「まんがでわかる!元気が出る睡眠」(漫画・カミムラ晋作 監修・鍛治恵)より
脱・二度寝生活を目指したい!
目覚ましアラームの音で目覚めても、どうしてもスッキリ起きることができずに二度寝してしまう…。
そんな経験は誰しもあるはず。
二度寝は気持ちのよいものですが、そのせいで遅刻ギリギリになったり朝食を抜いてしまったりしてしまいがちです。
どうすれば二度寝せずにスッキリと目覚めることができるのか。
実は、起きるタイミングとレム睡眠・ノンレム睡眠は深く関係しているんです。
「睡眠時間は90分の倍数がよい」とは限らない
ノンレム睡眠とレム睡眠は90分サイクル。
レム睡眠のときに目覚めのタイミングを合わせると目覚めやすいから、アラームをセットするときには90分の倍数で考えるとよい―。
そんな話を聞いたことがないでしょうか。
この考え方に従うと、22時に寝て6時に起きたい場合、むしろアラームは5時半にセットしたほうがよいということになります。
目覚めやすい理屈としては正解なのですが、90分という間隔には個人差があり、眠りについてから6時間、ないしは7時間半後に気持ちよく起きられる人もいれば、そうでない人もいます。
人間のノンレム睡眠~レム睡眠の1セットの長さは、80〜110分ほど。
90分という数字は、その平均的な数値でしかありません。
さらに一晩の中でも、1セットの中のノンレム睡眠やレム睡眠の長さ、その間隔は一定ではなく、おまけに毎日変動します。
それに、そもそも布団に入って、すぐに眠れるとも限りませんよね。
つまり、起きやすいタイミングを前の晩に正確に予測することは難しいので、90分の倍数を意識して目覚ましを合わせても意味がないんです。
では、結局どのタイミングでアラームをかけれなよいのでしょうか。
睡眠周期に縛られず自分の眠りを見極める
周期を気にして無理に模索しようとするより、自分が起きたいタイミングでアラームをセットするほうが大切です。
そして、6時にアラームをかけていたのに5時半に目を覚ましてしまった、というように、予定時刻より早く目覚めてしまった場合には、二度寝せず、そのまま起きてしまうこと。
二度寝が心配なら、カーテンを開けて寝る、水を枕元に置いておく、目覚めたら布団の中で体を動かす、といった工夫で脳と体の覚醒を促しましょう。
やはり周期が気になるという人は、スマホなどのアプリを活用するのもいいでしょう。
なかには、朝、眠りが浅くなったタイミングで目覚ましアラームが鳴るという優れものもあります。
手軽に自分の睡眠周期の目安を知ることができますよ。
スッキリとした目覚めを手に入れよう
いかがでしたか?
スッキリと目覚めることは、生活に余裕を持つことにつながります。
日々の忙しさで余裕がなくなりがちな現代だからこそ、まずは自らの睡眠について知ることが大切です。
質の高い睡眠は、質の高い生活に直結すると言っても過言ではありません。
一度立ち止まって、自分の睡眠生活を見直してみましょう。
『まんがでわかる! 元気が出る睡眠 (Business Life)』 (クロスメディア・パブリッシング) |