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誘惑だらけのデパ地下で食欲をコントロールするには?―『一生太らない魔法の食欲鎮静術』松尾伊津香さんトークイベント

コンビニのお菓子、レストランの新メニュー、駅ナカスイーツにデパ地下グルメ……。街を歩けば食欲をそそるものばかり。食事制限中ほどおいしそうな食べものが目につき、つい誘惑に負けて努力が水の泡に……そんな苦い経験をお持ちの方、多いのでは?

 

そんな食欲に悩まされている方に向けて、3月10日、三省堂書店池袋本店にて『一生太らない魔法の食欲鎮静術  食事瞑想のススメ』著者・松尾伊津香さんの出版記念トークイベントが開催されました。テーマは「心と身体のきれいを叶えるダイエットセミナー」。当日、会場は40名のお客様で満員になり、終演後はサインと質問の列ができるほどの大盛況でした。

 

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痩せ続けるために必要なのは、食べないことじゃない

 

今回出版された書籍で紹介されているのは、「食欲を抑えつけるのではなく、鎮静する」という画期的な方法・食事瞑想。具体的には「①舌先に食べ物をあててじっくりと味わう」→「② 胃で温度と重さを感じる」の2ステップのメソッドで、「食事を我慢するのではなく味わい方を変えることで、少ない量でも満足できる状態をつくる」というものです。

 

この方法を提唱する理由として、松尾さんは「ダイエットのプロとして多くのお客様のダイエットを指導する中で、『痩せる』じゃなくて『痩せ続ける』、つまりリバウンドしないために必要なのは、食べないことじゃないと気づいたから」と言います。

 

会場でも注目された美ボディを持つ松尾さんが「私自身ずっと、『いくら一時的に食欲を制限しても、いずれ爆発してしまうなら、がんばっても意味ないじゃん』と思ってきました」と前置きした上で、「食べないことは行動の結果であって、一番必要なのは、それがいらない状態なんです。食べないという結果だけにフォーカスして食欲を抑えつけても、いずれ絶対に食べちゃうんですよ」と続けると、深くうなずく人も多数。

 

真剣に聞き入る会場に向けて、「リバウンドせず痩せ続けるためには、『もう必要ないから食べない』と言える状態、小さな量で満たされる状態を作ることが必要だなと考えます。同じ少量の食事でも、低カロリーの食事でも、制限している状態なのか満足している状態なのかでは雲泥の差。食事瞑想を実践して、満足できる状態にいってほしいなと思います」と訴えかけました。

 

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環境に振り回されず、いつでも冷静でいられるように

 

中盤ではスライドを用いて、「瞑想」の考え方をピックアップ。

ダイエットトレーナーでありながら、実は心理学やヨガ哲学を学んできた”心の人”である松尾さん。「『瞑想』とは、自分を客観視し、環境に振り回されずいつでも冷静でいられる心をはぐくむこと。コンビニやレストランに誘惑される、冷蔵庫のアイスに心が揺らぐ……など、環境に振り回されてしまう状態を落ち着けていくことは『瞑想』の考え方に似ていると気づき、食事瞑想に行き着きました」と語ります。

 

スライドに振れ幅が変化する波のグラフが表示されると、「食欲というのは波です。環境、感情や季節によっても左右されます。しかも胃は大きさが変わる。食欲に合わせて胃も膨らんでしまう。環境に合わせて食べ続けるのではなく、どんなときでも食欲を落ち着けられる方法を身につけることが重要だと思っています」と解説。

 

最後は”心の人”らしく、「既に頑張っている人に頑張れと言ってはいけないのは、『頑張らなきゃ』という抑圧で心が抑えつけられている状態に更なる抑圧をかけてしまうからです。食欲も同じで、『食べちゃダメ』という抑圧をかけすぎると爆発してしまう。食事制限は悪いことではないけれど、真面目な方、ストイックな方ほど、少しでもルールを破るとものすごい罪悪感におそわれたり、自分を責めたりして、爆発してしまう。食欲には波があるということを理解して、無理に抑えつけない方法として、食事瞑想を実践していただきたいです」とやさしく締めくくられました。

 

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デパ地下グルメの誘惑に勝つには?

 

後半は質疑応答タイム。「質問がある方はいらっしゃいますか?」と問われるや否や、次々に手が挙がります。松尾さんの考え方に共感、納得し、「この本に出会えてよかったです」と喜びつつ、飛び出す質問は具体的で切実なものばかり。ダイエットをする中で「食欲」の壁にぶつかる方の多さを実感させられます。

 

お客様1人1人の悩みに、真摯にお答えしていく松尾さん。最後に「街中でおいしそうな食べ物を見かけると、つい我慢できずに買ってしまいます。今日、この会場に来るまでに通ったデパ地下でも、おいしそうなケーキがたくさん並んでいたのが目に入り、頭から離れません。外出時の誘惑に勝つためにはどうしたらいいのでしょうか?」という質問がされると、多くのお客様が耳を傾けます。

というのも実は、会場である三省堂書店池袋本店に向かう途中には、おいしそうな食料品が立ち並ぶ「デパ地下」が待ち構えていたのです。

 

これに対し松尾さんは、「まず、その場に行かないことです。コンビニもそうですが、自分にとっての誘惑が多い場所には極力近寄らないでください」と即答。「最終目標は、そのような場所に行っても心が揺らがなくなる、デパ地下を何の乱れもなく歩けるようになることだと思いますが、そこに行き着くのはなかなか難しいと思います。近くに食べものがあると、食べることが好きな方は絶対に心が揺らいでしまうので、徹底的に排除してください」と厳しめです。

 

しかし続けて、「でも、どうしても排除できないとき、近寄らざるを得ないときもあると思います。そういうときは、食べてください。そのかわり、食事瞑想のメソッドで!(笑) しっかり味わって、満足できた時点で残す。これを根気よく繰り返してください。だんだん、それが本当に自分に必要な食事なのかどうかわかってくるようになります。『もう十分だな』『これはいらないな』という感覚を積み重ねていけば、少ない量でも満足できるようになりますし、誘惑に負けて不要なカロリーを摂取してしまうこともなくなっていく……心を乱さずにデパ地下を歩けるようになる日がくるはずです」とアドバイス。会場中が勇気づけられたのでした。

 

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<書籍情報>

一生太らない魔法の食欲鎮静術  食事瞑想のススメ(Business Life)

松尾 伊津香 著 クロスメディア・パブリッシング刊

我慢してもやせられなかったあなたへ―。 「本当の味わい方」を知れば、きれいにやせる!
一度知ったらむしろ太れない「究極の食欲コントロール術」解禁! !

この本は、「無理なくやせて、一生太らない体をつくる」ための方法を書いた本です。ただし、食べたいものを我慢したり、つらい運動をしたりする必要はありません。

「一生太らないなんて大げさな」「どうせまたリバウンドするに決まっている」「我慢も運動もいらないなんて……そんな甘い話にはだまされない! 」そう思ったあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

リバウンドの底なし沼も、「食欲鎮静術の魔法」にかかればあっという間に消え去ります。ぜひ、幸せな腹八分を叶えてください。→詳細・ご購入はこちら


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