まらないときなどに役立ちます。息を抜き膨らむ圧を抜いて体をリセットすることができ、落ち着きと静をもたらしてくれるメソッドなのです。

抜く、緩ませるということではなく、抜けてしまう、緩んでしまうという状況が大切です。肩を開けるメソッドで得られる刺激を感じると、人間は力が抜け、緩み、息も吐きたくなる衝動にかられるのです。肩を開ける基本から、傾き、ひねりまで全て行うと、信じられぬくらい体の感覚に変化を起きるのを感じるでしょう。

図解肩を開ける基本編

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肩を開ける基本手順

1.椅子に座り、自然な体勢から肩が上がらないように右手を軽く添え、肘を伸ばしごくゆっくりと手を横に上げていきます。

2.30度ほど上げていくと、左腕に何ともいえない刺激を感じます。人によっては痛い、痺れる、つらい、といった刺激です。

3.そのポジションと刺激をキープしつつ触れていた手を下げて、後は30秒ほどその刺激を感じ取ってください。

4.これを左右に2~3セットずつ、休みを入れながら行います。

呼吸状態は自然呼吸、肩を抜こうと腕を無理に出さないようにします。

刺激をただ感じ取っていると、力が抜けてしまうような繊細な衝動が起きてきます。息を吐きたくなったり背中の力を抜きもっと丸くしたくなったり、目やアゴの力を抜きたくなったりと、全身でそういった衝動にかられます。逆らわずに力を抜くことが理想です。2~3セット行うと思考が働きにくくなり、体の感覚が優位になるでしょう。

図解肩を開ける傾き編

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肩を開ける傾き手順

1.基本手順の2から開始します。その位置で刺激を感じ、そのまま首を右に傾けます。すると基本よりも刺激が強まります。

2.刺激を感じたまま右手を下ろし、30秒くらい刺激を感じます。

3.左右各2~3セットずつ、休みを入れながら行いましょう。

傾けたときに肩が上がらないように注意してください。

図解肩を開けるひねり編

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肩を開けるひねり手順

1.基本手順の2から開始します。その位置で刺激を感じ、そのまま顔を右に向けます。すると刺激が強くなります。

2.刺激を感じたまま触れている右手を下ろして、30秒くらい刺激を感じます。

3.左右に各2~3セットずつ、休みを入れながら行いましょう。

各メソッドの共通ポイントは刺激を出し続けていることです。刺激を感じることに意味があります。肩を上げたり肘を曲げると刺激がなくなるので注意しましょう。

図解耳抜き

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耳抜き手順

1.耳たぶを親指と人差し指でつかむ。

2.斜め45度、前に下方向あたりにひっぱります。

3.耳の穴が開いたような感覚がくるところで、ひっぱり続けます。

4.ひっぱり続けて耳が開いた感覚を感じながら、口を開ける・開けたところで止まる・閉じるをゆっくりと5回、繰り返します。

5.深呼吸をして吐く息で手をゆっくりとはなします。左右に各5回ずつ繰り返しましょう。

耳を抜く方向と感覚をつかむのがポイントです。図1の口を開けている状況ではないところで行う場合には、耳を抜いた感覚を感じるだけでよいでしょう。

耳というのは人間の体にとって非常に大切です。耳が痛くなると頭全体が緊張してしまい、アゴも緊張しやすくなります。頭やアゴが緊張すると、首や肩・肩甲骨、背骨にまで影響するのです。耳抜きは、耳の緊張を緩和し、頭やアゴの緊張を緩めます。それによって首や肩・肩甲骨、背骨の動きもジワジワと改善していきます。継続すれば効果は絶大、1日に何回やっても大丈夫です。

図解脚の疲れを取る

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脚の疲れを取る手順

立った状態で足の着地感覚や脚全体の硬直具合をチェックしておくと効果を感じやすいでしょう。

1.仰向けに寝て、右股関節と右膝を深く曲げていきます。両手でサポートしましょう。

2.体幹に押しつけるのではなく、頭の方へと抜いていくように曲げます。

3.その状態で反対側の左脚を骨盤から下方向に出していきます。具体的には足首を反らせ、膝を伸ばし、脚の裏全体を床につけるように意識しながら踵を下方向に押し出すイメージを持つとやりやすいでしょう。

力を一定程度加え続け、呼吸のニュートラル状態で10~15秒保持してからゆっくりと戻します。

呼吸が浅くなると骨盤やそけい部(脚のつけ根)を緊張させやすくなります。お腹の深部の筋肉を刺激してあげることによって、緊張を緩和し足腰を楽にすることができるでしょう。

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