みなさま、もうすっかり年末モードですね。いかがお過ごしでしょうか。
私は先日、美尻コンテストの主催者であり、大人気の”美尻の魔術師”岡部友さんの「美尻トレ」の出版記念セミナーにゲストとして参加してきました!(岡部友さんの記事はこちら⇨「筋活OL、美尻の魔術師と修行中〜360度美しい体を目指して〜」)
用事があって最初の30分弱しかいられなかったのですが、美尻を目指す150人の女性トレーニーが集まった風景は圧巻でした。
本題ですが、前回の続き、転職するまでの詳細なストーリーをお話しようと思います。(前回の記事はこちら⇨「Googleからベンチャーへ。新卒入社10年目、33歳での再考 〜筋トレとキャリア:前篇〜」)
転職のきっかけ
転職の転機になったのは、実はこのビジネスライフでの連載でした。
連載が始まってすぐ、当時在籍していたGoogleの同僚から連絡が来ました。
「古渡さんと話したいと言っている人がいるんだけど繋いでいいかな?」
私はこういう話はとりあえずご縁だと思って聞こうと思っているので、お会いすることになりました。
その方は大手外資系スポーツブランドのマーケティング部門において、長年責任のある立場でお仕事をされてきた方でした。現在はフリーランスとして様々な会社のコンサルティングをされているのですが、その一つにフィットネス関係の事業があり、その事業の話を雑談ベースで構わないから一緒に話すことはできないだろうか?というのが、その方が私にコンタクトを取ってきた理由でした。
その事業の話をしていくうちに、なぜ彼が大手ブランドの世間からはうらやましがられるようなポジションを辞めたのかという話を聞き、それがまさにそのとき私が抱えていた思いと一緒だったのです。
出世? 安定? 何が自分の求めるものなのか
思わず私は「それ、今の私と一緒です!」と前のめりになり、ここで話は完全にキャリアの話題に切り替わりました。
彼はそこで「僕の友人で良いヘッドハンターがいるから紹介するよ」と一人のヘッドハンターを紹介してくれました。
そのヘッドハンターとメールでやりとりをスタートし、会う約束をしました(シンガポールの大会に向けて過酷な絶賛減量中のときに笑)。
それまで何人かヘッドハンターに会ってきましたが、彼らは大体、私の希望を聞いてマッチングするのではなく、紹介するポジションを予めいくつか用意しておき、私の会社名・今のポジションを見て、近しい、受かりやすそうなポジションを提案してきます。その方が効率的ですからね。
よって、ほとんどのヘッドハンターは、大手外資IT系通販会社や、大手外資SNS会社などの「マーケティング」か「広告セールス」のジョブディスクリプション(職務を説明する資料)を見せてきました。
似たような業界、規模の会社だと、今とやることが大きく変わるわけではなく、いくら書類を見ても、年収の金額を見ても、何も心が動きませんでした。
きっとその新しい彼もそうだろうと思って、期待はあまりせずに話を聞きに行きました。
因数分解系ヘッドハンター
ところが、彼は違いました。
用意してきたポジションを提示することはなく、まず私の今の環境に対して、今の仕事に対して、私自身で点数をつけさせ、それを因数分解していったのです。
そして彼が導き出したのが…
「規模が小さい会社で、社長の近くで仕事できる環境のほうがいい」
というものでした。
「まずは社長と会って話をしよう、人事と会っても意味はない、仕事を一緒にするのは社長となんだから、彼と会ってフィーリングを確かめてから話を進めたいかを決めるといい」
そう言われて、社長といきなり1対1で会うことになり、面接を進めることになったのです。
そうなんです、実は「筋トレ好きが高じてフィットネス関連の会社に転職した」といった単純な話ではないのです。
プロコンの整理ととまどい
小さい会社だったというのと社長と最初に会っていたというのもあり、トントン拍子に進んでいき、本国の人事部長、本国のマーケティング担当などと面接が終了しました。
そして遂に、オファーレター(内定書)が出る!というところまで来ました。
ヘッドハンターから電話でその話を聞き、ジム帰りにプロテインを飲みながらプロコン(メリットとデメリット)を整理し、考えました。
(年収も福利厚生も今よりは下がる、けど色々成長はできそうだ)
ただ、初めての転職だったので、その場で決意はできませんでした。
その電話をした日の夜、何年ぶりかという合コンちっくな飲み会がありました。
