「なぜあの人は、夜中にラーメンを食べても太らないのか?」(著:道江美貴子)より
トンカツを食べる場合の「リセット食」
仕事で疲れた……。
がっつり食べて、明日の忙しさに備えたい!
そんなときに無性に食べたくなるトンカツ。
とくにダイエットのときには高カロリーが気になってしまい、食べるを躊躇してしまいがちですよね。
それでもやっぱり食べたいと思う気持ちを我慢するのは、かえって体に毒。どうしても我慢ができないときは、食べてしまってもいいと思います。もちろん、それでもカロリーの摂取量には気を配りたいところ。
そこで登場するのが、「リセット食」。
リセット食とは、とり過ぎてしまったカロリーを別の食事や食材でカバーする方法。
ダイエット中だけど、食べ過ぎてしまったなどというときには、強い味方です。
このリセット食を実践すれば、なにも考えないで食べるよりはるかにカロリーを抑えることができます。
そこで今回は、トンカツを食べる際に守る4つのルールをご紹介します。トンカツを食べる際は、ぜひ実践してみてください。
1 ビタミンB1が豊富なヒレを選ぶ
トンカツにはロースとヒレがあります。体型を気にしている方が選ぶべきなのは、ヒレ。
ロースは肉質がやわらかでおいしい部位ですが、脂身が多いのが難点です。その点、ヒレはロースよりも脂が少ないので、カロリーを低く抑えられます。またヒレは豚肉の中でもビタミンB1が豊富なのが特徴。そのため、代謝アップ効果が期待でき、体の余分な糖質を燃焼しやすくしてくれます。
2 大きな一枚肉で、カロリーを抑える
ヒレカツはひと口サイズのものより、大きく一枚にカットしているのを選ぶのが正解です。ひと口カツは全部合わせると表面積が大きくなり、油に触れる部分がどうしても多くなります。そうなればその分、油を多く吸ってしまうのです。つまりその分、余分なカロリーも増えるということ。
お店などで、女性の方は食べやすいひと口サイズを注文してしまいがちですが、そのような落とし穴があるため、ひと口サイズはおすすめできません。注文するなら、一枚肉のメニューにしましょう。
ちなみにポテトフライも太く大き目に切ってあるものより、細く薄く切ってある方が油を吸って、同様にカロリーが高くなります。
3 リセット食では、食べる順番はキャベツが先
トンカツといえば必ずつけ合わせについているのが千切りキャベツ。トンカツと一緒に食べると口の中がさっぱりすることは、みなさん実感としてご存じだと思います。
実は、このトンカツ+キャベツは、栄養的にもぴったりなのです。
キャベツには、ほかの野菜にはあまり含まれていない「キャベジン(ビタミンU)」という栄養素が含まれています。胃腸薬でもおなじみの名前からもわかるとおり、キャベジンは胃の粘膜を保護して、消化を助けてくれる働くがあります。
また、キャベジンは熱に弱いので、その効果を最大限に生かすには名前で食べるのが効果的。トンカツとキャベツの千切りは、とても理にかなった組み合わせなのです。
というわけで、トンカツを食べるときはまず、キャベツの千切りを食べるようにしましょう。胃腸の働きを助けるだけでなく、満腹感も得られますし、血糖値の上昇も抑えられます。
ただ、キャベツを食べるときにはドレッシングに注意。できればノンオイルのものを使って、かけ過ぎないようにしましょう。トンカツソースで食べてもOKです。
また、「キャベツおかわり自由」のお店も多いので、ぜひおかわりをして、食事の最初だけでなく、トンカツと一緒に食べるとなおよいでしょう。さらにこれには炭水化物であるごはんを少なめにできるという効果があります。キャベツをたくさん食べることで、少量のごはんでもおなかが満たされ、結果カロリーを抑えることにつながるわけです。
4 トンカツ以外を選ぶならコロッケは避ける
トンカツ以外のメニューを選ぶ場合、避けたいのがコロッケ。じゃがいもには炭水化物が多く含まれているので、ごはんと一緒に食べると糖質のとり過ぎにつながります。主菜は、コロッケなどの炭水化物の多いものではなく、たんぱく質がとれる肉か魚を選びましょう。
たとえば、エビフライやホタテフライなどはカロリーが低めなので、安心して食べられます。ただし、調味料に注意です。マヨネーズたっぷりのタルタルソースは控え目にするか、トンカツソースなどで食べるようにしましょう。
ダイエット中にトンカツを食べたら、リセット食
いかがでしたか?このように、トンカツのような高カロリーでダイエット中に食べるには躊躇してしまうような料理でも、リセット食を応用することで、カロリーのとり過ぎを抑えることができます。
ビジネスパーソンにとって、食事はとても重要なもの。ダイエットで無理に体を壊してしまっては、元も子もありません。しっかりと食べて、なおかつ高カロリーにならないようにする。これが大切だということを、覚えておきましょう。
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