「ローフード」は身体にいい!なんてよく聞きますよね。最近は、若い女性たちがスムージーにして食べていたり、コンビニでローフードを意識した商品が売り出されていたりするのをよく見かけます。
そもそもローフードとは?
ローフードとは文字通り「Raw Food」=生の食べ物を体にとり入れようという考え方です。ベジタリアン的なライフスタイルに端を発していて、フルーツや野菜をなるべく多く、生のままで摂取する食事法になります。アメリカの西海岸やセレブリティの間で流行り、日本でも女性たちを中心にローフードの人気は高まっています。
酵素の消費を抑えるローフード
では、なぜ野菜や果物を生でとるのがいいとされるのでしょうか。
結論からいうと、酵素を効率的に使うためです。私たちの体がつくり出す酵素には、
①食べ物の消化や吸収を促す消化酵素
②運動や老廃物の排出、新陳代謝などを促す代謝酵素
の2種類があります。
しかし、1日に分泌できる酵素量は限られており、増やすことができません。
それにもかかわらず、加熱した食べ物をたくさん食べてしまうと、その消化、吸収のために消化酵素を大量に使ってしまい、代謝酵素の働きが妨げられ、だるさ、疲れ、目覚めの悪さ、肌荒れなどの症状が出てきてしまいます。
ここで役立つのがローフードです。
生の野菜・果物には食物酵素と呼ばれる酵素が含まれていて、その酵素がある程度自己消化してくれるので、私たちの身体が分泌する消化酵素の消費を抑えることができます。
その結果、生命活動を支える代謝酵素を存分に働かせることができ、身体が軽くなる、体重が減る、気分が良くなる、目覚めが良くなる、疲れにくくなる、などの効果が期待できるのです。
ローフードもいいことばかりじゃない!?
いいこと尽くしに思えるローフード。しかし、身体にいいからといってむやみやたらに摂りすぎるのはよくありません。ローフードにもデメリットがあるんです。
デメリット①たんぱく質の低下
全ての料理を加熱せず生で食べるといった食事は、肉や魚、卵、豆類などのたんぱく質が不足しがちになります。
デメリット②栄養素の低下
油と一緒に調理することによって増える栄養素が含まれた食品は、栄養価が低い状態で口にすることになり、さらに、きのこ類など他では代用できないような食品もとりづらくなってきます。
このように、ローフードばかり食べるのではなく、加熱した方が良い食材、しない方が良い食材、加熱した方が良い栄養素、しない方が良い栄養素、などを考慮し、食材に合った調理法を選ぶことが最も良いと考えられます。
生のものは生のもの特有の栄養素を含み、特に水溶性ビタミンは空気に触れると酸化してしまうので、できるだけ新鮮なうちにとることも重要です。
いかがでしたか?
ローフードのメリット・デメリットを知り、正しく摂取することで、疲れにくくキレイな身体を手に入れましょう!切り立ての新鮮なフルーツや野菜サラダをメインディッシュの横につけることからとり入れてみるとよさそうですね。
「はたらく人のコンディショニング事典」(著:岩崎一郎、松村和夏、渡部卓)より
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