「エグゼクティブになる人の若々しい顔のつくり方」(著:野々下一美)より
今日からできる簡単スキンケア
みなさんは洗顔の正しい知識、お持ちですか?
日常でできるスキンケアといえば、一番はやはり洗顔。きれな肌でいるためには、ここでの微差がのちのち大差につながっていきます。スキンケアの第一歩として、洗顔を知っておいて絶対に損はありません。
そこで今回は、洗顔の正しい知識、またその方法について詳しくご紹介させていただきます。
洗顔の基本は”余分な”皮脂・汚れを落とすこと
洗顔の目的は、「必要のない皮脂や汚れを落とし、肌の水分・油分のバランスを整えること」です。洗顔料は弱アルカリ成分がよいとされています。
肌は、外側からの汚れ(埃など)と内側からの汚れ(皮脂など)がつき、その状態のままだとターンオーバーが乱れ、さまざまな肌トラブルの原因になってしまいます。単に皮脂や汚れをたくさん落とせばよいわけではなく、「必要のない余分なもの」を落とすことがポイントです。
【タイプ別】洗顔料の特徴
選ぶポイントは「鉱物油」の有無と「保湿性」
クリームタイプは、その形態からわかる通り、合成界面活性剤でクリーム状にしていますので、肌にとっては必要な皮脂まで奪ってしまい、潤いが減ったり、肌荒れしやすくなります。そこで、商品には成分に潤いを保つ油分を配合しています。洗い上がりにしっとり感を演出するための手段と言えます。
この油分が質のよいものであればいいのですが、安価な商品では鉱物油を使用していることが多いので注意が必要です。
また、ポンプ式のフォームタイプで泡の状態で出てくる洗顔料も、鉱物油系の発泡剤が含まれている可能性があります。
結局のところ、一番馴染みのある固形石鹸タイプが製法上からは洗顔料としてオススメの形状と言えます。固形ですと、保湿成分が含まれない場合が多いので、洗い上がりにツッパリ感が感じられますが、化粧水でフォローすれば大丈夫です。
このように洗顔の本来の意味からすると、昔ながらの固形石鹸に落ち着くのでないかと思います。ただし、あまりにも保湿感に欠くようでしたら、あえて固形にこだわることはないと思います。
これなら安心、オススメの洗顔料・石鹸
参考までにオススメの洗顔料、石鹸をいくつかご紹介しておきます。
①ザ・クレンジング(シャハラン・メスリ)定価5、937円……植物エキスで構成され、そのままの使用でクレンジング、水で泡立てて洗顔料として使用可能。
②マルアチュアンフェースウォッシュ(アラミスラボ)定価4、104円……男性の肌質に合わせて泡立ちよく、ツッパリ感なく、すっきりした使い心地。
③スキンピールバー(サンリット)定価2、160円……古い角質を無理なく洗い流す。保湿力にかけるが安全性の高い固形石鹸タイプ。
④ジャスタック(ザコスメティック)定価5,148円……和漢植物エキス配合。余分な皮脂を洗い流して適度な潤い感を保持。
イチオシ洗顔方法「泡パック洗顔」
次に具体的な洗顔方法について紹介したいと思います。
理想的な洗顔の方法として「泡パック洗顔」をオススメします。毛穴の汚れを細かな泡で吸着し除去する方法です。
この場合、ポンプ式の洗顔料は避けてください。鉱物油系の発泡剤が含まれている可能性があるからです。面倒でも、洗顔石鹸に少しずつ水を加えながら泡立てましょう。泡立てネットを使ってもよいでしょう。弾力のある密度の濃い泡をつくります。大きさの目安はミカン1個分ぐらいです。
Tゾーンと呼ばれるおでこと鼻に泡を載せて、頬、口のまわり、目のまわりの順に、こすらないで泡を移動するような感じで1分以内に洗い終えます。皮膚の薄い部分ほど順番を後にします。こすらないで、泡の表面が汚れを吸着するようなイメージです。
あとは、人肌程度(37度)のぬるい流水で、20~30回ほどすすぎ、清潔なタオルで、こすらずに、水分を吸収するような気持ちで拭きます。
石鹸・洗顔料で洗う回数は「1日1回」
夜に洗顔、朝はぬるま湯で済ます
特にひどい脂性肌でない限り、洗顔料を使った洗顔は一日1回で十分です。ここに挙げた洗顔工程は、一日の終わり(夜)を想定しています。翌朝は、ちょうどいい皮脂膜ができているはずなので、洗顔料を使わずにぬるま湯のみで顔を洗ってください。酸化した皮脂ならば、ぬるま湯だけでも十分落ちます。ぬるま湯で汚れを落としたら、化粧水をつけます。
自分の肌質に合わせて調節しよう
最近では洗顔料をまったく使わずに、ぬるま湯だけで洗顔する人も増えているようです。普通肌~乾燥肌の方はこの方法で問題はないと思います。自分の顔の状態や季節要因の状況に応じて、洗顔料の使う頻度を調整するのが望ましいと思います。
洗顔の基本手順
洗顔の基本まとめ
- 手のひらに泡をつくり、ちょっとずつ水を足し、ミカン1個分くらいの泡にする。
- Tゾーン(おでこ)→鼻先→頬→口のまわり→目のまわりの順でつけ、泡をくるくるくるまわしながらのばすイメージで広げ、こすらない!
泡をつぶさないように、泡を移動させる - 37度程度のあたたい流水で20~30回洗い流し、石鹸を残さない!
男性スキンケアは洗顔からはじめる
このようにスキンケアの第一歩として、常に肌を清潔に保っておくために洗顔は欠かせません。どうしても細かなケアまでは面倒という方も、洗顔という常日頃から行っていることなら実践できるはず。今回を機にいつもの洗顔を見直していただけたら幸いです。
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