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風邪やインフルエンザが猛威を振るう暖冬。しかし、怖いのはそれだけではない。健康アドバイザーの福田千晶医師によると、“冬バテ”が厄介だという。
冬バテは寒さによって引き起こされ、血圧上昇、不整脈、頭痛、血糖値異常、ストレス、冷え症、睡眠障害、肌トラブル、免疫力の低下……など、さまざまな症状の原因になる。これには、私たちの生命維持に重要な役割を果たす『自律神経』が大きく関係している。
「自律神経は『交感神経』と『副交感神経』という2つの神経から成り立ちます。私たち人間は日中に交感神経が優位になり、仕事や家事などの緊張したり動いたりする活動を行います。反対に夜になると、日中に使った身体を休めるため副交感神経が優位になるのです」(福田医師)
この2つの神経は、バランスを保ちながら体温調節、心臓を動かす、血液を流すなどのさまざまな役割を担い、身体の機能をコントロールしている。
「ところが自律神経のバランスが乱れやすい冬は、交感神経が優位に傾きがち。すると、常に身体が緊張状態に陥り、前述のような症状が起こってしまいます」(福田医師)
とりわけ寒くなると、体温よりもかなり低い気温の中で、体温を一定に保つべく交感神経が活発に活動するようになる。
「すると寝つきが悪くなったり、しっかり寝たつもりでも、寝ている間に交感神経が働いていたりする。リラックスしにくく、緊張状態を強いられるため疲れが取れません。やたら身体がこったりします」(福田医師)
年末年始の気ぜわしさも冬バテの原因に。
「忘年会や新年会などで内臓を酷使することも多いですよね。食事の時間が遅くなったりして、暴飲暴食しやすい。知らないうちに体調が悪くなっていたということも少なくありません。一方で、子どもとママ友のクリスマス会の準備をしたり、夫の実家に帰省するなど、ふだんよりも気を遣う機会が増える時期。
そうなると、神経がピリピリして気が立ち、やはり交感神経が優位になってしまいやすいのです」(福田医師)
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