「エグゼクティブになる人の若々しい顔のつくり方」（著：野々下一美）より

デキる男は肌ケアも欠かさない

男性でも肌ケアが大切なのは、みなさんもご存じのとおり。
若いうちは代謝力も高いので、少々の無理も大丈夫ですが、年を重ねていけば肌の力も自然と衰えていきます。
どれだけ服装や髪型で若さをアピールしてみても、やはり肌が老いていると、加齢を隠すことはできません。みなさんも知り合いに「若作りしているけど、肌の衰えが隠せていないな」と思ったこと、ありませんか？周りの人にそう思われてしまわないためにも、年齢を重ねてくればくるほど、肌ケアは重要になってきます。

一番年齢の出やすい肌とは

では、もっとも肌の衰えが目立つのは、どの部分でしょう？
そうです、答えは目元。目の下は年齢を如実に現します。ケアを怠ったり、疲れていたりすると、目の下のクマが目立ち、それだけでも大分年を取った印象を与えてしまいます。
そうならないために、普段の目元ケアは大切です。とはいえそれほど難しいものではありませんので、次の項を読んで参考にし、今日の夜からでも取り組んでみてください。

デキる男の目元ケア

人間の皮膚の厚さはほとんどの部位で２ミリ程度とされています。また、背中の皮膚は比較的厚いとされていて、２～３ミリの厚さがあります。
そんな中、例外的に薄いのが目の下なのです。目の下の皮膚の厚さはかなり薄く、わずか０・５～０・６ミリ程度しかありません。ほかの部位の半分以下という数値からも、いかに繊細な部位かが想像できると思います。また、そのために劣化しやすいともいえます。

目元は、皮脂膜を形成する皮脂腺の数が少なく、角質も薄いとされています。そのため、乾燥しやすく刺激を受けやすいデリケートな部分です。
ですから、たるみや小じわが現れやすく、普段のケアがものをいうのもそのためです。皮脂不足のカバーのためには、外から油分の補給が必要となります。

「目元クリーム」という高品質高濃度の油分が配合されたものが発売されています。これを塗ることが対策としては手っ取り早いです。
とはいえ、クリームは少し高いものですので、ホホバオイルやオリーブ油、馬油などを少量寝る前などに塗りこむようにするだけでも対策としては十分です。
塗布する際に忘れてはならないのは、力を入れすぎないこと。目元がデリケートな部分であるということを忘れずに。
そっといたわるようにして、優しくつけましょう。目の下のクマがない限り、目の周りのマッサージは刺激が強すぎるので控えてください。

目元は、疲れや老化が顕著に表れ、しかも目立つ部位なので、特に注意したいところです。
目元の老化を防ぐ基本的な対策としては、良質な睡眠をとることや目の周りを温めることです。クリームを塗るなどのほかに、よく眠り、ホットマスク等で目元を温めて血流をよくするなど、普段から心がけてみてください。

目元ケアの基本

①美容液を親指の爪くらいとる
②目の中に入らないように指先で目の周りにつけ、目頭から目尻に向かって優しくのばす

乾燥肌は早めに対処を

先ほども紹介したように、目元は皮膚が薄いため乾燥もしやすいので、要注意です。いわゆる乾燥肌と呼ばれるものです。

乾燥肌は、肌の表面にある角質層内の水分量が低下した肌のこと。そのまま放っておくと、さらに乾燥が進み、肌のかさつきだけでなく、白い粉を吹いたようになったり、かゆみを伴ったり、たるみやしわが増えたりしますので、なるべく早くケアをすることが大切です。

また覚えておいてほしいのは、かさつきだけでなく、実はテカリ肌も乾燥肌の症状だということ。乾燥することで皮脂の分泌を促してしまうからです。これは、外側は脂性肌で内側が水分不足であることから、インナードライ肌とも呼ばれています。同じ水分不足でも、皮脂が出ない人はカサカサになる、皮脂が多く出る人がテカリ肌になるという違いなのです。
インナードライ肌かどうかの目安は、通常はテカリ肌でも洗顔直後はつっぱたりカサカサになったりして、なかなかしっとりとしない肌が、それに該当します。

デキる男の乾燥肌対策

乾燥肌というと女性特有のものという気がしますが、最近では男性にも乾燥肌の人が増えています。
また、脂性肌の人でも、加齢が進んで乾燥肌になったり、冬季には外気に比例して肌も乾燥しますので、乾燥肌対策が必要になります。
乾燥肌対策には洗顔後の保湿ケアが大切です。化粧水で水分を補給したあとに、乳液やクリームの油分で肌にふたをしてあげて、潤いをしっかり閉じ込めます。

入浴時の洗顔後にお手持ちのクリームなどを多めに顔に塗って１０～１５分ほど、湯船につかって、その後にふき取るだけでも、風呂場の湯気とクリームの油分でしっとりと保湿ができます。