「朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる」(著:馬渕知子)より
水の選び方で味が変わる!うまいコーヒーは水選びから
水は硬度で2つに大別できます。カルシウム・マグネシウムの含有量が多いものが硬水、低いものが軟水、といった具合です。
コーヒーを楽しむとき、水選びはけっこう重要です。例えば自分で淹れるとなると、硬水と軟水どちらを選んだらいいのでしょうか?
好みがあるので一概にこれが正解とは言えませんが、この場合、私はよく、軟水を使用しています。軟水自体が口当たりよく、まろやかで飲みやすいため、コーヒーもマイルドに仕上がります。同じ理由で、緑茶を淹れたりするのにも向いていると思います。
軟水はマイルド、硬水は刺激的なコーヒーに
一方、硬水で淹れると、苦みが際立った、刺激的な味になります。軟水よりもカルシウム・マグネシウムを多分に含んでいることや、肉料理に使うと臭みがとれやすいこと、パスタを茹でると独特のコシが出ることなど、硬水にも多様な効果、使い方があります。
軟水と硬水、それぞれの持つ特徴や利点を意識したうえで活用すると、水に対する見方、イメージが変わって面白いと思います。
それに、コーヒーはなんといっても淹れたてがいちばん! 休みの日など時間に余裕のある時には、じっくりドリップしてみるのもおすすめです。
かくれ脱水・口臭予防に!コーヒーを飲んだらコップ1杯の水を
アルコール同様、カフェインにも利尿作用があります。お酒を飲んだら水を飲むのと同じように、コーヒーを飲んだら必ずコップ1杯の水を飲む。これを習慣化してください。
カフェインの利尿作用を無視してコーヒーばかり飲んでしまうと、出て行く水分が多くなり、気づかないうちにかくれ脱水に陥ってしまいます。
コーヒーと水をセットで飲んでおくと、口臭予防にもなります。心がけてみてください。
天然水のおすすめはナチュラルミネラルウォーター
ここで、水の種類についてもう少し詳しくお話します。
例えば「天然水」。日本では、天然水は次の4つに分類されます。
- ナチュラルウォーター
- ナチュラルミネラルウォーター
- ミネラルウォーター
- ボトルドウォーター
天然水だけでもこのように細かく分けることができます。みなさんも名前だけを聞いたことはあるのではないでしょうか。
なかでもおすすめしたいのが、ナチュラルミネラルウォーター。水分だけではなく、身体に有益なカルシウムやマグネシウムといったミネラルが、天然のままで溶けている天然水です。
水の種類を知れば、コーヒーの水選びも楽しくなる!
天然水も、カルシウムとマグネシウムの含まれる割合によって硬水と軟水のどちらかに分けられます。
両方とも多く含むのが硬水、逆に両方とも少ないのが軟水です。前者は海外、後者は日本の天然水に多く見られます。
一見、カルシウム・マグネシウム含有量の高い硬水の方がなんとなく体によいように感じますが、一概にそうとも限りません。軟水には、カルシウム・マグネシウム以外の有益なミネラルがバランスよく含まれているからです。
今、日本には数多くの天然水が存在しています。自分に合ったもの、好きなものを探すつもりで、ぜひ、いろんな水を飲んでみてください。きっと、普段の水分補給やコーヒーの水選びが楽しくなると思います。
『朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる』 (クロスメディア・パブリッシング) |