「朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる」(著:馬渕知子)より
マブチメディカルクリニック院長・学校法人 食糧学院 副学院長の馬渕知子医師は、外食の際、炭酸水をオーダーするようにしていると言います。
なぜなら、「食事と一緒に炭酸水を飲むことで、単に水分補給としてだけでなく、身体にとってプラスに働く効果が得られるため」とのこと。
炭酸水は飲むだけで様々な効果を得られる最強の飲み物なのです。
炭酸水の効果①胃の働きを助け、食事をよりおいしくする
まず、炭酸水に含まれる炭酸ガスには、胃の粘膜を適度に刺激し、胃酸の分泌を促す働きがあります。
口の中がスッキリとするので、食材そのものの味が引き立ち、その後の食事がより一層美味しく感じられる、というのもポイントです。
天然水を使った炭酸水であればミネラルを同時に摂取できますし、レモンやライムを絞れば、不足しがちなビタミンも摂ることができます。
また、炭酸水は少量であれば食欲を高めますが、少し多めに飲むと、炭酸ガスが膨らみ、逆に満腹感が高まって食べ過ぎの予防にもなります。
炭酸水の効果②血行を促進し、疲労回復効果も期待
炭酸ガスの持つ働きとしてもうひとつ、よく挙げられるのが「血行促進作用」です。
炭酸ガスはつまるところ二酸化炭素ですから、体内では呼吸によって生じる老廃物と認識されます。血液中の二酸化炭素が増えると、老廃物としての二酸化炭素を素早く体外に押し出そうと、血流が促進されるのです。
同時に二酸化炭素以外の老廃物も除去されるため、疲労回復効果もあると言われています。
重曹とクエン酸の「自家製炭酸風呂」で疲労回復!
この効果を享受する方法としては、例えば「自家製炭酸風呂」はいかがでしょうか?
温泉施設でよく目にする炭酸風呂は、実は自分でも手軽につくることができます。
必要なのは重曹とクエン酸だけで、どちらも薬局で手に入れられるものです。やることも単純で、それぞれを空き瓶に入れて混ぜておき、入浴の際にお好みで入れるだけです。
砂糖だらけの清涼飲料水には気をつける
このように炭酸水には、胃の働きを助けるだけではなく、食事をより楽しめて、かつ栄養補給や健康維持のための効果も期待できるのです。
ただし、同じ「ガス入り」でも、トニックウォーターやジンジャエールなどの甘い清涼飲料水はお勧めできません。
この手の飲料には、ペットボトル500mℓにつき、スティックシュガーおよそ16本分の糖質が入っています。飲みすぎは明らかにカロリー過多ですし、血糖値が乱高下し、パフォーマンスを低下させる原因にもなります。
家で炭酸水を常飲するのは難しいかもしれませんが、せめて外食のときだけでも、ガス入りをオーダーするようにしてみてはいかがでしょうか?
『朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる』 (クロスメディア・パブリッシング) |