「まんがでわかる!元気が出る睡眠」(漫画・カミムラ晋作 監修・鍛治恵)より
朝寝坊、うっかりミス、物忘れ……。出版社で編集者として働く翠夏(すいか)は、最近なぜか空回り気味。そんなとき、大学時代の後輩・杏子(あんず)にばったり再会し、不調の原因はすべて「睡眠」にあると指摘される。
「よかったら私が、先輩の睡眠生活を指導しましょうか?」
翠夏が絶好調を取り戻した「ぐっすり眠れてスッキリ目覚める秘訣」とは——?
「いい睡眠 = 睡眠時間」ではない
朝起きてなんとなくダルい、頭がぼやーっとする、などと感じることありますよね。
しっかり寝ているはずなのに疲れがとれないのはどうしてなのでしょうか?
理由は、睡眠の「量」と「質」のバランスにあります。
どちらかが極端に欠けてしまっては、充分な睡眠をとったことにはなりません。
大事なのは睡眠の質
一般的に「8時間睡眠」が推奨されることが多いと思いますが、実はこれ、まったくの誤解。
必要な睡眠時間は人によって違いますし、いくら長時間寝ても、質が悪ければ疲れもとれません。
朝起きたときに倦怠感や疲れを感じることなく、スッキリ目覚められる「いい睡眠」とは、睡眠時間の長さで決まるわけではないのです。
つまり、「何時間寝ればOK!」というような絶対的な答えはありません。
「8時間寝るよりも6時間で起きてしまった方が、かえって頭が冴えるし、調子がいい」と感じるなら、それがその人にとっての適正時間と考えていいでしょう。
「何時間寝たか」よりも使える基準
睡眠の良し悪しを測る方法のひとつに、「睡眠効率」という考え方があります。
睡眠効率とは、布団に入ってから眠りに落ちるまでの横になっている時間に対し、実際にどのくらい眠れているのかを表す割合のこと。
自分の睡眠がどれほど効率的なものなのか、次の計算式で簡単に計ることができます。
【実際の睡眠時間 ÷ 横になっていた時間 × 100】
例)実際の睡眠時間=6時間 横になっていた時間=8時間
→6時間÷8時間×100=75%
実際の睡眠時間はだいたいの時間で大丈夫です。
たとえば23時に布団に入り、朝7時に布団から出た場合、横になっていた時間は8時間。
寝つけなかったり、途中で起きてしまった時間が1時間ほどあったとすると、上記の例のように【実際の睡眠時間6時間 ÷ 横になっていた時間8時間 × 100】で、睡眠効率は75%となります。
合格点は「85%」!
寝床についた時間と、最終的に布団から出た時間(一度目が覚めても二度寝してしまった場合はカウントしません)を就寝前、起床後にメモしておいて、定期的に睡眠の質をチェックするようにしましょう。
自分自身の睡眠効率をチェックしてみよう
いかがでしたか?
SNSが大好きな日本人。
布団に入りながらネットサーフィンをし、気づいたら寝ていたというパターンに陥ったことがある人も多いのではないでしょうか。
それでは睡眠効率が落ちてしまいます。
最近なんとなくダルさを感じたり、頭の回転が鈍っている気がしたりする人は、睡眠を見直しましょう。
まずは今の自分の睡眠効率を把握し、85%以上の睡眠効率を常に維持できるよう心がけましょう。
『まんがでわかる! 元気が出る睡眠 (Business Life)』 (クロスメディア・パブリッシング) |