「エグゼクティブになる人の若々しい顔のつくり方」(著:野々下一美)
あなたの美容意識度は何点ですか?
「美容のためにいろいろと気をつけている」という人もいると思いますが、「美容のために、何をすればよいかわからない」という人もいることと思います。今回は、美容のために気をつけたいポイントを、チェック形式でご紹介したいと思います。美容を意識している人もそうでない人も、「美容意識度」がどれくらいかチェックしてみてください。
チェックポイント1:睡眠
まずは睡眠についてのチェックです。
□ ①午後10時には就寝
□ ②午前0時以降の就寝
□ ③就寝は不規則だ
肌にとってもっとも大事なのが、夜の12時から2時までのゴールデンタイムと呼ばれる「2時間」と言われています。この時間帯に睡眠を取ることが、肌をきれいに保つ必須条件です。
人には体内時計が存在し、体内時計がさまざまなホルモンの分泌の調節にかかわっています。この肌のゴールデンタイムと呼ばれる時間帯には、脳下垂体から成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、子供にとっては成長を促すものですが、大人の場合はこのホルモンが代謝を促し、肌の生まれ変わりを促進します。きれいな肌を維持するために、この時間帯には極力ベッドに入りましょう。
チェックポイント2:喫煙
次のチェックは喫煙についてです。
□ ①喫煙しない
□ ②喫煙はするが一日5本以内
□ ③喫煙している
たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させ、皮膚の毛細血管の血行を悪くします。肌のお手入れの基本は、血行をよくし新陳代謝を活発にさせることですから、喫煙が肌によくないことは明らかです。
血行が悪くなると、皮膚は慢性的な栄養失調状態となり、シミやしわが発生しやすくなります。つまり老化を促進してしまうというわけです。さらに、喫煙によって、血液中のビタミンCが破壊されてしまいます。ビタミンCはシミの元であるメラニン色素の代謝にも関係していますから、不足するとシミを作り、肌の血色を悪くします。また、最近の研究では、喫煙者は非喫煙者に比べ細胞のDNAレベルでも老化が速いことが報告されています。
チェックポイント3:ストレス
次にストレスについてのチェックです。
□ ①基本的に気分がいい
□ ②だいたい気分がいい
□ ③ほぼ憂鬱だ
ストレスには、大きく分けて3つの要因があると言われています。暑さ・寒さ・騒音などの環境的な要因、怒り・不安・心配・緊張などの精神的要因、職場や家庭への不適応から、体や心にゆがみが生じる社会的な要因です。
ストレスによって自律神経の働きが弱まると、循環器やリンパの流れも悪くなり、肌に十分な栄養分や酸素などを送ることができなくなります。結果として、肌の正常な新陳代謝が乱れてしまい、湿疹やかさつき、ニキビ、吹き出物、シミなどの肌症状となって表れます。
ストレスをためない、あるいは、きちんと発散する生活習慣を心がけたいものです。
チェックポイント4:紫外線
最後のチェックポイントは紫外線についてです。
□ ①外出の際は常に日焼け止めを塗っている
□ ②日焼け止めは塗っていないが、直射日光はなるべく避けている
□ ③とくに意識していない
日焼け止めを使っている人はどの年代でも10%弱ですが、これには化粧品会社の商品ラインアップにも責任の一端はあります。最近、「光老化」という言葉がやっと知られてきましたね。老化を防いできれいな肌を保つためには、日焼け防止が絶対に必要だということは女性の間では常識でしたが、男性の関心事に挙がることはありませんでした。逆に言えば、メーカー側からの男性の紫外線対策に関するアプローチがなかった証拠でもあります。
肌の衰え(シミ・しわ・たるみ)を防ぐのであれば、何をおいても紫外線対策が一番重要です。加齢による老化は防ぎようのない面もありますが、光老化を回避することは心掛け次第です。
紫外線にはA波とB波がありますが、一般に知られているのはB波です。B波は、日焼け(サンバーン)を発生させ、肌表面にやけどを発生させ、細胞を傷つけたり、炎症を起こして皮膚ガンやシミの原因となります。
さらにやっかいなのがA波です。この違いは周波数の違いなのですが、A波はB波ほど肌に急激な変化はもたらしませんが、肌の基底層の下の真皮層にまで到達し、コラーゲンやエラスチンなどの肌のみずみずしさを保つ物質を壊してしまいます。A波は冬でも存在しますし、室内にいても窓を通して入ってきます。ですから日焼け止めは、夏だから外だからというのではなく、日常的に使用すべきものなのです。
一般に日焼け止めは、SPFやPAの数値で効果度が表されますが、SPFがB波に対応し、PAがA波に対応しています。日本ではSPF値は上限が50と日本化粧品工業連合会により定められています。紫外線防止効果のある成分自体が肌に対して負担となるために、上限が定められているのです。
日焼け止めには紫外線吸収剤と紫外線反射剤があります。紫外線吸収剤はしっとり感がありテクスチャーはよいのですが、表示指定成分でもあり、肌にかゆみを伴うアレルギーを起こしやすいという欠点があるので要注意です。一方の紫外線反射剤は吸収剤に比べるとダメージが低いという利点はありますが、酸化チタンという白い粉を使用するので、どうしても塗ったときに白浮きしてしまうという弱点があり、皮膚呼吸を妨げるとも言われています。どちらにしても、日焼け止めを使用した後は、しっかりとクレンジングする必要があります。
回答結果をまとめてみよう!
チェックポイント1~4のそれぞれにおいて、「①=5点、②=3点、③=1点」で計算してみましょう。合計で12点以上が望ましいです。
■16~20点
美意識は高いでしょう。今のライフスタイルを維持するとともにさらなる向上を目指してみましょう
■11~15点
まあまあですが、今後はもっと意識的に美容に関心を傾けましょう。
■4~10点
もはや老化は日々促進されています。今すぐスキンケアを開始するとともに、ライフスタイルを見直しましょう。
美容意識を取り入れた良い習慣を!
いかがでしたか?今回のチェックで自分の美容に対する意識を確認できたと思います。美容意識を取り入れて、肌にも身体にもよい習慣を身につけましょう!
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