アメリカで売れているビジネス書から、最新のビジネストレンドを入手!ここでは、某商社ニューヨーク本店に勤務するビジネス書大好き人間が、日々通う書店で感じたことをお話しします。
東京よりも少し高い緯度に位置するニューヨークの3月は肌寒く、コートが手放せません。木々もまだ枯れ枝が多く、今にも雪が降りそうな曇天のこともしばしばです。
しかし、17日に行われる、アイルランド発祥のイベント、「セントパトリックスデー」では鮮やかな緑色で着飾った人々によるパレードがあり、一足早く春が訪れたような気分になります。
アメリカで2月に売れたビジネス書とは?
それでは、2月のランキングを見ていきましょう。
※邦題:翻訳書がないものは編集部訳。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0(日本経済新聞出版社) 著:トム・ラス
2位 Girl, Stop Apologizing: A Shame-Free Plan For Embracing And Achieving Your Goals
(仮題)女子よ、謝ることをやめなさい:目標を達成するための不真面目な方法 著:レイチェル・ホリス
3位 The Trump Tax Cut: Your Personal Guide to the New Tax Law
(仮題)トランプ減税:新しい税法のためのパーソナルガイド 著:エバ・ローゼンバーグ
思考は現実化する(きこ書房) 著:ナポレオン・ヒル
5位 The Total Money Makeover: A Proven Plan for Financial Fitness
(仮題)お金の大改革 決定版:実証済み、経済的健康を手に入れるためのプラン 著:デイブ・ラムジー
幸せのちから(アスペクト)著:クリス・ガードナー
7位 Rich Dad Poor Dad: What the Rich Teach Their Kids About Money That the Poor and Middle Class Do Not!
金持ち父さん貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学(筑摩書房)著:ロバート・キヨサキ
8位 The Dumb Things Smart People Do with Their Money: Thirteen Ways to Right Your Financial Wrongs
(仮題)賢い人々の大いなるムダ遣い:あなたの間違ったお金の遣い方を正すための13の方法 著:ジル・スレンチャー
9位 Dare to Lead: Brave Work. Tough Conversations. Whole Hearts.
(仮題)思い切って率いなさい:勇敢な仕事。力強い対話。真心。著:グレン・ブラウン
10位 Bad Blood: Secrets and Lies in a Silicon Valley Startup
(仮題)汚れた血:シリコンバレーのスタートアップの秘密と嘘 著:ジョン・カレイロウ
Girl, Stop Apologizing : 起業家による女性への力強いメッセージ
まず紹介するのは、2位にランクインした新刊、『Girl, Stop Apologizing』です。発売して間もなくトップ3に入る勢いは注目に値します。著者のレイチェル・ホリスはエネルギッシュな女性起業家であり、ニューヨーク・タイムズベストセラー作家No.1にも輝きました。本書は以前出版した『Girl, Wash your face』に続く、女性向けの自己啓発書です。「自分自身を信じ、自身を変革させることで、周囲を、世界を変えよう」というメッセージは、何かあればすぐ謝ることが日常となってしまっている女性の心強い味方となるでしょう。
The Pursuit of Happyness :映画化もされたノンフィクションサクセスストーリー
次に紹介するのは、6位にランクインした『The Pursuit of Happyness』です。この本は映画化され、『幸せのちから』という邦題で日本でも2006年に公開されました。内容は、著者のクリス・ガードナー氏によるノンフィクションサクセスストーリーです。事業の失敗により息子を抱えたままホームレスに陥るものの、チャンスを逃さず挑戦し、努力を積み重ね、ついに成功を掴むまでの道を描いています。なお、映画は父子愛をテーマにした作品となっています。興味を惹かれた方はぜひ、翻訳書籍や映画でもご覧ください。
Dare to Lead : 優秀な指導者になるためには?
最後に紹介するのは、9位にランクインした『Dare to Lead』 です。本書はベストセラーにもなった話題作であり、「リーダーシップとはどういうものか」ということを説いていきます。優秀な指導者になるのは易しいことではありません。勇気を持って可能性を拓き、責任を負い、厳しい議論をし、絶えず学習と実践を続けなくてはならないのです。居心地のいい「Comfortable Zone」から飛び出さなければ成長はありえないのです。
今回は、2位の書籍や9位の書籍など、自己啓発に関するものが多くランクインしました。次回は、どんな本がランクインするのでしょうか。
それでは、次回のランキングをお楽しみに!