知ってる?東京オリンピックの競技
2020年、東京オリンピックが開催されます。
さてみなさん、東京オリンピックの競技、どのくらい把握していますか?
卓球やテニス、バレーボールなどメジャーなスポーツは知っている方も多いかもしれませんが、その影に隠れたマイナーな競技があることをご存知ですか?
今回は、知らない方が多いであろうちょっとマイナーなオリンピック競技をご紹介します。
①近代五種
タレントの武井壮さんが「近代五種で東京五輪出場を目指す」と発言したことで一時期話題になったこの競技。
近代五種とは、一人の選手が一日にフェンシング、水泳、馬術、コンバインドという5種類の競技に挑戦し、それぞれのタイムや勝敗を得点換算して競う競技です。
「あれ、4種類では?」と思った方も居るかもしれませんが、コンバインドとは射撃とランニングを交互に行うものなので、実質的に5種類の競技に取り組むことになるのです。
フェンシングで必要な瞬発力、水泳とランニングでは水陸両方の持久力、馬術では技術力、射撃では集中力。
求められるものがそれぞれ違い、基礎体力の高さやオールマイティにこなす器用さ、そしてなにより1日で5種目やりきる精神力が必要になってくるとても過酷なスポーツです。
そして、なんとこの近代五種、競技人口が30人。
過酷かつさまざまな技能が求められるスポーツゆえ、日本ではまだまだ浸透していないようです。
日本では、リオデジャネイロオリンピックのときに、朝長なつ美選手が獲得した13位が男女ともに歴代最高位となっています。
②スポーツクライミング
最近、ボルダリングがブームになっていることで、クライミングという名前になじみのある方もいらっしゃるかもしれません。
東京五輪に追加種目として選定されたスポーツクライミング。
スポーツクライミングは、リード、ボルダリング、スピードの三種目の複合種目です。
それぞれを簡単に説明すると
リード…設定されたコースを登り到達高度を競う種目
ボルダリング…設定された課題コースをいくつ上れたか競う種目
スピード…2人のクライマーが同一条件のコースを駆け上って速さを競うスプリント種目
となります。
特にスピードは、FXトレードのCMで見かけたことがある方が多いのではないでしょうか。
上からロープで引っ張ってもらっているのではと疑いそうになるほど、ものすごいスピードで壁を駆け上ります。
こちらがそのCMです。ちなみにこれはCGではありません。
このCMに出演しているスーツを着た青年が、ワールドチャンピオンであるダニエル・ボルディヤフ。
彼の持つ世界記録は5秒60。15メートルの壁を軽々と駆け上がる様子は重力を微塵も感じさせません。
実は、日本はスポーツクライミング競技を得意としており、ワールドカップでも目覚しい成績を残しています。
今からお気に入りの選手を見つけ、東京五輪で応援するのも楽しいでしょう。
③水泳(マラソン)
水泳が五輪競技であることは皆さんご存知だと思いますが、水泳競技の中にマラソンという種目があることを知っていましたか?
その名の通り、水泳のマラソンで、海や湖など自然の中で、決められた距離を泳ぎゴールまでの速さを競うスポーツです。
「オープンウォータースイミング」という英語名の方が競技名としてはメジャーかもしれません。
オープンウォータースイミング(略してOWS)って遠泳と何が違うの?と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
1番の違いは目的です。
遠泳が長い距離を泳ぐことを目的としているのに対し、オープンウォータースイミングは定められた距離をできる限り早く泳ぐことが目的です。
また、国際ルールが定められているという点でも、オープンウォータースイミングは遠泳とは異なります。
オープンウォータースイミングの1番の特徴だといえるのは、給水シーンです。
まるで釣りでもするかのように給水者が船の上から竿をぶら下げ、選手にボトルを渡します。
競技を知らない人から見ると、人間同士で釣りをしているような奇妙な光景にみえるでしょう。
また、観戦し慣れていない人にとっては、応援する際、誰がどこにいるのかわからず戸惑うことも多いかもしれません。
広大な海の中で選手たちが群になって泳いでいるのに加え、ゴーグルを着けているため、どれが自国の選手か判別するのが難しいのです。
NHKで女子オープンウォータースイミングの見逃し配信をしたところ、解説がないと分からないという意見があったほど。
そのNHKの解説付き配信がこちらです。
オープンウォータースイミングを初めて見る!という方は、このような解説付き実況がおすすめです。
より競技の雰囲気や面白さがダイレクトに伝わったのではないでしょうか。
いかがでしたか?
ご紹介したスポーツ以外にも、オリンピック競技のなかのマイナースポーツは意外と多くあります。
来る東京オリンピック。
自国で開催されるというだけで十分わくわくしますが、競技について知ることで、より一層オリンピックを楽しめること間違いなしです!
東京オリンピックに向けて、今から少し予習しておくのもいいかもしれませんね。