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【男性のための柔軟性アップ講座 連載第四回】顕在的柔軟性と潜在的柔軟性

こんにちは、松尾伊津香です。
前回の続きから。

>【男性のための柔軟性アップ講座 連載第二回】柔軟性を上げるために必要な2つの力

【男性のための柔軟性アップ講座 連載第三回】柔軟性アップのために身体的ポテンシャルは必要ない

さて、柔軟性はロジックだというお話をしてきましたが、

柔軟性を上げるために要のポイントを解説していきます。

 

とってもシンプルで、なんだそんなことかと言われそうですが
なぜこれが必要かというと
あなたの柔軟性の潜在能力を引き出してくれるからです。

 

そもそも、あなたが今知ってる自分の可動域って
顕在的柔軟性ですよね。

 

たとえマッサージでほぐして柔らかくなったとしても
それも元々固まってた、つまり顕在的柔軟性を狭めていた筋肉の領域であり、
それを取り戻した、という範囲でのこと。
(前回もお伝えしましたが、もちろんそれが悪いということではなく!
それも体を整える、整体するのには大切なことです。)

 

しかし、このようなポーズのように

もう一歩踏み込んだ柔軟性が求められる場合には
まだ見ぬ自分の可動域、つまり
潜在的柔軟性
を引き出せるようにならないといけないわけです。

それに大事なものはたった一つです。

ほんと、たった一つ。

 

潜在的柔軟性を引き出すためのたった一つのソリューション

 

それは ’呼吸’ です。

 

え、そんなこと?
と思われそうです。

そうですね、とってもシンプル。

もっと魔法みたいなこと、知らなかったことを期待してたらごめんなさい。
しかし、この呼吸があなたの潜在的可動域を引き出すのには必要不可欠です。

 

なぜか?

これまで、柔軟性には二方向の力が必要であるとお伝えしてきました。

 

ただ、ここまでだとあくまで
顕在的な柔軟パフォーマンスを最大限まで高めるに過ぎない
のです。

 

しかし、あなたのまだ見ぬ潜在的柔軟性を引き出す場面では
どうしても「あ、そこまでいくの?」というラインを超えなければなりません。

その時に求められるのが
ストレッチの基本である「力を抜く」ことなんですが、
この場面で力を抜くのは体にとっては恐怖です。

なぜなら怪我の一歩手前ですから。
怖いですし、ポーズによっては痛いんです。

 

その時には体はどうするか?

当然、守りますよね。
体を固めます。

 

「これ以上行かないでね、私には無理よ」って。
これは当然のことです。

しかし、潜在的柔軟性を引き出すためには
そこを越えなければなりません。

怪我の一歩手前、体が怖がっている、固めて身を守ろうとしている。

そんな時に「体に大丈夫だよ、安心して」
って力を抜くように伝えてあげられるのは…

そう、呼吸だけなんです。

 

リラックスした呼吸で体が緩むのは
なんとなくでも皆さんもお分かりになると思います。

体が緊張状態の時に
その呼吸を体に伝えてあげること。

そうすると、体が「え、大丈夫なの?」となって
然るべきところの力が抜けてくれます。

 

そのとき、
「ここまで伸びるの?」
って言う、自分では想像がつかなかった
潜在的柔軟性を初めて実感することになります。

ただ力を抜くだけじゃダメ?

ちなみに、
呼吸を使わなくてもただ力を抜くだけじゃダメなの?
と言う疑問も出てきそうです。

これはダメですね。

なんででしょう?

 

(シンキングタイーム!)

 

答えは…

 

 

 

 

 

ストッパーとなる必要な力も抜いてしまうから

 

例えば、お腹を引き入れる力はキープしたまま背中の力だけ抜く、
と言う器用なことが意識的にできればいいですが、

体操選手のように特殊なトレーニングをしてない限り
そんなことはできません。

 

引き入れたり、力を作用させている部分は
私たちの体のストッパーの役割もありますから、
そこのストッパーを外すということは
それこそ怪我につながり危険です。

 

だからこそ、
呼吸を通して緊張している筋肉だけ力を抜く(緩めていく)
のが正しいポーズの深め方です。

 

潜在的柔軟性に関しては
体感してみないとわからないところもあると思いますが、

「二方向の力」と「呼吸」の連携プレーができた時
あなたの柔軟性は劇的に飛躍します。

 

次回に続きます。

 

 

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