世界中をめぐる著者が、現地の健康情報を毎週お届けします。
軽自動車による世界半周ドライブの後半戦は、世界で2番目に酔っ払い運転の男が交通事故死するナミビアから始まります。
人口密度が世界で2番目に少ないので、逝くまで飛ばすお国柄です。
所得配分の不公平さで、世界一に輝いた格差社会。世界で初めてベーシックインカムをテストしたリベラルな国です。
支給額は、ひと月約700円。
他人が貰うぶんには十分な金額ですが、自分が貰うなら丸がふたつ足らんです。
キリンやシマウマ、イボイノシシを気軽に食べる方法。
ナミビアの名物は、「ビルトン」。
ビルトンとは、ビーフジャーキーのような乾燥した肉です。
基本は牛、豚、羊ですが、ゲームミート(ブッシュミート/ジビエ)と呼ばれるものは、狩りをした肉。
キリン、シマウマ、ダチョウ、ワニ、イボイノシシなどの野生動物なので、正真正銘のオーガニック食品です。
味はスパイシーなピリ辛から、よくわからない獣っぽいものまで千差万別。
保存食として400年の歴史があり、半生タイプで3週間、ドライなら2年ほど持ちます。
軽くて日持ちするビルトンは土産に最適ですが、牛肉は加工品であろうとも日本に持ち込めません。
あれっ、もしかしてキリンならイケるのかもって調べたら、「肉製品や動物由来製品のほとんどは、日本へ持ち込むことができません。by 検疫所」とのことでした。
これ、なんとなりませんかね?
年老いた田舎の父母に、意味もなくキリンの肉を食べさせてみたいのです。
意外にも、ビーフジャーキーは女性向き。
筆者の脳内では、ビーフジャーキーは酒好き男性の嗜好品ですが、栄養面ではむしろ女性向けでした。
ビーフジャーキーは、亜鉛とビタミンB12が豊富です。
亜鉛の効能は、爪や粘膜、味覚を正常に保ちます。
髪のトラブルを解決し、美肌効果があります。
風邪にかかりにくくなり、喉の痛みや鼻づまりを緩和。
病気や傷の回復を早め、アンチエイジング、生活習慣病を予防します。
亜鉛は汗として流れ出る性質があるので、ビーフジャーキーの食べどきは運動後。
レモンと一緒に食べると、ビタミンCが吸収を促します。
亜鉛が不足すると、ED(勃起不全)を引き起こします。
情熱を持て余している御仁は、一生食べないぐらいがちょうどいいかもしれません。
ビタミンB12は赤いビタミンと呼ばれ、貧血を防止します。
積極的に摂取すると、集中力や記憶力が向上。また、心が落ち着くので、テスト前にひと齧り。
一定の睡眠リズムを保つ効果があり、不眠症の方にオススメです。
飲みすぎても体外に排出され、副作用の心配はありません。
噛み続けると痩せます!
ビーフジャーキーで、痩せられます。
ガムのようにクッチャクッチャと噛み続ければ、満腹中枢が満たされ、食事の量が減ります。
注意してほしいことが、ひとつ。
固くて噛みきれないからといって、決して噛んだまま引っ張らないように。
差し歯が取れます。
ビーフジャーキーに負けて、前歯一本欠けで世界を回った青年を見ていますから。
この記事のポイントは、(←こういうの入れたらいいかぁと思いました。中途半端ですが)
キリンを食べたくなったら、ナミビアへ。
ビーフジャーキーは、貧血防止に美肌効果。集中力が付き、快眠効果あり。
デザイナー。1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。出版社勤務、デザイン事務所、編集プロダクションなど複数の会社経営の後、2005年4月より建築家の妻と夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。世界中の生の健康トレンド情報をビジネスライフで連載中。