コンディショニング

「集中」を楽しむ人の上手な余暇の使い方

会社から休暇はもらっているけれども、頭は仕事のことを考えてしまう、タスクが頭から消えない、と悩む人たちが多くいます。この頭の中の切り替えができなくて、自律神経系の働きを乱し、体調に問題が出てくることも往々にしてあります。

レジャーの最中という、空間も時間も仕事とは切り替わっている中で、仕事のことや考え事が出てきてしまうというのは、思考の粘着力が強いからです。

ここで、「仕事のことを考えてはダメだ」なんて禁止しないようにしましょう。思考は抑圧すればするほど、頭から離れなくなってしまいます。

そもそも人間は、そして現代人はさらに、「何もしない」「何も考えない」が苦手です。たとえそれが、自分にとってストレスの種となることがわかっていても、考えたくなってしまうのです。考えたくなってしまう自分に「気づいて」ください。

部屋の中に閉じこもって、自分の力だけで思考をコントロールし続けようとするのは、単なる耐久レースになってしまいます。せっかくのレジャーなら、自分の五感が開きやすい環境や、非日常な環境に身をおくことが推奨されます。

一番わかりやすいのが自然です。自然は、五感を働かせる力に溢れています。それは、説明しなくとも、誰もがなんとなく感じているはずです。

仕事場では、メール、チャット、資料など、言語化された情報ばかりが飛び交いますね。しかし、自然の中での、言語化されていない情報を受け取る。自然に身を任せることで、普段使っていない感覚を再稼働させられるのです。

自然以外のレジャーが好きという方もいるでしょう。

映画やショッピング、読書や食べ歩きなど、色々ありますね。どのレジャーにおいても五感を使いましょう。もし自分の頭が、その瞬間に取り組もうとしているものに向けられないようなら、思い切って新しいことにチャレンジしてみるのもいいでしょう。

新しい取り組みでは、誰もが初心者です。初心だからこそ、そのことだけに意識を向けて真剣になれるでしょう。

レジャー(余暇)の意味を考える

そもそもレジャーとは何かを考えてみます。外来語「レジャー」は、日本語では「余暇」になるでしょう。「暇」に対する誤解があるので、まずはここに注目しましょう。

『常用字解』(白川静著)を参照します。

「暇」は「日」と「叚」が組み合わさってできています。「叚」について、「まだみがいていない原石のままのもの」と解説されています。これはつまり、未知数のものであり、「遠い、大きい」などの意味を含んでいるようです。

「原石」は、磨かなければ何ものになるかわかりません。何が出てくるかは、磨いてようやくわかります。「暇」も同じです。

「自由」は「自分に由来する」と書きます。レジャーは、「何もするべきことがない」からこそ、自由なのです。「原石」である「暇」の使い方で、宝石になるか石くれになるかが決まります。ですから、「暇」はだらけて潰すものなどではありません。

「暇」は集中を楽しむ人にとって最高の状況なのです。

「自然」は「自ずから然り」と書きます。これは、自分の思うようにはならないことを意味します。レジャーという言葉の本来の意味から考えて、「予定通りにいかないという予定」で行われなければなりません。また、「自ずから然り」は「どうしようもない」と言い換えられます。「どうしようもない」ことがあるのが「自然」です。

この「自然」を楽しめるかどうか? 楽しめる人は「無心」に近づいているでしょう。予定通りにならないことに腹が立つのであれば、この「予定」なるものを見直してみましょう。

『ZEN、集中、マインドフルネス』(著:大竹 稽)より

<併せて読みたい>

なんとなくの不調を感じたら、「休む」よりも「動け」


『ZEN,集中、マインドフルネス』

(クロスメディア・パブリッシング)


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