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《AI家電のある暮らし》一生で9000時間の節約も!ボタンひとつで快適生活

こちらの記事は週刊女性PRIME(運営:主婦と生活社)の提供でお送りします。


技術革新についての話題がやむことのないAI。最近では、私たちの生活を支える身近な家電分野でも、AIを組み込んだ製品が数多く登場している。

’16年から『COCORO+』と呼ばれる製品群を展開している大手家電メーカー、シャープもそのひとつだ。IoT通信事業本部・松本融部長は、

「家族の一員として、人と人とをつなげるような製品を提供しています」

と、そのコンセプトを解説する。

「AIが学習を重ねることで、生活の手間を省いてくれるようになるというのが製品群の特徴です。また、製品をインターネットにつなぐことで最新の情報に更新できるほか、離れた場所にいる家族や友人同士が、AIから同じレシピを提案されるといった使い方も可能になります」(松本部長)

料理はAIまかせ『ウォーターオーブン ヘルシオ』

悩ましい毎日の献立選びも、AIがアシスト。同社の主力商品である『ウォーターオーブン ヘルシオ』は、前面にある「おはなし」ボタンを押すと、機械と対話ができる。例えば、鶏料理が続いているときには、魚を使った新たなレシピを提案してくれたりもする。

さらに、レシピごとに、その食材をインターネットで取り寄せることができるサービス『ヘルシオデリ』とも連携。下ごしらえを施した食材や調味料などが届けられ、それをセットしてオーブンのボタンを押せば、それだけで1品できあがり。忙しい主婦やワーキングママにはとてもうれしい機能だ。

また、食卓に欠かせない冷蔵庫にもAIが組み込まれており、献立の相談ができる「献立ナビ」や、食材ごとに最適な保存方法や解凍方法を教えてくれる「保存・解凍ナビ」、食材の保存時に情報を入力しておくと、前面の液晶パネルで冷蔵庫内の状況をチェックできる便利な機能まである。

癒し系ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」

慌ただしい日常に、ちょっとした癒しを与えてくれるようなAI製品もある。女性からの人気も高いという小型のモバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」だ。

愛くるしい表情のロボットが電話の着信を知らせたり、メールを読み上げたりするほか、約200人ほどの顔を認識することもできる。所有者との対話を通して語彙力が変化するのも特徴。

「ネット上で手作りの洋服が販売されていたり、ユーザーによるオフ会も開かれているなど、まるでペットや子どものように可愛がっていただいている方がとても多いです」(松本部長)

さまざまな形で、生活にAIを取り入れようと試みる同社。初年度にあたる’16年度には『COCORO+』全体で約3万台を売り上げたが、まだ比較的、高価格帯の製品が目立つのが現状。

「もっと価格を抑えバリエーションを増やしていきたいです。’19年度をめどに300万台が数値目標です」

と松本部長は展望を語る。

機械を扱うのはどうしても苦手という人たちも多い。その点、AIは対話をすることで使用できるため、説明書を読む手間が省けるといったメリットも。

いずれ近い将来に、AIを搭載したあらゆる機器が、日常の悩みに答えてくれる時代も到来しそうだ。

9000時間の節約ができる『ランドロイド』

洗って干して、乾いたらたたんで片づけて……。意外と面倒で手間がかかる洗濯。この分野でも、AIを使った夢のような家電が間もなく登場! セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズが開発するロボット『ランドロイド』は、投入すれば自動で衣類を折りたたんでくれる画期的な家電だ。

「私たちの試算では、一般的な4人家族の想定で、一生のうちに9000時間が洗濯物が乾いたあとの行為に費やされているんです。それらの時間を趣味やお子さまと遊ぶなど、少しでも自由な時間に費やしていただければという思いで挑んでます」

と語るのは代表取締役社長の阪根信一さん。

使い方はとても簡単。乾いた洗濯物を下部の引き出しに投入し、中央のダイヤルを回すだけ。AIが洗濯物の種類や持ち主を判断し、折りたたんで仕分け、整理までしてくれる。

’19年3月までの出荷を目指し、価格は185万円からとまだまだ高価だが、

「大型テレビも昔は100万円を超えていましたが、生産数量と技術革新によってかなり安くなりました。将来的にランドロイドも世界中に普及させるために、1台20万円以下を目指したいです」(阪根社長)

 


当記事は「週刊女性PRIME」(運営:主婦と生活社)の提供記事です。

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