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老化予防にルイボスティーが効く理由。狂った「活性酸素」を倒す、真の正義の味方です。

12年間にわたり世界中をめぐっている著者が、現地の健康&食べもの情報を毎週お届けします。

世界半周中の軽自動車夫婦です。
昨年末に、南アフリカのケープタウンにゴールインしました。今年から日本を目指します。
鳥取県の境港まで、70,000km。およそ地球2周分。
遠いなぁ〜。

南アフリカの南の果てで、ひっそりと誕生日を迎えました。
見通しの悪い世の中だからこそ、見晴らしの良い山の上で↓

YOUTUBE動画

53歳。
大人の階段はすでに消え、老化という斜めった廊下をするるーっと滑り落ちている年頃。
若い女性をスキャニングする嫌らしい細目は老眼になり、無駄にガツガツ食べなくなった分、地球に優しくなりました。
ときには死にたくなるまで飲んでいたお酒は嗜む程度に減り、それでも記憶を失う忘却力。
1日2食でも生きながらえるようになった、燃費の良いカラダです。

ルイボスティーは、長生き健康茶。

53歳の朝は、温かいルイボスティーで始まりました。
ルイボスティーは南アフリカのご当地茶です。
健康に良く、長生き茶として古くから愛飲されています。

パッケージ買いした、可愛いブリキの容れ物。

 

赤い茶葉。ルイボスとは、赤い茂みという意味です。

 

ルイボスティーがなぜ健康に効くのかというと、SODという成分が多く含まれているからです

SODと言われてもなんのことだかわからないですよね。正式名称は「スーパーオキサイドディスムターゼ」。増えすぎた「活性酵素」を封じ込め、体を守ってくれます。……といったところで、余計、わけがわかりませんよね。

そこで、まず「活性酵素」がカラダにどんな影響を与える輩なのか、というところから解説していきます。

健康話だけにとどまらず、最後には儲け話に繋げますから、メモの用意をどうぞ。

 

活性酸素は、敵を錆び付かせる”正義の味方”。

「活性酸素」は本来、カラダの中に侵入したばい菌を退治してくれるものです。
白血球もばい菌に立ち向かいますが、彼らは捕獲するだけ。

トドメを刺すのは活性酸素です。
得意技は、酸化
敵を錆び付かせて、侵入者を退治します。
錆び攻撃で悪者を懲らしめてくれるいい奴ですが弱点が多く、そのひとつはストレス。ほかにもタバコや排気ガス、食品の添加物等々にも弱いという、ゆとり世代みたいな正義の味方です。

 

ばい菌を退治するはずの活性酸素が、カラダを攻撃!?

弱点だらけの正義の味方、活性酵素。弱点をつかれると死んでしまう……のかと思いきや、なぜか逆に増えてしまいます。

増えるならいいじゃん、一致団結してばい菌をやっつけてくれよと期待したいのですが、世の中というのはうまくいかないものです。
増えすぎた活性酸素は、ナニを血迷うのか、普通の健康な細胞を攻撃してしまいます。
敵と味方の区別がつかなくなった活性酸素が体内で暴れまくり、その悪行が引き起こすのが、「老化」です。


「活性酵素」:ばい菌を退治する正義の味方→ストレスやタバコで増える→狂って健康な細胞に攻撃する→老化が進む


という流れです。
しかも老化だけでは飽き足らず、がんや脳卒中などの成人病の元凶でもあります。

 

病気の90%は、活性酸素が原因!

というか、ここはすごく重要なのでよくよく聞いてほしいのですが、病気の90%は活性酸素が原因と言われています、実は。
なんなのあんた?って感じです。
ナニをしたいの?
ばい菌からカラダを守っておきながら、増えすぎるとカラダを攻撃するという、ややこしい奴なのです。

 

ご乱心の活性酸素に、SOD!

増えすぎた活性酸素に対抗する一手が、誕生日の朝に飲んだルイボスティー。
SODが、鍵を握ります。
意味不明の正式名称「スーパーオキサイドディスムターゼ」が、活性酸素の得意技である「酸化」を封じ込め、カラダを錆びから守ってくれます。
よく耳にする宣伝文句、「抗酸化力を高める!」「カラダの酸化を防ぐ!」とは、このことです。
ルイボスティーにはSODが多く含まれているため、健康茶と呼ばれるのです。

 

ノンカフェインなので、妊婦や赤ちゃんにも安心。

健康茶として評判の良いルイボスティーですが、素性的にはお茶ではありません。偽物です。
マメ科なのでマメ。
紅茶に味が似ているので「ティー」を名乗っていますが、マメなところが幸いして、ノンカフェイン
鉄分の吸収を妨げるタンニンも、ごくわずかしかありません。
妊婦や赤ちゃんも安心して飲めます。
偽物であるがゆえに、世界中で愛されています。

 

歳をとると、SODが足りなくなる。

SODは体内でも作られますが、40歳を過ぎると生産量がめっきり落ちます。
SODが減ると活性酸素の錆び攻撃を封じ込めにくくなるので、より進む老化。
53歳ともなるともはやSODの体内生産量は期待できず、朝からルイボスティーに頼らざるを得ないわけです。

 

ここから儲け話です。
日本でも人気のルイボスティーですが、そうとうな頑固者でしてケープタウンの北でしか育ちません。
かつてオーストラリアやアメリカやヨーロッパで栽培を試みたものの、ことごとく失敗に終わっています。
ナニがそんなに気に入らないのか、生まれ故郷でしか育たないのです。
チャンスです!
日本での栽培に成功したら、大儲け間違いなし。
よくわからない仮想通貨に投資するより、よっぽど確実じゃないですかね?

 

儲け話をすると、欲の皮が突っ張って、肌の色艶がよくなった気がします。
南アフリカは、今日も晴れ。

 

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)
デザイナー。1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。出版社勤務、デザイン事務所、編集プロダクションなど複数の会社経営の後、2005年4月より建築家の妻と夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。世界中の生の健康トレンド情報をビジネスライフで連載中。

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