コンビニダイエットではもはや定番となった「サラダチキン」。原材料の鶏むね肉は、「低糖質・低脂質・高タンパク」と三拍子揃った筋トレ向きの食材です。屋外でもそのまま食べられる手軽さがあり、SEVEN ELEVENで爆発的ヒット。包装もより便利に改良され、今では各コンビニ・スーパーで様々なタイプのサラダチキンが取り扱われるようになりました。ハーブ味やカレー味、チーズ味……。
しかし最もヘルシーなのは、やはり定番のプレーンタイプ。カロリーでは他の味に劣ることもあるものの、調味料が少なくなる分だけ糖質量は少なくなっています。
では、コンビニ各社のプレーンタイプにはどれほど違いがあるのでしょうか？そこで、主要コンビニ４社で定番化したシンプルなサラダチキンについて、編集部員が調査してきました。
検証・プレーンタイプでも味は違うのか？
数あるサラダチキンのうち、入手のしやすさとシンプルさに注目し、以下の５種類に絞りました。
①SEVEN ELEVEN『サラダチキン プレーン』
②FamilyMart『アルペンザルツ岩塩の国産鶏サラダチキン』
③LAWSON『サラダチキン〈プレーン〉国産鶏むね肉使用』
④LAWSON『国産サラダチキン〈レモン〉国産鶏むね肉使用』
⑤MINISTOP『サラダチキン プレーン』
上段左から①②、下段左から③④、上段右が⑤
①SEVEN ELEVEN『サラダチキン プレーン』
サラダチキンブームの火付け役です。噛んでも口の中で崩れにくく、どちらかといえば旨味を強く感じます。
②FamilyMart『アルペンザルツ岩塩の国産鶏サラダチキン』
FamiryMartは高級志向で、複数あるサラダチキンのうち「プレーン」を題したものがありません。しかし最もシンプルな「塩味」としてこちらを選びました。他の商品に比べてピンク色の強い肉は、噛むと崩れて、しっかりと肉の層があるのがわかります。味は酸味が強めです。
③LAWSON『サラダチキン〈プレーン〉国産鶏むね肉使用』
崩れにくいブロック肉のような、モリモリとした食感です。しっとり感が強く、旨味があります。
④LAWSON『国産サラダチキン〈レモン〉国産鶏むね肉使用』
一口食べて、「甘い！」と感じます。見た目はシンプルですが明らかに調味料が多めです。しかしその分おいしい。均一な厚さに整えられた肉は他の商品より薄めで、一度に口に入る量を少なくできます。
⑤MINISTOP『サラダチキン プレーン』
お惣菜に力を入れるMINISTOPの商品は噛んでも崩れにくく、酸味が強め。
それぞれ色味、厚さが違うサラダチキンたち。
検証・成分表示表
SEVEN ELEVEN『サラダチキン プレーン』は100gあたりの数値表記を1包装あたりの数値に換算しました。
成分表示を比べると、どの商品も総重量に大きな違いはありません。しかしカロリーを比べるとFamilyMartが突出しています。記載された添加物の数を比較すると、
①SEVEN ELEVEN…１８
②FamilyMart…２１
③LAWSON〈プレーン〉…１３
④LAWSON〈レモン〉…２１
⑤MINISTOP…１３
食品添加物が多いのは②と④です。④LAWSON〈レモン〉は５つのうち最も低カロリー。とても甘い味だったのでさぞかし高カロリーだと予測していたのですが……。
ところが糖質量に注目すると、なんと５つ中、ダントツの糖質量。「糖質ほぼ0」状態のサラダチキンにおいて、これは特徴的です。食品添加物の多さがカロリーもしくは糖質量に結びついていることがわかります。
原産国に注目すると、国産鶏を使用する商品は例外なく「国産」を商品名に掲げてアピールしています。
(LAWSON『国産サラダチキン〈レモン〉国産鶏むね肉使用』にいたっては、なんと２回も「国産」の文字が！）
安全性にこだわる人にはこれらの商品がオススメです。
どれだけ食べてもいい、わけじゃない？
糖質制限では「高タンパク・低糖質」が基本。その条件から考えると、サラダチキンはどれだけ食べても問題ないように思えるかもしれません。
しかし、「過ぎたるは及ばざるが如し」というように、やりすぎは逆効果。栄養学.netの【栄養士監修】タンパク質のとりすぎが招く5つの危険性という記事によれば、糖質だけでなく、過剰摂取した分のたんぱく質も脂肪になってしまうといいます。
1日の許容摂取量としては「体重1kgあたり2g以下」。サラダチキン１つで２〜３０gは摂れますから、多くても２つぐらいがいいですね。
「サラダチキンなら絶対にヘルシー！」ということはできないようです。成分表示表やたんぱく質量にも気をつけて、お気に入りのサラダチキンを見つけてみてください。
追記：RIZAP『サラダチキンバー』新登場！
8月から、FamilyMartのRIZAP商品に新たに『サラダチキンバー』が登場しました。
１パック６０g・７６kcal・糖質ゼロ！
これまで出てきたこのサイズ感のチキンは、グリルチキンやスモークチキンばかり。純粋なサラダチキンとして「６０g」の小さなサイズができたことは画期的です。小分けのおやつとして丁度いいですね。