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国産率わずか3%!貴重な日本製衣類の縫製工場を見学してきた。職人が手がけるこだわりの一着とは?

毎日身につける「衣服」だが、その国内生産率はなんとわずか3%ほど。残り97%の衣服は国外生産の輸入品と、メイドインジャパン製品は非常に貴重な存在である。では、その3%にあたる、ある意味「物好き」な衣服とは一体どんな製品なのか? そして、一体どうやって作られているのか? 日本の縫製工場に潜入し、その生産過程を見学してきた。

最新機械の隣に職人のミシンがずらり。

今回お邪魔したのは、福島県にある田中ニット鮫川工場。

最新の大型機械が稼働する横にずらりとミシンが並び、職人たちが一斉に作業している。(”ザ・縫製工場”といった趣に、テレビドラマ『陸王』を思い出して勝手に感動した)

 

Step1.延反機で生地をなめらかに

今回生産される製品はコットン100%の生地が自慢だという。しかし、生地はロール状で届けられるため、シワやクセ・縮みがついていることも。

そこで、まずは「自動延反機」にかけ、まんべんなく生地を伸ばしていくとのこと

生地を1枚1枚ピンと伸ばしながら重ねたら、必要な生地幅に裁断。

高性能レーザーが搭載されたカッターは、生地の厚みを自動で測定。厚みが増せば増すほど、カッターも徐々に上へ上がっていくため、大量に重ねた生地を一度にカットしてもズレないとのこと。確かにスーッと美しく切れていく!

 

Step2.裁断機でこだわりのパターンをカット

続いて、生地から必要なパーツを切り出していく。

こちらの「3D裁断機」は、経済産業省による「ものづくり補助金」を受け、2017年9月に導入されたばかりの最新機器。1ミリもズレることなくピシッと裁断する、正確性の高さが特徴だそうだ。

14着分重ねた生地はかなり分厚いので、まず上からビニールをかぶせ、底面から空気を吸い上げてギュギュッと圧着する。5cmから3cmまで圧縮できるとのこと!

続いて、機械に読み込ませたパターンをモニターで確認しながら、プロジェクターで生地上に投影。

すると、投影された形に沿ってカッターがスルスルと動き、自動で裁断しはじめた

大量の生地がサクサク自動裁断されていく様子は、見ていて気持ちいい!

 

◆品質向上&作業効率5割アップ!

ズレなく裁断されたパターンは、製品ごとの細かいサイズ感の違いやゴロつきを極限までなくしてくれる。

さらに特筆すべきは、作業効率の向上だ。なんと1回5分で14着ぶんのパターンをカット可能だとか。「作業効率は5割ましですね!」と工場長も笑顔で太鼓判を押す。

 

旧型裁断機を体験してみた

3D裁断機が導入されるまでは、職人が紙のパターンを布に乗せ、ペンで形をとり、アイロンのような形の旧型裁断機を手で動かして裁断していたそうだ。

編集部員も少し体験させていただいたが、お、重い…ぜんぜん動かない…。品質向上&作業効率5割ましにもうなずける…。

 

Step3.職人の手による繊細な縫製

各パーツが揃ったら、いよいよ縫製。

「衣料品工場」といえば、大型機械で次々に衣類が大量生産されていくイメージが強かったのだが……ここからは全て職人の手作業!

職人たちが一枚一枚丁寧にミシンをかけ、一着の衣服に仕上げていく。

 

わずか3%、貴重なジャパンメイドの衣服

衣類、特にシャツ・カットソー類は、製品によって使用する素材・伸び加減、細かなデザインなどが異なるため、機械で一度に生産することは難しいのが現状。となると、より人件費の安い海外の工場に発注することが多くなる。

そのため、前述した通り、現在日本に流通している衣類の97%はアジアなどの海外製。国内生産率はなんと3%だとか!(※日本繊維輸入組合調べ・2015年時点)

そしてここ、田中ニット鮫川工場は、わずか3%しかない貴重なジャパンメイドを担当する縫製工場なのである。

 

