「なぜあの人は、夜中にラーメン食べても太らないのか?」(著:道江美貴子)より
少食のつもりがカロリーオーバーになっていることがある
30~40代になって、食べ過ぎに気をつけているという人の中には、「そんなに食べてないのに体重が増えてきた」「食べる量を控えているのに痩せない」という人がいます。
ところが、そんな人の食事内容をチェックすると、たいて「食べ過ぎ」の傾向が。
これは、自分の食べているモノのカロリーがどの程度か、またそれが高いのか、低いのかを知らないまま、「カロリーが少なそう」「量が少なそう」といった、なんとなくの印象で食べ物を選んでいるから。たとえばマヨネーズのカロリーはご存知でしょうか?
結果、実際は高カロリーな食事なのにもかかわらず、「食べていないつもり」になっている人が大勢いるのです。
もちろんマヨネーズ以外にも注意すべきポイントはあります。では、1日の食事のパターンを2つご紹介しましょう。
朝/ミックスサンド、ツナマヨおにぎり、カフェオレ
昼/カップ焼そば、ゴボウサラダ、コーラ
夜/チキン南蛮弁当、缶ビール
パッと見た感じは、それほど食べ過ぎに感じないかもしれませんが、1日の合計は2727キロカロリー。
成人男性に必要な1日の摂取カロリーを2200キロカロリーとすると、なんと約500キロカロリー(ピラフ約1人前)もオーバーしています。
ミックスサンドはレタスも入っていて、そこそこヘルシーなイメージがあるかもしれませんが、マヨネーズを使っているので、約320キロカロリーもあります。
カップ焼そばは、ソースに多くの油が混ざっており、スープなしで満足感を出すために麺自体の量もカップラーメンより多いので、想像以上に高カロリー。カップラーメンがだいたい300~400キロカロリーなのに対し、カップ焼そばは500キロカロリー以上もあります。とくにマヨネーズがついているものは要注意です。
チキン南蛮は、「揚げ物の油」と「タルタルソースのマヨネーズ」で、脂質の多いものがダブルで入っており、約900キロカロリーにもなります。
朝/鮭おにぎり、メロンパン、コーヒー
昼/焼き餃子、チャーハン
夜/焼鳥2本、ポテトチップス1袋、缶ビール2本
朝食は分量的には大したことはないですし、夜も酒のおつまみ程度で、あまり「がっつり感」はありません。でも合計でなんと2846キロカロリーもあり、約600キロカロリー(ナポリタン約1人前)も過剰になっています。
菓子パンや調理パンは意外なほどカロリーの高いものが多く、メロンパンの場合は300~400キロカロリーもあります。
定番のチャーハンと焼餃子のセットは、油を多く使っているので、かなり高カロリー。1000キロカロリー前後あります。
ポテトチップスなどのスナック菓子は、1袋当たり300~500キロカロリーもあり、甘い飲み物や生クリームがトッピングされている飲み物は、250~300キロカロリーと、茶碗1杯のごはんと同じくらいのカロリーがあるのです。
仕事でのハイパフォーマンスや疲れない体を手に入れるには、知らず知らずのうちに食べ過ぎにならないよう、まず自分の口に入れるモノに関心を持つことが基本です。
そこで、食べ過ぎに気をつけ、食べ方も野菜を一番に食べるとか、夜遅くには食べないなど、いろいろ考えて生活を改善しようとするビジネスパーソンが増えています。
そこで、さらに効果があがるように、見落としがちな調味料についての話になります。
せっかく食べ物のカロリーや食べ方に注意していても、調味料に無頓着だと、カロリーがアップしてしまうことも。注意したいポイントを3つほど紹介します。
①安易にマヨネーズを使わない
サラダ、焼きそばやお好み焼き、唐揚げなど、さまざまなものに合うマヨネーズですが、なんと大さじ1杯で約100キロカロリー(小さい唐揚げ2個分)もあります。
体系維持を考えたら好きなだけ使うのはNG。マヨネーズで和えたゴボウサラダやポテトサラダも食べ過ぎは厳禁です。サラダの味つけに使いたいときには、1人前にスプーン1杯など、少量を量って使うようにするとよいでしょう。
②ドレッシングはなるべくノンオイルを選ぶ
ドレッシングもマヨネーズ同様、油が多く使われています。コンビニで売られている小袋のごまドレッシングは1袋(25g)で約120キロカロリー、和風ドレッシングは、80~100キロカロリーあります。
対してノンオイルドレッシングは20キロカロリーほど。できるだけノンオイルを選び、1袋全部ではなく、少量を使うようにします。
③「かける」より「つける」
液状の調味料はかけるより、つけて食べると量を減らせます。ドレッシングも小皿にとって、つけて食べるとよいでしょう。とくにファミリーレストランなどの外食のサラダにかかっているドレッシングは多めですが、別皿で頼むと自分で量が調整できます。
調味料に油が混ざっているものは案外多くあります。カップ焼そばについているソースにも香味油と植物油脂が入っています。付属しているものはつい、全部使ってしまいますが、「マヨネーズは使わない」「ソースを少なめにする」などの工夫をして、カロリーオーバーに気をつけていきましょう。
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