「自分を変える習慣力」(著:三浦将)より
最近、自分の時間を持てていますか。仕事に意欲を燃やしている時には特に、睡眠時間を減らして体を酷使したり、趣味を我慢したりして仕事に没頭するあまり、ついつい自分の事を疎かにしてしまいます。実は仕事をする上でも自分を大切にする習慣はとても大切です。
自分の時間を最優先する事は悪い事ではない!
多くの日本のビジネスマンは自分を仕事よりも優先する事に遠慮したり、それが社会性の欠如とまで感じていたりするようです。確かに組織の中で働く上で、協調性を持つ事はとても大切です。リーダーシップやチームワークはビジネスマンとしては不可欠な能力の一つとも言えます。しかし、過度な人への遠慮やお付き合いは、大切な時間と労力、またはお金を無駄にしてしまう事に繋がります。また人への気遣いが行き過ぎると自分の意見がない人間というマイナスなレッテルを貼られる危険もあります。
自分の時間をしっかり取れるとこんなにも世界が変わる!
例えば、毎日3時間以上の残業をして、その後に仕事仲間と誘い合って目的もなく飲みに行くような生活を続けていると、1日の内にあなたに残された時間は非常に限られたものになります。また、そのようなワークスタイルが定番化している雰囲気の中では、抜け出す事が難しく、結果として自分のスタイルに合っていない生活を強いられる事になります。例えば、職場の仲間との飲み会をやめるだけでも日々の生活は大きく変わります。その時間を自分の個人的な趣味や学びに費やす事ができるからです。仕事とは別に趣味の時間を持つと、とても豊かな感覚を得る事ができます。また、仕事仲間ばかりではなく、志や趣味を同じくするメンバーと活動を共にする事は人間関係を豊かにします。
自分の時間を最優先する習慣を身につけるには?
自分の時間を最優先すると言う事は言い換えれば人に流されずに主体的に生きると言う事です。しかし、仕事後の飲み会も大切なコミュニケーションと言う古くからの慣習や社風もあり、きっぱりと断って帰ると言うのも難しい場合もあるでしょう。そんな時にオススメなのは自分とのアポイントを先に入れてしまう事です。1月分のスケジュール表に、自分の学びの時間、趣味の時間、リラックスの時間等を自分とのアポイントとして書き込んでしまいます。そして、それらのアポイントを何よりも最優先して下さい。その日に飲み会に誘われても、「大事な人とのアポイントがあります」と丁重にお断りしましょう。中にはよく思わない人もいるかもしれませんが、それは行き過ぎた思い込みの場合がほとんどです。
世界中で一番大事な人とのアポイント
自分自身以上に大切な人はこの世にいるでしょうか。この質問に立ち返った時に答えはより明確になります。驚くべき事に私たちは世界で一番大切な自分自身の時間の優先順位を下位に置きがちです。自分とのアポイントを最優先する事をまずは1月徹底して行ってみましょう。これまでの時間やお金の使い方に関して多くの気づきを得る事でしょう。「自分の時間を最優先する」習慣は流されず、高い自己徹底権を持つ習慣でもあります。是非身につけて自分を大切にして活躍できるビジネスマンを目指しましょう。
自分の言葉で語る事の重要さ
「自分を大切にする」もう一つの大切な習慣は自分の言葉で語る事です。自分を大切にし、自己肯定感や自己重要感を持てる人は自ずと自分の言葉で語れるものです。例えば、面接の場面を想定してみましょう。面接と言えばあれこれと聞かれに行くところと考えている人が多いのではないでしょうか。ただ、それは面接の一側面に過ぎません。面接はその会社が自分にとって人生の大切な時間を費やすに値するものか確かめに行くところです。言い換えれば面接は一方的なものではなく、会社と求職者がお互いのフィットを確認し合う場とも言えます。自分をよく見せようとマニュアル通りの答えをするのではなく、自分に合うかどうかを確かめるために本当に聞きたい事をどんどん、自分の言葉で聞いてみましょう。これは、自分を大切にする習慣ができていればこそ、自分だけの言葉が必要になってきます。大事な面接が控えている場合には、事前にリハーサルをやってみるのも効果的です。その場合、受け身の姿勢を捨て、大切な自分の働く場所を自分で見極める意識を持ってシュミレーションしてみて下さい。きっと効果が実感できるはずです。
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