生地に合わせて力加減をコントロールする”職人の手”

前述した通り、布は素材によってそれぞれ伸び加減が異なるため、縫製する職人の力加減が重要になってくる。

よくある家庭用ミシンのように、平然と縫っているが……こちらのミシン、業務用なので、実はものすごいスピードが出ている。気を抜くと縫い過ぎたり曲がったりするところを、職人の手の絶妙な力加減でコントロールしているのだ。

 

Step4.特殊縫製「フラットシーマ」で着ごこちを追求

脇や袖など複数のパーツを縫い合わせる部分は、特殊な「フラットシーマ縫製」で縫い上げる。

「フラット(平らな)シーマ(縫い目)」とは、2枚の生地を1枚の生地のように平面的に縫い合わせる方法。肌触りがよく、スポーツウェアやインナーなど体にフィットするものによく使われている。

左:通常縫製 右:フラットシーマ縫製

通常の縫製では、2枚の生地の端と端を縫い合わせ、合わせ目を片側に倒して縫いつけるので、生地3枚分の厚みが出てしまう。この凸の部分がゴロツキの原因に…。

しかしフラットシーマでは、「4本の針を駆使して縫い合わせながら、余計な端の部分を瞬時にカットする」というとにかくすごい技術で、フラットな仕上がりを実現!

「ミリ単位の布を縫いながら同時に切る」という驚異の技術。工場内にもできる人は少ないそうだ。

 

Step5.仕上げのアイロンも驚きの丁寧さ

縫製が終わったら、仕上げにアイロンをかけていく。

「工場で仕上げのプレス」といえば、何か大きな機械で一度にプレスしているようなイメージを抱いていたのだが…この作業も職人による手作業! 製品ごとの素材・伸縮性や形によって、かける順番、力加減、当てる時間など微妙に異なるそう。

特にシャツ類は、肩周りの立体感をキープするため、パーツごとに製品を敷き直したり浮かせたりしながら、じっくりかけていく。

 

Step6.検針機で徹底的に品質管理

完成した製品は、最後に「検針器」にかけて、針や異物の混入をチェック。

一般的な検針機は1.0mm以上の異物にしか反応しないものが多いが、鮫川工場ではより厳密な判定基準を採用。

0.8mmの針も見おとさない万全の態勢で、お客様の元へ安全な製品をお届けする。

 

ついに完成した貴重な国内産の衣服、その正体は……

生地の裁断、縫製から仕上げまで、職人の手によってとことん細やかに仕上げた衣服。

その正体は……なんと「肌着」

MAMORU WEAR(マモルウェア)

画像をクリックすると公式サイトにジャンプします。

その名も”MAMORU WEAR(マモルウェア)”

綿100%の上質素材で、なめらかな肌ざわりを実現。貴重な日本の職人製で、日本人の体型に合ったシルエットを繊細に形づくる…と、とことんこだわりを詰めているが、それだけではない。

強力な抗菌・抗ウイルス効果を持つ特殊素材「クレンゼ」を使い、風邪やウイルス、臭い菌などを寄せ付けないという効果も。(詳細はこちら:MAMORU WEAR 公式サイト

その名の通り、”あなたを守る肌着”なのだ。

毎日を快適に・清潔に過ごしたい人、風邪を引く暇もないという忙しい人、肌が弱い人、臭いや体臭が気になる人etc…さらに、大切な誰かへの贈りものとしてもおすすめだ。(参考記事:「「風邪をひかないでね」と思いを込めて。大切な人に贈りたい、”あなたを守る肌着”MAMORU WEAR」)

貴重な日本の職人製の衣服で、一度”服に守られる”経験をしてみてはいかがだろうか。

MAMORU WEAR(マモルウェア)
製品の詳細はこちら:MAMORU WEAR公式サイト https://mamoru-wear.jp
制作・縫製工場の詳細はこちら:KIPS株式会社 http://kips-web.com

※東京・千駄ヶ谷/新宿の疲労回復専用ジム「ZERO GYM」でも販売中。お近くの方は是非実物を見て触れてみてほしい。

 

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