「エグゼクティブになる人の若々しい顔のつくり方」(著:野々下一美)
24時間意識したい!男性の身だしなみ
「人は見かけによらない」などといった言葉もありますが、第一印象を決めてしまうのはやはり「見た目」。どんなに仕事ができても、身だしなみがイマイチで清潔感がない人は、「ちょっと信頼できないかも」「仕事はきちんとできるのだろうか?」という不安を相手に抱かせてしまいます。見た目で損をするのはもったいないですよね。
そこで、男性の身だしなみを整えるグッズについてご紹介します。身だしなみは24時間意識するもの。外回りに携帯したい身だしなみグッズと、メンズ化粧品にはどのようなものがあるか、見ていきましょう。
外でもしっかり身だしなみ!男性のための7つ道具を鞄にしのばせよう
実際に普段の生活の中で取り入れたいスキンケアグッズをまとめてみました。小さなポーチなどに入れて携帯してください。
①くし
くしの通った髪の美しさは清潔感があふれます。おすすめのくしは柘植(つげ)という天然木でできた昔ながらのもの。頭髪の油をとりすぎない、髪に対する摩擦が少ないという理由から古来から愛好されています。
②手鏡
身だしなみのチェックとして手鏡を見る習慣をつけましょう。鼻毛がでていないか、歯に食べもののカスがついていないか、チェックするのに役立ちます。市販されているもので、気に入ったものを選んでください。
③ハンカチ
汗や皮脂を拭き取るためにハンカチが必須です。材質はガーゼが最適です。ボリュームがあって、肌に刺激がないような柔らかいタオルハンカチなどもオススメです。
④化粧水
汗を拭いたあとや、肌がカサついていると感じたときに使いますスプレーに小分けして持ち歩き、男性用の収れん化粧水を選びましょう。
⑤ウエットティッシュ(フェイスシート)
顔の肌に使うのであれば、ノンアルコールのものがあれば便利です。化粧水を含ませたコットンやガーゼをビニール袋に入れて携帯してもよいでしょう。
⑥日焼け止め効果のあるファンデーション
SPF15程度のものを日常使いにします。塗っても白くならない、抗菌効果のあるオイルフリーの「水ファンデーション」などもオススメです。オイルフリーなのでクレンジング剤なしで落とせます。皮脂を吸収するオイルブロッカーなども携帯するとよいでしょう。
⑦リップクリーム
無香料・無着色でメントールなどの入っていない刺激の少ないものを選びます。はちみつから作られたものや、植物由来の油からつくられたリップクリームであれば、くちびる以外にも、目の周りの皮膚が薄くて皮脂が足りないところにも使えます。多様な便利アイテムになりますので、携帯していると大変重宝します。
メンズコスメ商品を概観する
さて、ホームケアやメイクアップ用品はどのようなものがあるのでしょうか。その前に、メンズコスメ商品の現状について、ざっくりとお話したいと思います。
女性の化粧品は、「美白ケア」「エイジングケア」「乾燥対策」「ニキビケア」など目的が明確ですが、メンズコスメには明確に細分化された商品が少ないというのが現状です。日常のスキンケアの大切さや、髭剃りあとのケアをしましょうというアナウンスで終わっていて、商品の目的があいまいで、個々のニーズに即した商品の提案がぼやけてしまっているのです。
例えば、「脂性肌用のニキビ対策」や「乾燥肌用のアンチエイジング」や「シミ・黒ズミに対応」といったふうに、メンズコスメにもユーザーの目的に沿った、コンプレックスに対応するラインアップのシリーズを明確に打ち出して声を大にしてアナウンスして欲しいですね。
男性用スキンケア商品は、価格の安い商品が、主にコンビニやドラッグストアで消費されているのが現状です。これらは、安価ではあるけれども、石油系の指定成分が満載でとても推奨できるものではありません。鉱物油を原料として化学的に精製された商品は原料が安価なので、確かに価格も手頃です。植物系や動物系の天然の原料から作られたもののほうが肌によいのは実証されていますが、元々原料が希少であることと、抽出するのに時間と手間が掛かるので、大量生産ができず、どうしても価格が高くなってしまいます。
体にいいとされる成分でも、成分単体では効果が少ないとされています例えばビタミンC。ビタミンCが肌に効果的に吸収されるためには他のビタミンの助けが必要です。同じビタミンCでも、化学的に合成されたビタミンC単体を摂取するよりも、ビタミンCを含んだ天然のレモン抽出液を摂取したほうが効果があると言われる所以です。さらに言うなら、ビタミンCはビタミンAやEと同時に摂取することにより、相互の酸化を助けて、効率的に働くことが証明されています。
肌にいいものをと考えるならば、安価な商品に手を出すべきではありません。値段が高ければいいというわけではありませんが、使用目的に合致した天然成分で構成された商品を選ぶ目を持ちたいものです。
さて、化粧品は大きく二つに分類されます。スキンケアを中心とする基礎化粧品と、色の演出が主になる「メイク商品」です。本質的な部分をスキンケア商品が担当し、見た目の部分をメイク商品が担当していると言い換えてもいいでしょう。
男性の場合、これまではメイクをすることが少なかったので、商品開発もスキンケアに集中していますが、今後は草食系男子やアンチエイジング世代の美容への関心が高まりを見せる中、メイクアップ商品が一般にも広がる傾向にあります。
スキンケアを中心とする基礎化粧品
まず、スキンケアがメインの基礎化粧品については、以下の製品群があります。
- 洗顔を目的とした「洗顔料」「石鹸」
- 水分の補給と肌を弱酸性に戻すことを目的とした「化粧水」
- 水分の蒸発防止と油分の補給を目的とした「乳液」「クリーム」
- 集中的なスペシャルなケアを目的とした「美容液」
- 新陳代謝の促進を目的とした「パック」
色の演出をするメイクアップ商品
メイクアップ商品としては、代表的なアイテムとして以下の製品群があります。
- 肌色を調整しシミそばかすを隠す「ファンデーション」
- 紫外線を防ぐ「日焼け止め」
- ピンポイントでシミ・ホクロを隠す「コンシーラー」
- 化粧水から日焼け止め機能のあるファンデーションまで網羅したオールインワンの「BBクリーム」
- 皮脂をカバーする「オイルブロッカー」
- 唇に潤いをもたらす「リップクリーム」
身だしなみグッズやメンズコスメで清潔感のある「できる男」に
いかがでしたか?身だしなみは家だけ、外だけでなく、いつも気にするようにしたいですね。また、コスメについては、化粧水、ファンデーション、リップクリームは良質なものを選びましょう。身だしなみグッズやメンズコスメを使いこなし、見た目からも「できる男」を目指しましょう。
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