友人夫婦が、「紹介したい人がいるから飲み会をしよう」と言ってきたのです。その人はすごく素敵な人だけどなかなか彼女ができない、そして自分の趣味に生きる自立している女が好みらしい!ということで私に白羽の矢が立ったのです。
誘われた当時は、出会いよりも転職と筋肉のことで日々頭と心がいっぱいだったのですが、なかなか出会いもないので参加することにしました。
当日はますます転職のことで心がそわそわしていて、これから合コンとは思えないような心持ちだったのを覚えています。
運命なのか、偶然なのか
「!!!!!!!!!!!!!!!!!」
会場に行って驚きました。
友人夫婦が紹介したいという人は、なんと5年前に私が女幹事で合コンを開いた際、男幹事に連れてこられていた男性だったのです。
その当時も私は仕事のことで頭がいっぱいで、合コン会場でパソコンいじっていた上に(本当に最低)、男幹事の方とばかり話しており、その彼とはほとんど話もせず、連絡先も交換していなかったのです。
だけど、実はその時、その彼にほぼ一目惚れに近い状態だったのです。
だけど、ものすごい引っ込み思案な私は自分から話しかけられず、連絡先も聞けず、聞かれることもなく、そんなこんなで何も関わることができず、ご縁がなかったんだなと思いそのままになっていました。
その彼が目の間にいるのです。5年越しの再会、頭はパニックになりました。
パニックにはなりつつも、その場を楽しもうと色々と会話をしました。
まぁ7割筋肉の話ですよね。その人には腕がツチノコみたいだねって言われました。
ようは三角筋と二頭がもりもりっとしてるってことです。
残りの3割は、恋愛と仕事の話…その流れで、転職を考えているというのを話題に出しました。
業界の話もせず、勤務地の場所と従業員規模(10名ちょっと)しか話をしなかったのですが、なんとその5年越しの再会をした彼が一緒に連れてきていた友人が
「俺の弟、○○○○○って会社だよ」
と言い出したのです。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そう、まさにその会社名です。大都会東京砂漠で、まさかこんな偶然ありますでしょうか?
10名ちょっとしか正社員がいない会社の中の人のお兄様がここにいる!!!
更に、何も名前を出していないのに、その会社名が出てきた奇跡。
こんなチャンスは滅多にない!
そう思い、弟さんに繋いでもらいました。
面接では、社長や本国の重要なポジションの人としか会話をしていないので、現場レベルの日本人とは一度も会っておらず、雰囲気がわからなく不安な部分がありました。
ですが、これがきっかけで、弟さんと話すことができ、不安材料がなくなったのと、
子どものころによく家に届いていた「チャ○ンジ」の漫画(わかりますか? 「チャ○ンジ」始めたら成績も上がるし、部活でレギュラーになるし恋も上手くいっちゃう!みたいなあれです)のようなこの流れに乗るしかないだろう、そう思って転職を決めました。
もちろん、その再会した彼にも相談し、シンプルな考えになれたというのもあります。
筋トレがつないだご縁
私は自らこの業界に飛び込もうと思って、転職をしたわけではないのですが、
筋トレをした結果、人が人を繋ぎ、このようなご縁をいただくことができました。
筋トレやっててよかったなって思った瞬間でもあります。
筋トレをし、そのことを発信することで思わぬ出会いが生まれました。
何かを継続し、それを発信し続けることの意味を感じた瞬間でもあります。
え?
その彼とはどうなったかって?
私は未だに独り身です。
彼氏いない歴、順調に更新しています。
相当舞い上がっていましたが、連絡頻度が下がり、そのままになってしまいました。後悔していないかといったらめっちゃ後悔していますが、私って本当に恋愛偏差値が低いんです。
筋トレはグイグイ行くんですが、男関係はどうしても受け身で戦略が立てられません(涙)
お父さん、お母さん、こんなんだけど、私は元気です(号泣)
1984年生まれ。都内在住。大学卒業後、外資系IT企業に就職し、広告営業とマーケティングを担当した後、外資系フィットネス会社にシニアマーケティングマネージャー兼PRとして入社。ベンチャー企業で多忙な中、プライベートではコンテストやショーに出演し続けている30代独身OL。
【主な受賞歴】2016年 SummerStyleAward 全国決勝大会6位、SummerStyleAward×Novice4位。 2017年 WBFF アジア大会出場 、DAREA ビキニスタイルコンテストファイナリスト 、Fitness Angel 3位。Instagramアカウントは@kowatari